カウチサーフィン(CouchSurfing)と愉快な仲間たち

モスクで雨宿り(スコピエ、マケドニア)

スコピエでカウチサーフィン(CouchSurfing) スコピエ、マケドニア




このプライベートルームでは、朝食も宿泊料に含まれていました。
あまり豪華とは言えないけど、もらえるものはありがたくいただいておきます。


マケドニアでも、外国人旅行者は宿泊証明書が必要です。
公式には。

これまでの例から見て、きっと宿泊証明書はいらないだろうとも思えたのですが、やはり不安なので、宿主に要求しました。
しかし、
「え? 宿泊証明書? なにそれ?」
という反応が返ってきました。
やはりこのルールは死文化してしまっているようです。

まあ、なくてもいいや、と思っていたのですが、宿主からは思わぬ答えが。

「昨日のうちにインターネットで登録しておいたから大丈夫」

いかにもウソっぽい表情でウソっぽい答えが返ってきました。
ついさっき思いついたような顔をしています。
それに、私は彼らにパスポートを預けていないのに、どうやって登録したのでしょうか。



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これが私の泊まったプライベートルーム。
自分が予約した宿はホテルだとばかり思っていたので、この場所を探し当てるのに苦労しました。
夜中に、しかも雨の降りしきる中、何度もこの建物の前を素通りしたのです。


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昨夜はお金を払ってプライベートルームに泊まったのですが、今夜はカウチサーフィンを利用します。
ホストの住所はもらっているのですが、どうもわかりにくそう。
なので、スコピエ市内を観光する前に、一度ホストの家を下見しておくことにしました。
あらかじめ場所を確認しておけば、万が一暗くなってから到着したとしても、迷うことはないだろうと考えたからです。

そして実際、彼女の家はかなりわかりにくい場所にありました。
マケドニアも旧共産圏の一部。
その名残か、公共住宅は無機質で特徴がなく、どの建物も区別がつきにくいのです。


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ホストの家の下見を終え、いよいよスコピエ観光開始です。
この街を歩いていて気づいたのですが、おそろしく静かです。
車の数が少ないからでしょうか。
とにかく音が聞こえないのです。

と思っていたら、前の方からは馬車がやってきました。
なんと。
ここは首都の中心部なんだけどな。

いや、でも、騒々しいよりは静かな街の方が好きですよ。



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おっ!
なんだかマケドニアっぽい建物。
おそらく政府関係の建物でしょう。


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スコピエの観光地図。
なんだかいっぱい写真が載っていて、見どころ満載! なようにも見えますが、
この街はそれほどおもしろくありません。

でも、政府が必死で観光客を誘致しようとしている空気は伝わってきます。


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聖クリメント大聖堂。
なんだか奇抜な建築スタイルなので、思わず立ち寄ってしまいました。

でも、見たところかなり新しそうな建物です。
スコピエ全体に言えることですが、アレキサンダー大王の街にしては、歴史的建造物が少ないような気がします。


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聖クリメント大聖堂の中。
誰でも自由に入れます。
観光客向けではなく、市民の信仰の場のようです。


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スコピエの中心部、マケドニア広場についにやってきました。
おそらくここがスコピエ観光のハイライトなのでしょう。
お約束として、アレクサンダー大王と一緒に記念撮影。


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観光客の姿もちらほらと見えますが、それほど混雑しているというわけでもありません。
再開発が進んでいるのか、工事中の建物が多いような気がします。


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マケドニア門。
いかにも「マケドニア!」という雰囲気を醸し出しています。

が、かなり新しそう。

スコピエ市内にはたくさんのモニュメントがあるのですが、どれも真新しいものばかり。
ほとんどがここ数年内に作られたものだそうです。
ひどいのになると、去年できたばかりだとか。

アレキサンダー大王が活躍したのは2000年以上も前のことですが、この街にはどうも歴史を感じることができません。
マケドニア政府が観光客を誘致しようと躍起になって次々とモニュメントを建造しているようですが、あまりやりすぎると逆効果のような気もします。


