タダ乗りサーファー撲滅運動実施中!

(アンドレアがくれた、ハンガリーのお菓子。)
カウチサーフィンを始めたころは、私はカウチサーファーを選ばなかった。
都合があえば、どんなリクエストも受け入れてきた。
せっかくカウチサーフィンをしているのだから、いろんなおもしろい人と出会いたい。
だが、プロフィールやメールのやり取りだけでその人を判断するのは難しい。
事前の印象ではイマイチだった人でも、実際に会ってみるととても素晴らしい人だった、
というケースも数多く体験した。
それでもやはり、どう考えても会う価値のない人間というのも存在する。
そんな人のために貴重な時間を費やすのはいやだから、最近はカウチリクエストを選別するようにしている。
具体的に言うと、明らかなコピペ・メッセージやプロフィール欄が白紙に近い人だ。
その点、アンドレアからもらったカウチリクエストは心躍るものだった。
ハンガリー人の彼女は、日本の文化が大好き。
大学時代の論文に、日本の芸者についての考察を書いたほどだ。
アンドレアはLINEのアカウントも持っていたので、事前に何度かやりとりもした。
今回のカウチサーフィンも楽しいものになりそうだ。
そして当日。
「今日は疲れてるから・・・」
私の家に到着するなりアンドレアはそう言って、すぐに寝てしまった。
まだ8時を少しまわった頃。
会話はほとんどなし。
疲れてるのなら仕方ないか。
翌朝、彼女は早朝に出かけて行った。
帰って来たのは夜遅く。
京都に友達がいたので、一緒に遊んでいたのだとか。
「今日は疲れてるから・・・」
そう言って彼女は寝てしまった。
会話はほぼゼロ。
アンドレアは私の家に2泊していったのだが、
彼女が私の家でしたことといえば、インターネットを使って、シャワーを浴びて、あとは寝るだけ。
いったい彼女は、私の家になにをしに来たのだろう。
2人の間の会話は、3日間のトータルで3分もなかったかもしれない。
むなしい。
アンドレアはホストをした経験がない。
自分の家をホテル代わりに使われたら、どんなにみじめな気持ちになるか、きっと彼女には想像できないのだろう。
彼女は出発する時、大きな荷物を「どんっ!」と私の足元に置いた。
これはおそらく、重たい荷物をバス停まで運んでほしい、という意思表示なのだろう。
アンドレアには悪いが、気付かないフリをした。
俺はポーターじゃない。
俺はカウチサーフィンをしているんだ。
安宿を経営しているわけじゃない。
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