スロバク・パラダイス

これがトレンチンでのカウチ。
豪華な部屋をあてがわれ、京都の自分の家よりも快適に過ごせました。


ベランダからは中庭が見渡せます。

アイシャは今日も元気です。

ポーリーナの車で街の中心まで行き、それから城へ登ります。
おいしそうなお菓子を売っていたので、思わず買ってしまいました。


トレンチン城への入り口

マッチャはバイトがあるとかで、今日は来れませんでした。残念。
今日も美しいエマとポーリーナ。

城の上には小さな劇場があります。
ガイドブックによると、夏の夜には剣劇などが催されるとのことですが、毎日ではないそうです。
今夜はありません。
残念。


この井戸には歴史や物語があるそうなのですが、彼女たちの説明を聞いてもいまいちわかりませんでした。


城の中では鷹やフクロウが飼われていて、1ユーロ払えば一緒に写真撮影ができます。


私は最初、フクロウを選ぼうとしたのですが、「サムライにはやはり鷹だろう」と言われ、なかば強制的に鷹にされてしまいました。

ちょっとおっかなびっくりの私。


城の中にはヤギや羊もいます。

こういう石を落として、敵を撃退したのだとか。
ちなみに「この城は一度も落とされたことがないのよ」を彼女たちは誇らしげに語ります。


城の上から眺めるトレンチンの街並み。




昼食をここで食べます。

スロバキア料理の定番だという「羊チーズのハルシュキ」をいただきました。
こってりとしていて、少しの量でもすぐにお腹いっぱいになります。

スロバキアで人気のあるジュース「kofola」。
「コカ・コーラよりも断然kofolaの方がおいしいのよ。」という彼女たちですが、私にはこれはコーラにしか思えません。
同じ味です。ちょっとレモン風味が効いてるかな、という程度の違いしかないです。

この広場で今日、中世の騎士が馬に乗って槍で決闘をするという催しがあるそうです。
これは楽しみ。

それまでの前座なのか、なぜか広場にはらくだが歩き回っていました。

中世の衣装に身を包んだ人たちの行進。






セクシ~。
決闘が始まるのをずっと待っていたのですが、いつまでたっても始まりませんでした。
なにかトラブルでもあったんでしょうかね。

ポーリーナの車で駅まで送ってもらいました。
スロバキアを紹介するガイドブックでは、主にブラチスラバを取り上げる。
でも、スロバキア人が本当に誇りに思っているのはその豊かな自然だ。
ハイ・タトラスとスロバク・パラダイスが代表的なもので、私は今回の旅でハイ・タトラスには行く予定だ。
時間の都合で、スロバク・パラダイスには行けない。
でも、俺はもうすでにスロバク・パラダイスを経験したと思っている。
だって、天使のいるところがパラダイスだろ。

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祭り見物に予想外の時間をとられ、予定していた電車をのがしてしまった。
次の電車がやってくるのは深夜。
ヨーロッパの鉄道ってほんとに使えんな。
それとも、15分に1本の新幹線がある日本の方が異常なのだろうか。
トレンチンの駅にはwifiはなかったので、体力を温存するためにひたすら眠ることにした。

日本の鉄道の駅ならいつも人が大勢いてにぎやかだが、ヨーロッパの、それも田舎の駅は恐ろしくさびしい。
昼間ならまだいいが、日が暮れるとほんとに誰もいなくなる。
待合室を独占できるのはいいのだが、暗くなるにつれ、だんだんと不安になってくる。
もしもゴロツキに襲われても、誰も助けになんて来てくれない。
いざという時のために、カメラの三脚をいつでも使えるように手の届く所に置いておく。
こんなものは気休め程度にしかならないのだが、なにか武器として使えるものを手元に置いておかないと不安でおちおち寝てられない。
夜中、待合室のベンチで寝ていると、誰かが入ってきた。
薄目を開けて見ると、若い男のようだ。
いったん入り口のところで止まった後、まっすぐ俺の方に歩いて来た。
ゆっくりとカメラの三脚をたぐりよせる。
相手は一人。手には何も武器は持っていない。
いったい俺に何の用だ?
男はスロバキア語でなにか言っているが、まったくわからない。
彼は英語がまったく話せないようで、そのうち身振り手振りを始めたのだが、どうやら「女を買わないか?」と言いたいらしい。
待合室で寝ていると、今度は物乞いがやってきた。
「財布をなくして困っている」とか「カードが壊れて使えなくなった。助けてくれないか」などと言っているが、彼の身なりはどう見ても浮浪者。
今夜、俺はバスを乗り継いでスピシュスケー・ポドフラディエまで行かなければならない。日の出を待ってスピシュ城に登る予定だ。
待合室のベンチは硬く、とても熟睡なんてできやしない。
バスの乗り換えのことを気にしていなかればならないから、今夜は一晩中起きていなければならないだろう。
そのため、できるだけ体力を温存しておかなければならないのに、ポン引きや物乞いが俺の眠りを妨げる。
さらに悪いことに、雨が降ってきた。
強い風も吹き、急激に気温が下がる。
寒い。
手持ちの長袖はシャツが一枚のみ。
後はすべて半袖。
とても防寒には役立たない。
寒い。
寒くて寝てられない。
今は8月。真夏のはずだろ。
それなのになんで俺は歯をガチガチ鳴らしながら震えているんだ?
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