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マケドニアといえば、アレクサンダー以外にも、マザー・テレサという偉大な人物を輩出したことで有名(だそうです)。
私はここに来るまで、マザーテレサがどこの国の人かさえ知りませんでしたが。


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ライオンと兵士の像。
なかなかマケドニアっぽいけど、やはり新しすぎてウソっぽい。


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カメン・モスト。
ガイドブックによると、オスマン朝時代に作られた石橋らしい。
そう言われてみれば、なんとなく風格があるような気もする。


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石橋を渡ってみます。


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石橋を渡った先にも多数のモニュメントが。
一応写真は撮りましたが、なんなんだろう、この物足りなさは。


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観光客と一緒に記念撮影。
侍の衣装を着て歩いているというのに、人々の反応は薄い。
東洋人の観光客はほとんどいないから、私の姿は目立っているはずなのに、どうもスルーされてるっぽい。
マケドニア人はもっと陽気なのかと思っていたのに、どうもイメージと違うぞ。


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石橋(カメン・モスト)の先をさらに歩いていくと、オールド・バザールと呼ばれる地区にでます。
ガイドブックによると、どうやらここはトルコ人エリアらしい。
そしてだんだんとイスラム色が濃くなってきます。
マケドニアにもムスリム地区があるんですね。
なんだかノヴィ・パザルを思い出してしまいました。
やはり私はイスラム文化が好きらしい。


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オールド・バザールとはいうものの、なかなかおしゃれな街並みです。
少なくとも私には、この地区はスコピエの中心部なんかよりずっとおもしろいです。


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道の真ん中に物乞いのような人が座っていましたが、このような光景は東欧に限らず、世界中どこでも見受けられる光景ですね。


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トルコ風の浴場でしょうか。
ううっ。このエキゾチックな雰囲気がたまらん!


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イスラム地区ですから、もちろんモスクもあります。


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写真だと伝わりにくいかもしれませんが、この通りを歩いているだけで、ものすごくウキウキした気分になります。
ムスリムの街並みって、なんとも形容しがたい雰囲気があるんです。
異国情緒に溢れているはずなのに、なぜかどこか懐かしい匂いがするのは、私の気のせいでしょうか。


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食事をする所を探していたところ、ショーウィンドーにおいしそうな食べ物が並んでいるお店を見つけました。
なんとなくマケドニアの伝統料理っぽい。
ガイドブックを確認したところ、どうも「タフチェ・グラフチェ」という食べ物に似ているような気がする。
お店の人に確認すると、「そうだ、タフチェ・グラフチェだ」という。

ガイドブックの写真と少し違うような気もしますが、店の人がそう言うのだから、まあ間違いないのでしょう。
ここで食事することにしました。


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これがその「タフチェ・グラフチェ」。
インゲン豆の煮込みらしい。
ガイドブックに書いてある通り、青とうがらしもついてきた。
これをちびちびかじりながら食べるのがマケドニア流らしい。

やっぱり旅行に出かけたら、その土地の食べ物を食べなきゃね。
ガイドブックをなぞってるだけだけど、私は旅の達人ではないのでこれでじゅうぶん楽しいのさ。


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このお店でトイレを借りたのですが、私は侍の衣装を着ているので、なにかと時間がかかる。
緩んだ紐を締め直して出てくると、店の主人が私を待っていた。
愛想の悪いイメージのあった店の主人だが、「ピクチャー! ピクチャー! OK ?」と言っている。
どうやら私と一緒に写真を撮りたいらしい。

店の奥から彼の父親らしき人も出てきて、みんなで一緒に記念撮影タイム。
なんと、食事代もチャラにしてもらえました。
侍の衣装を着ていると、役得が多いなー。
はるばる日本から持ってきてよかったー。


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食事の後も、オールド・バザールをブラブラと歩きます。
迷路のように小さな路地が入り組んでいるのですが、小さな街なので、しばらく歩くとすぐに見覚えのある場所に出てきてしまいます。
それでも楽しいんです。
私はほんとにこの街が気に入りました。


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侍の衣装を着ていても、スコピエの市街ではスルー状態だったのに、このオールド・バザールではいろんな人から声をかけられます。
トルコ系の人は陽気な性格をしているのだろうか。


