ごくノーマル
それとも、無意識のうちにそういうカウチサーファーを選んでしまっているのだろうか。

ニュージーランドからのカウチサーファー、ソフィーとサイモンはイギリス生まれ。
二人とも両方の国のパスポートを持っている。
だから、簡単にどちらの国でも働くことができる。
これはなにもこの二人に限ったことではなく、
イギリスとオーストラリアとニュージーランドを頻繁に移り住む人は珍しくないらしい。
うらやましいかぎりだ。
この二人、見ての通りかなりの美形だ。
そのせいか、ちょっと気取った印象を受けた。
特にサイモンの方は、あまり私と会話をしようとしない。
やれやれ、気の重い3日間になりそうだ。
サイモンの職業はコンピューター・エンジニア。
技術者には無口な人が多いのだろうか。
ソフィーの仕事はちょっと変わっている。
犯罪の分析官だ。
おもわず、アメリカのTVドラマ「CSI」を想像してしまった。
だが、実際に彼女がやってることは、あれとはかなり違うらしい。
直接、犯罪の証拠を扱うことはなく、犯行現場に行って、
なぜ、この地点で事件が起きたのかを調査することが彼女の役目だ。
それによって、今後の犯罪を防ぐ狙いがあるらしい。
「ごめんなさい。
私の仕事はドラマのように派手じゃないの。
面白い話ができなくて残念だわ」
いいんですよ、ソフィー。
あなたは美人だから、それだけで十分です。
初日は彼らだけで嵐山を散策しに行きました。
もちろん、夕食も二人だけで私が教えたお好み焼き屋で食べてきました。
どうやら私の出番はなさそうです。
二日目は新幹線を使って広島へデイ・トリップ。
いったい京都の存在意義はどこへ?
3日目の朝早く、彼らは旅立って行きました。
なんて淡白なんでしょう、今回のカウチサーフィンは。
もちろん、彼らに悪いところはありません。
私がネイティブと英語の会話をしたがっていることを知って、
話し相手になってくれたりもしました。
でも、なにか物足りない。
ここしばらく、かなり濃いカウチサーファーが続いたので、余計にそう感じるのでしょう。
むしろ、ソフィーとサイモンのような人こそが標準的なのかもしれません。
一度、刺激的なカウチサーフィンを体験してしまったら、
もう、普通のカウチサーファーじゃ物足りない。
少しくらいしんどくても、つらい思いをしてもいい。
もっと私の心をかき乱してくれるカウチサーファーよ来たれ!
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