バジル・パスタ
確かに私はそう願ってました。
でも、物事には順序というものが・・・

今日はニュージーランドからのカウチサーファー、リリィーとお出かけの日です。
彼女は朝からシャワーを浴びて、入念にお化粧をしている様子。
そうか、そうか。
やっと俺のことも男として見てくれるようになったか。
ところが、リリィーの口から意外な言葉が。
「11時に京都駅前のスタバで友達と会う約束があるの。
遅れるわけにはいかないから、マサトも早く支度してね。」
そういうことは、もっと早く言ってくれよ。
心の準備ができてないんですけど。
「だって、マサト、あなた欧米人みたいにパーティーライクな人間になりたいって言ってたじゃない。
そのためにはたくさんの人に会って話をする訓練をしなくちゃね。
私の友人をたくさん紹介してあげるわ。」
そして、スタバに現れたのがこの男です。

どんだけスパルタやねんっ!
こ、怖い。
実は、私は今までに黒人の人と話をしたことがありません。
はたして、うまくしゃべれるだろうか。
・・・
リリィーとファノンは圧倒的なスピードで会話してます。
そりゃそうでしょう。
二人ともネイティブ・スピーカーなんだから。
当然、私が話に参加することなんてできませんでした。
ひたすらマンゴーパッション・ドリンクをすすって時間が過ぎるのを待つ私。
ときどき、私に話を振ってくれるのですが、
すぐにまた二人だけの世界に入ってしまいます。

長い長い時間が過ぎた後は、知恩院へと向かいました。
ファノンとはここでお別れです。

知恩院は人でいっぱいでした。
なんでも、法然上人の生誕から800年だとか。

今日は特別な法要が行われるらしいです。
「私って、なんてツいてるの!
自分の強運がこわいわっ!」
私はそんな楽天的すぎるリリィーがこわいです。

法要を途中で抜け出して、鐘楼を見に行きました。

ついでに私も写真を一枚。
王将で昼食を取った後は祇園へ。
そこで、芸者さんを発見。
「リリィー、芸者を追いかけて写真を撮らないのかい?」
「面倒くさいわ」
ああ、そうですか。

祇園の巽橋では、舞妓さんに遭遇。
今度はうれしがって写真を撮ってました。
よくわからない女性です。

ちゃっかりと一緒に写真を撮ってます。
しかし、この舞妓さん、本物ではなかったのです。
レンタル衣装店で変身した、観光客なのです。
そのことをリリィーに告げると、
「へぇー。
私も着てみたいなあー」
一応、女の子らしいところもあるようです。

さっそく河原町の百貨店で浴衣を試着するリリィー。
しかし、浴衣ってけっこう高いんですね。
値段とにらめっこしたあげく、購入をいったん保留することになりました。

その日の夜は、リリーがパスタを料理してくれました。
バジルペーストの味が効いていて、なかなかおいしかったですよ。
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