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急に人通りが少なくなったと思ったら、雲行きが怪しくなってきました。
どうやら一雨きそうです。
雨宿りできる場所を探さねば。


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雨がポツポツと落ちてきたので、少しあせります。
丘の上にはモスクが見えます。
あそこなら雨をしのげる場所がありそうだ。


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このモスクで雨宿りさせてもらうことにしました。


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どのモスクにもこのような水場があるのですが、うまい具合に屋根もあります。
ここなら多少の雨はしのげそうです。

ここに逃げ込んだとたん、バケツをひっくり返したような大雨となりました。
ギリギリセーフ。

おそらく夕立なのでしょうが、この大雨じゃあ、しばらくは身動きがとれそうにありません。
なすすべもなく空を見ながらぼーっとしていると、突然スピーカーからお祈りのような声が聞こえてきました。
おそらくイスラム教のコーランでしょう。

すると、たくさんの人がモスクへと向かって歩いてきました。
おそらく礼拝の時間なのでしょうが、この土砂降りの大雨をもろともせず、大勢の信者たちがやってきます。
私は侍の格好をしていて、彼らからすれば明らかに「異教徒」です。
敷地内にいることを咎められるのではないかと心配でしたが、誰もなにも言いませんでした。

礼拝には大人だけでなく、子供たちもやってきます。
さすがに好奇心の旺盛な子供たちは、外国人である私のことをチラチラと見ていましたが、礼拝の時間が差し迫っているためか、モスクの中に駆け込んでいきました。

イスラム教の礼拝がどういうものか興味はありましたが、さすがに中に入って見学するだけの勇気はありません。
みんなモスクの中に入ってしまったので、再び私ひとりだけが外で雨宿りをすることになりました。


礼拝が終わり、人々は雨の中、それぞれの家へと帰っていきます。
信心深い人というのはすがすがしい空気を発していて、とてもおだやかです。

子どもたちは礼拝が終わった後、授業があるみたいで、モスクの隣にある教室へと入っていきます。
何人かの子供たちは私のことをチラチラと見ていきます。
その中の一人と目が合いました。
とてもかわいらしい女の子です。

彼女は足を止めて、私に何か言いたそうな表情をしたのですが、彼女の友人たちが私から逃げるように教室へと入っていったので、彼女も仕方なく立ち去っていきました。

「待って!」
と言って彼女たちを引き止めたかったのですが、「あまり変なことをするとイスラム教徒たちに殺されるかも」と怖くなり、声は出ませんでした。


雨はほとんど止んでいたのですが、さきほどの女の子のことが妙に気にかかり、雨宿りをするふりをして授業が終わるのを待つことにしました。
まるで変質者ですね。
日本の小学校の近くでこんなことをしたら、余裕で通報されるレベルです。


ほどなくして授業は終わり、子供たちが出てきました。
さきほどの女の子たちもいます。

例の女の子はまたもや私のことを見ています。
今度は覚悟を決めたのか、友達と一緒に私の方へと歩いてきました。
好奇心も勇気もある女の子のようです。



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右から2人目の女の子がリーダー格のようです。
私と話すのはもっぱら彼女だけ。
他の子は英語が苦手なのか、それとも恥ずかしがり屋なのか、一言もしゃべりませんでした。

「それは刀なの?」
リーダー格の女の子がたずねます。

「ああ、これ? これは偽物だよ。触ってみる?」
彼女たちを驚かせないように、できるだけおだやかな笑顔を浮かべながら刀を引き抜くと、彼女たちは一斉に息を飲みました。
よほど怖かったようです。


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彼女たちがそれぞれ手にしている物。
もしやと思い聞いてみたら、やはり、あのイスラム教の経典、「コーラン」でした。
実物を見るのはこれが初めてです。
彼女たちに見せてもらいました。

「コーラン」というと、もっと厳粛でおっかないイメージがありましたが、女の子たちのコーランは色とりどりのカバーに覆われています。
やはりどこの国の女の子も、こういうかわいらしい物が好きなんですね。


