時は流れる。愛は流れる。
前回メイサンが日本に来た時、彼女は舞妓さんの衣装をレンタルしました。
しかし、着物や浴衣はまだ未経験だったため、今回は着物を着ることに決定。
もちろん私も。
メイサンと一緒に着物を着て、京都の街を歩けるチャンスをみすみす逃してなるものか。

着物のレンタル・ショップでは、二人の女の子と知り合いました。
彼女たちはそれぞれ上海と香港からやって来たのだとか。
日本の着物というのは、ほんとに外国人に人気があるようで、レンタル・ショップの中では中国語が飛び交っています。
日本人の客よりも多いのではないでしょうか。

注目してもらいたいのは、メイサンの「うなじ」!
ではなく、その背後にいる彼女のお父さんです。
上海から来た女の子とメールアドレスの交換をしているのがわかるでしょうか?
彼らは同じ中国語を話すので、何を話しているのか私にはわかりませんが、
メイサンのお父さんと彼女たちとはものすごーく年齢が離れています。
それこそ親と子ほどに!
自分の娘よりも若い女の子を口説くとは、やはりメイサンのお父さんはただものではなかった。

そんなモノを指さして、うれしそうに笑ってんじゃねえよ、メイサン。

いつもは大股でガシガシ歩くメイサンですが、さすがに着物を着ているときはしずしずと歩きます。
その後ろ姿に、思わず見とれてしまいました。

清水寺にはもう何百回も来ていますが、こんなにすがすがしい気持ちでここを訪れたことは今までに一度もありません。
メイサンと一緒だと、なにもかもが輝いて見えます。


清水の舞台。
この中にメイサンがいるのが見えるでしょうか?

一人でたたずんでいるメイサンに、他の観光客が話しかけています。
一緒に写真を撮ってくれ、と頼まれたらしい。

メイサンのお父さんは脚を痛めているらしく、早く歩くことができない。
ふと気づくと、お父さんの姿が見えなくなっていた。
どうやら我々は早く歩き過ぎたらしい。
しばらくここで待っていることにしよう。

風で乱れた髪が色っぽい・・・
一年ぶりにメイサンと会えたというのに、なかなか二人きりになれるチャンスがない。
でも、今ならお父さんはいない。
だから、だから・・・


八坂の塔

あっという間に一日が終わってしまった。
楽しい時間というのは、どうしてこんなにも早く過ぎ去ってしまうのだろう。
もしも一日だけ、永遠に続く日を選べるとしたら、私は間違いなく今日を選ぶ。
だが、もちろん永遠に続く日なんて存在しない。
時間は容赦なく流れ去っていく。
それこそ残酷なくらいに。

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