マサさん
今までの経験上、台湾の人とは相性がいい。
楽しい5日間になるといいな。
待ち合わせ場所で彼女を探すも、それらしき人は見当たらない。
あれ?おかしいな。
一人それっぽい子がいるが、あの子だろうか。写真とは少し違うみたいだけど。
声をかければいいんだろうけど、台湾人と日本人って区別がつかないんだよな。
もし違う人だったら恥ずかしいし。
ジロジロ見るわけにもいかないので、その子のことをチラチラと見ていると、向こうも私の事をチラチラと見ている。
どうやらこの子がそうだったらしい。
彼女の名はイーシャン。
カウチサーフィンのプロフィール写真ではかなり長い髪だったのに、最近ばっさり切ったらしい。
今はものすごいショートヘア。
イーシャンはものすごくよくしゃべる。
ラリってんのか?と思えるくらいに。
でも、よくしゃべる子は好きだ。
彼女はチェコに1年ほど留学していたこともあるらしい。
TOEICももちろん900オーバーなんだと。
才色兼備か。
ほんと、カウチサーファーってこの手のタイプが多い。
頭のいい人と話すのは自分にとってプラスになるからありがたいんだけど、なんだかコンプレックスを感じてしまう。
出会ってからまだ数分ほどしか経過していないというのに、イーシャンは私の事を「マサさん」と呼ぶ。
ずいぶんとなれなれしいな。台湾人ってこんなに人なつっこかったっけ?
まあ、かわいい女の子と仲良くなれるのはうれしいから、別にいいんだけどさ。
と思っていたら、どうやらそうではないらしい。
今回の旅行で、彼女はカウチサーフィンをめいっぱい利用して、たくさんの人と会う予定だ。
ところがなぜか、そのうちの多くの人は名前に「マサ」がつくらしい。
「マサハル」とか「マサノリ」とか。
ややこしいし、覚えるのも面倒だ。
というわけで、「ええい、もういいや。全部「マサさん」にしちゃえ!」ということになったらしい。
しかし、みんな同じ名前だと、こんがらがったりしないのだろうか。
きっと彼女の頭の中では、「マサさん1号、マサさん2号」というふうにランク付けされているのだろう。
はたして私は何号なのだろうか。
かなうなら、彼女の「マサさん1号」になりたい。
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