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しかし、そのかわいらしい外観とは裏腹に、中身はやはり難しそうなアラビア文字がぎっしりと詰まっています。

「これ読めるの?」
と彼女に聞くと、

「当然でしょ」
という顔をしていました。


カバーの中に、さらに布があって、コーランを包んで保護しているのがわかるでしょうか。
イスラム教徒にとって、コーランとはそれほど重要な物なのでしょうね。


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男の子たちも私に寄ってきました。
わんぱくさの中に、礼儀正しさも垣間見えます。

このおだやかな顔をした子どもたちも、大きくなったらイスラムの戦士として世界中で暴れるのだろうか。
アラーの名のもとに、異教徒を皆殺しにしようともくろむのだろうか。
とてもそんなふうには見えませんでした。

これは、彼らがまだ子供だからというわけではなさそうです。
このモスクに来ている他の大人たちも、みなおだやかな表情をしています。

仏教、キリスト教、イスラム教。
信仰に篤い人というのは、その奉ずる宗教とは関係なく、みんなおだやかな表情をしています。
凛とした姿勢をしています。

思うに、今、世界中を震え上がらせているイスラム原理主義者たちは、コーランの教えを誤解しているのではないでしょうか。
きちんとその協議を学習してこなかったのではないでしょうか。

「イスラム」と聞くと、思わず身構えてしまいますが、テロを行っているのはごく少数の例外だと思いたい。
ほとんどのイスラム教徒は、このモスクに通っている人たちのように、平和でおだやかなのだと信じたい。


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モスクの脇にある水場。
ここで足を清めてから礼拝に向かうのでしょう。


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とてもすがすがしい気分に包まれて、トルコ人地区を後にします。
スコピエの中心部に戻ってきました。
アレクサンダー大王像の遠く彼方の山頂に、十字架が立っているのが見えるでしょうか。

ミレニアム十字。
高さ66メートルの世界最大級の十字架だそうです。
この十字架が山の頂上からスコピエの街を見下ろし、市内のどこからでもその姿を見ることができます。

バルカンを旅していると、イスラムとキリスト教とがせめぎあっているのを肌で感じることができます。
二つの異なる文化が混ざり合って、とても刺激的な印象を与えてくれます。
特に宗教心に薄い日本人にとっては、この刺激は強すぎます。

バルカン諸国はあまりメジャーな観光地とは言えませんが、その知名度の低さに反して、とても楽しめます。
街を歩いているだけで鳥肌が立ってくるんですよ。


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マザーテレサ通りを歩いていて、こんな標識を見つけました。
これきっと、「マザーテレサ」って書いてあるんでしょうね。


今夜のカウチサーフィンのホスト、アナの家に着いて、呼び鈴を鳴らしたら、彼女はびっくりしていました。

「よくここがわかったわね?!」

なにを言ってるんだい。
住所をくれたのは君じゃないか。
それはつまり、自力でここまで来いという意味だろ。

それともなにか?
俺が迷うことを前提にしていたのか。
それならどこかわかりやすい場所を待ち合わせ場所に指定して、迎えに来てくれてもよさそうなものなのに・・・


DSC06794.jpg

アナは暑いお茶と甘いお菓子で私をもてなしてくれました。
お茶は乾燥させた茶葉から淹れた本格的なもの。
お菓子もマケドニアの伝統的なものなのだそうです。

いったい彼女は親切なのか不親切なのか、よくわからなくなってきました。


アナの家は旧共産圏の公団住宅なのですが、その無機質な外観からは想像もつかないほど中身はゴージャス。
独り暮らしの彼女ですが、大きな部屋がいくつもあります。

でも、私にあてがわれた部屋は物置のようなせまいスペース。
どういうこと?


