日本が好きすぎて怖い
今回の東欧旅行最初の訪問国スロバキア。
記念すべきホスト第一号を探すべく、気合を入れて一ヶ月も前から行動を開始したというのに、出発3日前になってもまだ見つかりませんでした。
ブラチスラバにはたくさんのカウチサーファーがいるので、ホスト探しは楽勝かと思っていたのですが、甘かった。
20通以上もカウチリクエストを送ったというのに、一人も私を受け入れてくれる人はいないのです。
一日に何度もカウチサーフィンのウェブサイトをチェックして, メッセージが届いている度に「今度こそは」と期待して見るのですが、その文面は
「I'm sorry. It would be nice if I could host you. But...」
から始まるものばかり。
何度も何度も拒絶されると、さすがに心が折れそうになります。
通常私は一度に一通しかカウチリクエストを送りません。
同時に複数のホストから受け入れOKの返事をもらってしまった場合、断るのに大変な想いをするからです。
私は京都でカウチサーフィンのホストをしているのですが、カウチリクエストをもらった後、こちらが「ホストできるよ」と意思表示をしているのにもかかわらず、
「ごめんなさい。他にホストを見つけたの」
なんて言われた日には、かなりヘコみます。
なので私は他のホストに同じ思いをさせたくないのです。
それでも、通常ならば一通か二通のカウチリクエストを遅れば、大抵ホストが見つかります。
20通も送ったのは3年前のクロアチア戦以来です。
おそらく相性というのがあるのでしょう。
タイミングの問題かもしれません。
とにかくこの対ブラチスラバ戦は惨敗に終わりました。
ここはもうこれ以上深入りするのはやめて, おとなしく撤退です。
(そしてそれが結果的に吉と出ました。そのことについては次の記事で書きます)
ブラチスラバとは対照的に、ポーランドのワルシャワでは入れ食い状態でした。
たった1通のカウチリクエストを送っただけで、20人以上の人からホストOKのオファーがきたのです。
「すでにホストは決まったから」と丁重にお断りしても、
「泊まらなくてもいいから、ぜひ我が家に立ち寄ってお茶だけでもしていってちょうだい」
と言ってくれる人もいました。
ひどい人になると、
「あなたがすでにホストを確保したのはわかったわ。
それでもあなたは私の家に泊まるべきなのよ。
ワルシャワの街を案内してあげるし、料理(もちろんホームメイドよ!)もふるまうわ。
私と一緒にクロサワ・ムービーを見なさい!」
と命令や脅迫ともとれるメッセージをくれたりします。
いやはや、ここまでくるとうれしさを通りこして、ちょっと怖くなってきます。
「お前らどんだけ日本が好きなんだよ」
と言いたくなります。
そしてずしりと重い、責任のようなものも感じるのです。
彼らはきっと、日本や日本人に対してとても良いイメージを持っているのでしょう。
それなのに、私と会うことでそれまでに彼らが持っていた日本人のイメージが壊れてしまったら・・・
大げさに言えば、カウチサーフィンは国際親善の場です。
サーファー一人一人がその国を代表しているといっても過言ではありません。
先人が築き上げてきた、日本に対する高評価を崩すわけにはいかないのです。
ちょっとオーバーかな。
20通送って全滅のこともあれば、
1通送っただけで20人以上から返事がくることもある。
カウチサーフィンは先が読めません。
だからおもしろいんですけどね。
追記:
トランジットで立ち寄った台湾の空港でメールをチェックしていたら、「ホストOK」の返事がブラチスラバから届いていました。
このタイミングでOKされてもな~
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