クラクフでカウチサーフィン(ポーランド)

クラクフでの私のカウチサーフィンのカウチ。
エヴァはなかなか豪華な部屋に住んでいます。

天窓からは、クラクフの街を見渡すこともできるんです。


エヴァ手作りのケーキ


私がヴィエリチカとカジミエシュを観光している間に、なんとエヴァは私の服を洗濯してくれていました。
パンツや靴下がぶら下がっているのを見ていると、なんだか申し訳ない気持ちになってきました。

クラクフのエヴァの部屋には3泊させてもらったのですが、結局一緒に出歩くことは一度もなく、写真もこの一枚のみ。
ちょっと寂しい。
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クラクフ滞在二日目の夜遅く、エヴァは帰宅した。
仕事で他の都市に出張していたのだ。
彼女は一人ではなく、ドイツ人の男性と一緒だった。
その夜はもう遅かったので、話もそこそこに床につくことになった。
シャワーを浴びたエヴァとクリスは寝室に直行。
え?え?
クリスはエヴァと一緒に寝るのか?
彼女の寝室にはベッドは一つしかない。
同じベッドで寝るということは、やはり二人はそういう関係なのだろうか。
エヴァほどの女だから男がいて当然なのだが、いきなりのことだったので少し面食らった。
クリスはエヴァのマンションのドアロックのパスワードを知っていたし、彼女の部屋の合鍵も持っている。
そうなのか。
エヴァには男がいたのか。
なぜだか軽い目眩がした。
エヴァがドイツを旅行した時、カウチサーフィンを利用した。
その時のホストがクリスだ。
そう言えばエヴァはドイツでホストと一緒に混浴のスパに行ったと言っていた。
それがきっとクリスのことだったのだろう。
クリスはやたらと日本の武術に詳しかった。
それもそのはず、彼はドイツ軍の軍人だという。
しかも最精鋭、パラシュート部隊の所属。
最近までアフガンに駐留していたらしい。
そんな彼はバリバリの右翼などではなく、日本の憲法9条を敬愛していた。
現政権が、自衛隊が海外で作戦行動できるようにしようとしていることに対して、
「愚かなことを」
と嘆いてもいた。
クリスと会話していると、彼が相当な教養の持ち主であることがわかる。
単純な言い方をせず、常に持ってまわった言い方をする。
きっとジョークのセンスもあるのだろう。
私にはシニカルすぎて理解できなかったが。
もちろん鍛え抜かれた軍人だから、身体能力も高い。
きっとエヴァに相応しい男なのだろう。
クリスとは一緒にヴィエリチカ岩塩坑やカジミエシュ地区を歩き、一日中ともに過ごした。
だが、エヴァとはついに、食事すらできなかった。
なんだか心残りなクラクフとなった。
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