アナはけっこうお堅い仕事をしていて、その肩書もなかなかすごい。
留学経験もあり、相当なインテリのようです。

そういうわけだったので、彼女との会話はかなりシリアスなものとなりました。
日本の出生率の低下と働く女性の劣悪な職場環境との相関性とか、そんな話ばっかり。

若い女性の一人暮らしの部屋に招かれたという高揚感はみじんもありません。
くっ。
このまま色気のない話のまま終わってしまうのか。


そんな私の内心を知ってか知らずか、アナは

「もうすでにスコピエ観光をすませたんでしょうけど、これから私が「夜の」スコピエを案内してあげるわ。
化粧してくるからちょっと待っててね」
と言って自分の部屋へと消えていきました。

「夜の」スコピエ。
なんだか怪しげな響きです。
いったいどんなすごいことが待ち受けているのでしょうか。

あんなことやこんなこと、私がめくるめく妄想の世界に没入していると、
化粧を終えた彼女が戻ってきました。

おーっ!
メイクをばっちりきめた彼女は、なんだか別人のようです。
これだけ気合入れて化粧してきたってことは、ひょっとして、ロマンスを期待してもいいですか?


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まずは腹ごしらえのため、アナのおススメのレストランへと向かいます。
厨房ものぞかせてもらいました。
本格的なレンガ造りのかまどが見えます。


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台の上で職人さんが生地をこねます。
まさに手作り。


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かまどの中には、熱で膨れ上がった生地が見えます。
おいしそー。


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アナにすべておまかせして、マケドニアっぽい料理を注文してもらいました。


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おしゃれなレストラン。
豪勢な食事。
甘美なワイン。
そして、目の前にはマケドニア美女。

うわー、俺らしくねーぞ。
こんなぜいたくしていいのか?


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左が今夜のカウチサーフィンのホスト、アナ。
彼女に限らず、マケドニアの女性は彫りの深い顔立ちをしている。
それに加えてかなりどぎついメイクをするもんだから、どうしても「猛獣」を連想してしまう。


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食事のあとは、いよいよお待ちかね、「夜の」スコピエ探検です。

一国の首都にも関わらず、スコピエの街はとても静か。
東欧のロマンチックな街並みを美女と一緒に歩いていると、なんだか妙な錯覚にとらわれます。
俺はいったい今、なにをしてるんだろう?

アナが連れてきてくれた公園には、無数の球体が埋め込まれていて、それらが幻想的な淡い光を発しています。
人通りはほとんどありませんから、この光景を占有しているのは私たちふたりだけです。

ああ、俺はなんてぜいたくな旅をしてるんだろう。
ついこの間までスコピエなんてその存在すら知らなかったから、まったく期待していなかった。

それなのにどうだ、この充足感は。
カウチサーフィンでホストに恵まれると、その土地の魅力は十倍増しになる。



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これが今夜の私のカウチ。
なんか、生活感があふれてますねー。

いや、いいんですよ。
その土地の生の暮らしを味わえる。
それがカウチサーフィンの魅力なのですから。

けっして甘いロマンスを期待してはいけないのです。


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待ってました

No title

イスラム圏には自分も行きましたが、まさとさんと同様にムスリムの多くの方々は穏やかに暮らしていて旅人に親切でした。
日本のニュースでは、どうしても過激なテロリストばかりが取り上げられていて誤解されがちなのが悲しいですね。
日本だってオウム真理教という極悪なテロを起こしたカルト宗教があったのだから、イスラム原理主義の批判ばかり出来ないです。
どの宗教も一部の狂信者が現れると、本来の道から外れてしまうのは同じですね。

Re: タイトルなし

> 待ってました

ありがとうございます。
お待たせしました。


私も

待ってました(*^^*)
そして、また待ってますね(^人^)

Re: No title

> イスラム圏には自分も行きましたが、まさとさんと同様にムスリムの多くの方々は穏やかに暮らしていて旅人に親切でした。
> 日本のニュースでは、どうしても過激なテロリストばかりが取り上げられていて誤解されがちなのが悲しいですね。
> 日本だってオウム真理教という極悪なテロを起こしたカルト宗教があったのだから、イスラム原理主義の批判ばかり出来ないです。
> どの宗教も一部の狂信者が現れると、本来の道から外れてしまうのは同じですね。


もっとイスラム圏の国に行って、もっとムスリムの人のことを知ってみたいです。
でも、こわい・・・

Re: 私も

> 待ってました(*^^*)
> そして、また待ってますね(^人^)

ありがとうございます。
次の記事を書いているところですので、もう少し待ってくださいね。
カウチサーフィン(CouchSurfing)とは?

