ウィーン(オーストリア) ー ブラチスラバ(スロバキア)

ウィーン国際空港。
もっと華やかなのかと思っていたら、意外と地味でやんの。

空港のすぐ前がバスターミナルとなっているのでとても便利。
これでブラチスラバまで直行できます。

バスのチケットは運転手から買います。
英語なんて通じません。
チケットになんて書いてあるかほとんどわかりませんが、7.7ユーロだということはわかります。

ブラチスラバのバスターミナル。

中はこんな感じ。

上半身裸の男がなにかブツブツ言いながら私のまわりをウロウロしています。
これがスロバキアの首都、ブラチスラバなのか。

外は土砂降りの雨だし、どの方向に行けばいいのかわからない。
道を聞こうにも英語が通じない。
最初の一歩を踏み出すことがなかなかできず、ずいぶん長い間バスターミナルから某然と外を眺めていました。

やっと意を決して歩き始めます。
この方角であっているはず。

ブラチスラバ市内にはあちこちに標識があり、最初の一歩さえ間違えなければ、あとは順調にいきます。



大きな広場は華やかですが、

狭い路地には物乞いが。
ブラチスラバにはけっこういましたよ。


日本の寿司はどこに行っても人気がありますね。

おっ!
なんだか見覚えのある国旗が

異国の地で日本の大使館を見ると、やはりホッとしますね。


本日のメインディッシュ、ミハエル門です。

ここで日本から持参したこんなものを使ってみました。

もちろんこんな所でこんな格好をしていたら、
「ん? この人、なにやってんの?」
という顔で見られます。

彼らが写真を撮るのを手伝ってくれました。
ロシアから来ているそうです。

なかなかおしゃれな通りですね。

私はこういう小さな路地が好きです。


後ろから見たミハエル門。

今度はもう一つのメインイベント、ブラチスラバ城を目指します。

後ろから見たブラチスラバ城。
ラブホ◯ルにしか見えないんですけど。

ガイドブックなどの写真では対岸から撮ったものが多かったので、私もそれに倣いました。

ここでもこんな格好をしてみました。
「痛い奴」とか言わないでね。



大統領官邸(たぶん)


これはなんの広告なんでしょうねえ。

ブラチスラバ駅。
小っちゃ!
これが一国の首都の駅なのか。

それでもひっきりなしにバスがやってきては大量に乗客を吐き出していきます。

窓口でトレンチン行きの切符を購入。
ヨーロッパの鉄道って、どうして自動券売機を導入しないんでしょうね。
毎回切符を買うのに時間がかかってしょうがないんですけど。
まあそれでも、これで今夜のホストの家にはたどり着けそうです。
_________________
ウィーン(オーストリア) ー ブラチスラバ(スロバキア)
飛行機は予定よりも1時間ほど遅れてウィーンに到着。
今夜はブラチスラバではなく、トレンチンに泊まる。
なのでブラチスラバ観光に費やせる時間はごくわずか。
急がねば。
幸い、ブラチスラバ行きのバスはすぐに見つかった。
バスの運転手は英語が話せない。ドイツ語のようだ。なんだか不安になる。
彼が何か言っているが、まったく理解できない。
とりあえず「ブラチスラバ、city center!」を連呼しておいた。
たぶん通じたんじゃないかな。そう信じたい。
ウィーンからブラチスラバへ向かうバスはエアコンが効いていて快適。
一応wifiはあったのだが、おそろしく遅い。
まったく使い物にならない。
インターネットはあきらめ、車窓から外を眺める。
ヨーロッパの街並みだ。
おもわず笑みがこぼれる。
これでやっと旅が始まったような気がする。
バスはのどかな田園風景の中を走っていたのだが、なんだか雲行きが怪しくなってきた。
そのうちポツポツと雨粒が落ち始め、しまいには土砂降りの雨となった。
なんてこった。
記念すべきヨーロッパ最初の日が雨だとは。
バスがブラチスラバのバスターミナルに着いても、あいかわらずの大雨。
途方にくれて立ちつくしてしまった。
少しくらいの雨なら仕方がないが、とても観光する気が起きないくらいに激しい降り方をしている。
さて、どうしたものか。
と考えていると、一人の男が近づいてきた。小さな子供を連れている。
もしかして、途方にくれている私の姿があまりにも哀れなので、車にでも乗せてくれようとしてるのだろうか。
男は英語を解さないようで、なにを言っているのかわからない。
ただ一語を除いて。
「MONEY」
彼は物乞いだった。
彼のジェスチャーから察するに、
「子供がお腹をすかしているから金をくれ」
と言いたいらしい。
冗談じゃない。
こっちは今、人のことをかまってる場合じゃないんだ。
東欧最初の日は雨。
始めて言葉を交わした人間が乞食。
なんともしまらないスタートだな。
雨は夕立ちだったようで、しばらくすると止んだ。
またすぐに振り出しそうな怪しい雲行きだったが、いつまでもここにいても埒があかない。
意を決してブラチスラバ観光に出かけようとしたのだが、どっちに行けばいいんだろう。方角がわからない。
携帯電話のコンパスを起動したのだが、デタラメな方向を指し示す。
さっきは北だと言っていたのに、しばらくすると西に変わっていた。
とても信用できない代物だ。
近くにいた女性に道を尋ねてもため息をつきながら首を降るばかり。
さっきから上半身裸の男がブツブツ言いながら私の周りをウロウロしている。きっと頭がおかしいのだろう。
どうもうまくいかない。
ブラチスラバとは相性が悪いらしい。
ブラチスラバは思ったよりも小さく、それほど見所はない。
当初はここに2泊する予定だったが、その必要はなさそうだ。
けっきょくここではブラチスラバ城とミハエル門だけを見て、今夜の宿泊先、トレンチンへと向かう。
地図を見る限り、ブラチスラバ市内から駅までの行き方は簡単そうだったが、危うく通り過ぎるところだった。
一国の首都の駅だから、もっと大きな物を予想していたのだが、ものすごく小さい。
電車の中では一組のカップルと相席になった。
親しげに話しかけてくるのだが、どうも見下されているような気がして仕方がない。
西ヨーロッパを旅した時にはそれほど感じなかったが、ここ東ヨーロッパではアジア人はバカにされているように思える。
気のせいだろうか。
この嫌~な感覚は、その後もずっと続くことになる。
- 関連記事