
レヴォチャでバスを降りたところ

街の入り口

メインの広場の周りを回るだけなら、10分ほどで歩けてしまいます





小さな街なので、荷物をすべて抱えたまま観光することにしました。





写真撮影をしていたら、子供達が寄ってきました。
おそらくジプシーだと思われます。

この子達、かわいい顔をしている時と、機嫌の悪い時の表情が違いすぎます。

なんて憎たらしい顔をするんだ!


それにしても小っちゃい街だったなあ。
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レヴォチャ(スロバキア)
レボチャはスピシュスケー・ポドフラディエからバスですぐのところにある。
スピシュ城とはセットで世界遺産に登録されている。
地球の歩き方(東欧編)にはこの街の地図は載っていないので、バスを降りた後、現在位置とどちらの方向へ進むべきかを確認しなければならない。
ぐるりとあたりを見回し、だいたいの見当をつける。
ほとんどの人が同じ方角からこのバス停に向かって歩いてくるから、おそらくそっちが市街地のある場所なのだろう。
街の入り口には大きな地図が掲げてあった。それを見る限り、レボチャの街はかなり小さそうだ。
ここでは半日間を観光にあてる予定を組んでいたのだが、1、2時間で十分だろう。
こんなに小さな街だと知っていたらスピシュスケー・ポドフラディエにもっと長居していたのに・・・
聖ヤコブ教会の前で写真を撮っていたら、二人の子供が近づいてきた。
彼らの風貌を見る限り、どうやらジプシーのようだった。
「写真を撮るのを手伝ってやるよ」
と言っているが、きっと後から金を要求するのだろう。
「三脚とセルフタイマーがあるから自分でやるよ」
と言って写真撮影を続行していたら、今度は
「俺たちの写真を撮れ」
と言う。
どうせ撮ったら「金を払え」とか言うんだろ。
リュックからポラロイドカメラを取り出し、
「これを知ってるか?」と聞いてみた。
知らないらしい。
「ここから撮った写真が出てくるんだ」
と説明したら、途端に彼らの目が輝いた。
「そのカメラで俺たちの写真を撮れ!」
「撮ってください」だろ。ほんとに口のきき方を知らないガキどもだ。
ポラロイドカメラから出てきた写真を彼らはひったくる。
「何も写ってないじゃないか!」
と彼らは抗議の目を私に向ける。
まあ落ち着けよ。
ほら、ここに何か見えないかい?
だんだんと画像が浮かび上がってくるのをみて、彼らは狂喜した。
「もっと撮れ、もっと撮れ」
だから口のきき方に気をつけろと何度言ったら・・・
ポラロイドカメラを向けると、彼らは満面の笑顔を作り、可愛らしいポーズを決める。
ところが、私のカメラを向けた途端、彼らの表情は曇る。
再びポラロイドカメラを向けると、また可愛らしい表情に変わる。
なんてかわいくないガキどもなんだ!
彼らはもっと撮れとせがむが、ポラロイドカメラのフィルムを無駄遣いするわけにはいかない。
私の旅はまだ始まったばかりだし、西欧とは違い、この先フィルムを入手できるかどうかは定かではない。
彼らを相手にしていたらきりがないので、荷物をまとめて去ろうとしたら、案の定、
「マネー!」
と言われた。
「俺たちの写真を撮ったんだから金を払え」と言いたいらしい。
「お前らにはチェキを何枚もやっただろ。それとも、それを俺に返すか?」
と聞いたら、写真を大事そうに後ろに隠した。
憎たらしいが、やはり相手は小さな子供。かわいいところもまだ残っている。
別れ際にはとびっきりの笑顔で手を降ってくれた。
もちろん、もう片方の手にはポラロイド写真を握りしめている。
レボチャの街にいる時、通り過ぎる車から
「チーノ!」
と罵声を浴びせられた。
西ヨーロッパを旅行していた時には、そんなことを言われた記憶はない。
東ヨーロッパではこの先あと何度この言葉を聞くことになるのだろう。
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