タリン(エストニア) ~ リーガ(ラトヴィア)
でも、彼らには大切な娘、ヨハンナがいます。
すべてはヨハンナを中心に回っているのです。
そのため、夜の10時以降から朝の8時までは物音一つ立ててはなりません。
ヨーロッパの昼は長く、9時近くまで明るいです。
私のカウチはリビングルームにあり、キャロライナはそこで仕事をします。
日が暮れて暗くなってきても彼女は部屋の電気をつけようとはしません。
最初私は、彼女は仕事に没頭していて電気をつけるのを忘れているのだと思っていました。
でも、翌日も彼女は電気をつけませんでした。
愛娘のヨハンナが眠った後は、静かに過ごすだけでなく、電気すらつけないという徹底ぶり。
けっこう気を使いましたよ。
部屋が暗いのでガイドブックを読むこともできません。
ホストの家にはそれぞれ独自のルールがあります。
毎回異なるルールに適応していくのはそれなりに大変ですが、それがカウチサーフィンの面白さでもあります。
翌朝、バスの時間のため私は朝早くキャロライナ宅を出発しなければなりません。
その時刻はまだヨハンナのお休みタイムにあたります。
それでも彼らは私のわがままを聞き入れてくれました。
「ただし、荷物のパッキングは今のうちに済ませておいてくれよ。
早朝にゴソゴソしてヨハンナの眠りを妨げることだけはやめてくれ」
と念を押されましたが。
翌朝、種発準備を終えた私はカウチに座ってipadをいじっていました。
この先いつインターネットを使えるかわからないので、出発ギリギリまでネットが必要な作業をしておきたかったからです。
ところが、キャロライナの旦那のウェイコムが起き出してきて、なにやらウロウロしています。
7:00に出発する約束だったので、ゆっくりしていたのですが、どうやら彼は私に早く出て行ってもらいたい様子。
私が家を出る時、鍵をかけなければならないので、さっさと私を追い出したいらしい。
なんだか居心地が悪いぞ。

キャロライナの家で朝食を食べる時間がなかったので、タリンのバスターミナルで食料を購入。

スロバキアやポーランドでは日本人観光客の姿を見ることはなかったのですが、ラトヴィア行きのバスの中には少なくとも4人の日本人を見かけました。
この地域は日本人に人気があるんでしょうかね。
それとも、お盆休みだからでしょうか。

エストニアとラトヴィアの国境ではパスポート・チェックがありました。

ラトヴィアのリーガのバスターミナルに到着。
遠くに見えている特徴的な建物は市場です。
もともとは飛行船の格納庫だったそうです。


リーガのバスターミナル。



ここでラトヴィアのお金を引き出そうとしたら、ユーロが表示されました。
あれ、おかしいな。
ガイドブックによれば、ラトヴィアは独自の通貨を発行しているはずなんだけどな。

リーガのバスターミナル。

さあ、ここからは自力でなんとかしてホストの家を探し当てなくてはなりません。
これが一番大変なんだな。

キオスクでカードを買ってバスに乗り込みます。
しかし、ヨーロッパのバスはほんとに使いづらい。
どこで降りたらいいのかさっぱりわからん。
とりあえず運転手や周りの乗客に自分の降りたい場所を連呼して、そのバス停が来たら降ろしてくれるようにお願いしまくるのだが、はたして通じているのかいないのか。
とにかく疲れる。

なんとかここ、リーガでのホスト、ジュリアの家に到着。
彼女のアパートにはインターホンがないので、携帯からメッセージを送って玄関の鍵を開けてもらいます。

ジュリアの住む家は古く、歴史を感じさせます。
若い女の子が住んでいるようには見えません。
彼女の部屋に荷物を置いて、リーガ観光の始まりです。
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