アウシュビッツ、ビルケナウ強制収容所 (クラクフ近郊、ポーランド)

早朝のクラクフ駅

アウシュビッツのサービスセンター。
荷物はここで預けなければなりません

強制収容所のゲート

これがあの有名な逆さまになった「B」ですね























10号棟と11号棟だけは、他の部分とは雰囲気が異なった。
「死のブロック」と呼ばれたここは、その重さが全然違う。




「死の壁」。
胸が締め付けられる。

ビルケナウ(第二アウシュビッツ)







この貨車に大勢のユダヤ人が詰め込まれて、ここまでつれてこられたんですね。


線路の終点


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アウシュビッツ、ビルケナウ強制収容所 (クラクフ近郊、ポーランド)
6時のバスに乗るため、がんばって5時に起きた。
昨日は2時に床についたから3時間しか寝ていないことになる。
旅行中は普段以上に体力、気力を使うから、いつもよりも多めに寝ないといけないのに逆になってしまった。
だが、旅行中はいつも以上にやることが多いのだ。
翌日の観光の段取りを考え、切符の手配をし、カウチサーフィンのホストを探す。
日誌をつけ、ブログを更新し、フェイスブックに写真をアップする。
いつまでたっても終わらない。
それでも今朝はがんばって起きた。
朝一番でアウシュビッツに行くためだ。
どうせ行くなら観光客で混雑していない早朝がいい。
ところが、クラカウのバスターミナルはまだ開いていなかった。
アウシュビッツ行きのバスを探したのだが、それらしいものはない。電光掲示板によると、アウシュビッツ行きのバスは6:50と書いてある。
おかしい。事前に調べていたのと違う。
これならもう1時間寝れたじゃないかよ。
それでもアウシュビッツには一番乗りすることができた。
さすがにこの時間だと観光客の姿もまばらだ。
展示品は予想通りのもので、特にどうということはない。
だが、10号棟と11号棟の間にある「死の壁」だけは違った。
数多の収容者が銃殺されたという「死の壁」。
想像してたよりもはるかに小さなものだったが、近づくとものすごい圧迫感を感じる。
私には霊能力のようなものはないが、それでもここには普通ではない「何か」があることはハッキリと感じることができる。
ちょっと霊感の強い人なら、この場所はとても耐えられないんじゃないだろうか。
一通りアウシュビッツを見学した後、ビルケナウに行こうとしたのだが、一番早いシャトルバスは10:30。
1時間も待たなければならない。
なんてこった。
早起きした意味がまったくないじゃないかよ。
そうこうしているうちに観光客が続々と訪れ、ガラガラだった駐車場があっという間に満杯になった。
イスラエル人だろうか。
ものすごい数の団体が収容所内に入っていく。
やはりゆっくり見学するためには、朝一番で訪れるのが良さそうだ。
アウシュビッツからの帰り道、スーパーで買い物をしていたら、店員が訝しそうに私の方を見ていた。
露骨に私の後をついてくる。
きっと、万引きでもすると思ったのだろう。
みすぼらしい格好をした東洋人を見て、「怪しい」と思うのは仕方ないことなのかもしれない。
この世界から完全に人種差別がなくなることはないだろう。
人は、歴史からは何も学ばない。
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