アンバランスなカップル
桜は満開。
でも、今日の京都は雨模様。

スイスからやって来たカウチサーファー、アンとギィアートは、まったくのノープラン。
最初のコンタクトの電話でいきなり、
「どこか桜のきれいな所へ連れてって」
せっかく海外から京都に来るというのに、
ガイドブックはおろか、地図すら持っていない。
私とは旅の価値観がずいぶんと違う人種のようだ。
京都で桜といえば、やはり円山公園かな、
ということで、行ってきました。
名物のしだれ桜も、以前に見た時に比べて
かなりやせ衰えているような気がするのは気のせいだろうか。
次は知恩院へ。
ここにはそれほど桜は無いけれど、
一つくらいはお寺にも行っておかないとね。
せっかく京都に来たんだし。

次の目的地は哲学の道。
桜はほぼ満開でしたが、
やはり雨の日はどこか精彩に欠けます。
喫茶店で時間をつぶしてから、清水寺へ。
それにしても、このカップル、すごい身長差があるなあ。
真ん中にいるのが奥さん。
背も高いが、胴も太い。
それに比べて旦那さんの小さいこと。
奥さんのズボンのポケットには穴が開いていて、
新しいのを買わなければならないんだけど、
あいにく日本ではなかなかラージサイズが見つからないそうです。
「次の旅行先のオーストラリアに着くまでこのズボンで我慢するわ。」
ずいぶんのんびりとした人だなあ。

雨だというのに、清水寺はずいぶんな人込みです。
あちこちで歓声があがっていました。
「うわあ、ヤバい。
清水寺ヤバい!」
アンとギィアートもため息をもらしています。
「ビューティフル!
ありがとうマサト、こんな素晴らしい所へ連れて来てくれて」
でも、なぜか私だけ、ローテンションです。
雨のせいだろうか、
それとも彼らとあまりソリがあわないのだろうか。
もしかしたら、感性が鈍ってきているのかもしれない。
美しい物を見ても感動できないなんて、
これほどつまらない人生はない。
私には刺激が必要なのかもしれない。
どこか遠くへ旅に出ようかな。
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