ヴィリニュス旧市街観光(リトアニア)

ヴィリニュスでのホスト、スヴァジュナスの家にはバレーコートまであります。

ここからバスに乗ってヴィリニュスへ。
彼らの家は郊外にあるので、街へ出るのにも一苦労なんです。
でもその分、普通の観光では味わえない雰囲気を楽しむこともできます。

ヴィリニュス旧市街が見えてきました。

夜明けの門

門の前では花を売っていました

夜明けの門(反対側)

聖霊教会

聖三位一体教会

聖カジミエル教会

旧市庁舎


聖ヨハネ教会
ヴィリニュスの観光に費やせるのは今日一日しかないので、ガイドブックに載っている場所を片っ端から見て行きます。

聖ミカエル教会

そしてついに見えてきましたベルナルディン教会。
本日の目玉です。
私にとって他の教会群は前座に過ぎません。



それほど大きな教会ではないのですが、圧倒的な存在感を感じます。

侍の衣装を着て写真を撮っていると、日本人らしき女の子に手を振られました。
なんだか恥ずかしい。
よかった、冷やかされなくて。
日本人観光客が多い西ヨーロッパでは、侍の衣装を着ようという発想は起こらなかったと思います。
東ヨーロッパだからこそこんなことができます。

大聖堂

ゲディミナス塔のふもとにて。
このリトアニア人の夫婦は写真を撮った後、私にお金を払おうとしました。
もちろん受け取りませんでしたが。
もしかして侍の衣装で小銭稼ぎできるのか?

坂道を登りますが、ケーブルカーもあります。

ヴィリニュス旧市街の眺め


ここからはテレビ塔や、

3つの十字架の丘を見渡すこともできます。

ピリエス通りで昼食にすることにしました。
このお洒落なメインストリートはもちろん日本人観光客にも大人気。
何組もの日本人観光客を見かけました。
それだけでなく、カメラのシャッターを押すのも頼まれちゃいましたよ。

まず頼んだのはこのドリンク。
「リトアニアの伝統的な飲み物が飲みたい」とリクエストしたら持ってきてくれました。
このドリンクには蜂が何匹もたかってきたので、天然素材を利用しているものと思われます。

ウェイトレスのお姉さん。

リトアニアで絶対に食べなくてはならないのがこの「ツェペリナイ」。
この独特の形は飛行船からきているそうです。

中はこんな感じ。
なんだか不思議な食べ物です。
ニヤニヤしながら食べました。

まだ物足りなかったので、ジャガイモのパンケーキ、ブルヴィニェイ・ブリーナイも注文しちゃいました。
せっかくリトアニアまで来てるんですから、その土地の食べ物を一つでも多く食べなきゃもったいない。

ここで再び大聖堂に戻ってきました。
昼食を食べながらガイドブックを読んでいて、大事な物を見落としていたことに気づいたからです。

それがこれ。
「奇蹟」という意味だそうです。
この上で時計回りに3回回りながら願い事をするとかなうらしい。

実際、地元の人もやってました。



もちろん私もやりましたよ。

この「奇蹟」のプレート、大聖堂のすぐ前にあります。
意識して探さないと、絶対に見過ごしてしまいます。

次にやってきたのはKGB博物館。
今でもリトアニアの人たちが忌み嫌うKGBの本部が置かれていた建物です。
この中ではさまざまな拷問が行われ、大勢の人が命を落としました。
建物の壁面には、ここで亡くなった人の名前がびっしりと刻まれています。

これがKGB本部のあった建物。

ところが、今日はリトアニアでは祝日にあたります。
なので博物館はお休み。
ついてない。
ヴィリニュスでのホスト、スヴァジュナスの叔母さんは大学教授をしていたのですが、政治犯としてKGBに逮捕され、この建物に連行されました。
そしてそのまま帰らぬ人となったのです。
逮捕理由も死亡理由も家族には知らされませんでした。
しかし、冷戦が崩壊し、リトアニアが独立した後、情報公開制度がせいていされました。
もちろんスヴァジュナスの家族も情報開示を求めました。
叔母さんが亡くなってから何十年も経って、やっとごく一部の記録が家族の目に触れることになったのです。
過去の負の遺産は現代でも重く残っています。

ヴィリニュスは小さな街ですが、いろいろと見所があって、一日で全部回ろうと思ったら大変です。
次に向かったのはここ。

「日本のシンドラー」こと、杉原千畝の碑です。
日本人ならやはりここは訪れておくべきかと。
河川敷の近くにある公園にはバスケットコートなどがあり、市民の憩いの場となっています。
でも、誰もこの碑の存在には気づいてもいないようでした。

ゲディミナス城を裏から見たところ

聖ペテロ・パウロ教会。
ここはホストのスヴァジュナスの一押しの場所なのでやってきました。



この教会はその外見よりも、内部の彫刻がとても有名な場所です。
2000以上もあるという漆喰彫刻。
ガイドブックも大絶賛するこの芸術美ですが、それよりも今日はウェディングドレスに目が行ってしまいます。
教会内ではちょうど結婚式をやっていました。



この教会はよほど人気があるらしく、次から次へと結婚式をあげるカップルとその関係者たちが押し寄せてきます。

カテドゥロス広場を歩いていると、なにやら怪しげな集団が・・・

大きな音で音楽を奏でて踊りながら歩いて行きます。
ほんとにヴィリニュスは飽きさせない街だな。

彼らにこんなのもらいました。
食べても大丈夫だろうか?

最後に再びベルナルディン教会を見てからヴィリニュスを後にします。
ほんとに私はここが気に入ったのです。

ヘンな女の子たちに遭遇。
彼女たちはあまり英語ができなかったので、なにを言ってるのかわからなかったのですが、どうやらオタクっぽい感じでした。

午前中は人がいっぱいで近寄れなかったイコンをひとめ見てから、ヴィリニュス旧市街を出ました。
ほんとはもっとゆっくりしたかったのですが、ホストのスヴァジュナスの家に帰るバスの時間が迫っています。
最後にリトアニアの伝統料理を食べようと、レストランを探したのですが、なかなか見つかりません。
ヴィリニュス旧市街にはお洒落なカフェが星の数ほどあるというのに、リトアニア料理のお店は驚くほど少ない。
ガイドブックに載っている写真を見せて、
「この料理はあるか?」
と聞いて歩いても、みんな首を横に降ります。
地球の歩き方に載っているお店はいかにも「観光客向け」といったイメージがあるので避けていたのですが、おとなしくそこに行っておけばよかった。
結局時間切れで夕食にありつくことができませんでした。
この後、ホストの家に帰る前にミンスク行きのチケットも確保しなくてはならないのです。
なんてドタバタしてるんだ、俺は。
ああ、もっとゆっくり旅がしたい。
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