CouchSurfingKyoto

Author:CouchSurfingKyoto
.カウチサーフィン(CouchSurfing)とは。

日本に観光に来た外国人の宿として無償で自宅を提供し、国際交流を深めるというカウチサーフィン。

また、自分が海外に旅行に行く時には、現地の一般家庭に泊めてもらい、その土地に住む人々の生の暮らしを体験することだってできてしまいます。

ここは、そんなカウチサーフィンの日常をありのままにつづったブログです。

「カウチサーフィンは危険じゃないの?」
そんな危惧も理解できます。
たしかに事件やトラブルも起こっています。

なにかと日本人にはなじみにくいカウチサーフィン。

・登録の仕方がわからない
・詳しい使い方を知りたい
・評判が気になる

そんな人は、ぜひこのブログをチェックしてみてください。
きっと役に立つと思います。

最後に。

「カウチサーフィンを利用すれば、ホテル代が浮く」

私はこの考え方を否定しているわけではありません。
私もそのつもりでカウチサーフィンを始めましたから。

しかし、カウチサーフィンは単なる無料のホテルではありません。
現在、約8割のメンバーはカウチの提供をしていません。サーフのみです。

だって、泊める側にはメリットなんてなさそうですものね。

「自分の部屋で他人と一緒に寝るなんて考えられない」
「お世話したりするのってめんどくさそう」

時々私はこんな質問を受けることがあります。

「なぜホストは見知らぬ人を家に招き入れるのか?」

それはね、もちろん楽しいからですよ。

自己紹介
プロフィール


こんにちは。
京都でカウチサーフィン(CouchSurfing)のホストをしている、マサトという者です。
ときどきふらりと旅にも出ます。
もちろん、カウチサーフィンで!


(海外)
2011年、ユーレイル・グローバルパスが利用可能なヨーロッパ22カ国を全て旅しました。
それに加えて、イギリスと台湾も訪問。
もちろん、これら24カ国全ての国でカウチサーフィン(CouchSurfing)を利用。

2012年、東南アジア8カ国とオーストラリアを周遊。
ミャンマーを除く、8カ国でカウチサーフィンを利用しました。

2013年、香港、中国、マカオをカウチサーフィンを利用して旅行。 風水や太極拳、カンフーを堪能してきました。

2014年、侍の衣装を着て東ヨーロッパ20か国を旅行してきました。


(日本国内)
これまでに京都で329人(53カ国)のカウチサーファーをホストしてきました(2013年6月25日現在)。

もちろん、これからもどんどんカウチサーフィンを通じていろいろな国の人と会うつもりです。



カウチサーファーとしてのカウチサーフィン(CouchSurfing)の経験:


オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、チェコ共和国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、ルーマニア、スロヴェニア、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス、台湾

シンガポール、インドネシア、オーストラリア、マレーシア、タイ、ミャンマー、ラオス、カンボジア、ベトナム

香港、中国、マカオ

スロヴァキア、ポーランド、リトアニア、ラトヴィア、エストニア、ベラルーシ、ウクライナ、モルドヴァ、沿ドニエストル共和国、ルーマニア、セルビア、マケドニア、アルバニア、コソヴォ、モンテネグロ、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、リヒテンシュタイン


ホストとしてのカウチサーフィン(CouchSurfing)の経験:


アイルランド、アメリカ、アルゼンチン、イギリス、イスラエル、イタリア、イラン、インド、インドネシア、ウクライナ、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カナダ、韓国、クロアチア、コロンビア、シンガポール、スイス、スウェーデン、スコットランド、スペイン、スロヴァキア、スロヴェニア、タイ、台湾、チェコ共和国、中国、チュニジア、チリ、デンマーク、ドイツ、トルコ、日本、ニューカレドニア、ニュージーランド、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、ブラジル、フランス、ベトナム、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、香港、マダガスカル、マレーシア、メキシコ、モルドバ、リトアニア、ルーマニア、ロシア



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