泣かないで

今回のカウチサーフィンはカナダ人の親子。
左が息子のイーデン。
真ん中がお母さんのジャセンテゥ。
あともう一人ティエルノという男の子がいるのですが、現在、彼は別の家で爆睡中。

彼らはおみやげをくれました。
カナダといえば、やはりメイプルシロップ。
________________________________
ジャセンテゥからはずいぶん前にカウチリクエストをもらっていたのですが、
ちょうどその期間中にキティも私の家にやってくることになりました。
私はキティにかかりっきりになっていたので、ジャセンテゥたちと行動を共にすることはついにありませんでした。
しかし幸いなことに、ジャセンテゥは以前、日本で暮らしたことがあります。
日本語もある程度できるので、彼女たちだけで行動することになんの問題もありません。
カナダ人親子は、私の家に荷物を置いたまま、出かけていきました。
京都観光を終え、私とキティが家に帰り着くと、ジャセンテゥからメールが届いていました。
彼女たちは今日、別のカウチサーファーと会っていたのです。
メールにはこう書いてありました。
「私たちは今夜、別のカウチサーファーの家に泊ることにしたわ。
荷物は明日の昼ごろに取りに行きます。
今夜は誰も邪魔ものはいないから、キティと楽しんでね」
いやいやいや、そんな急に予定を変えられても困るんですけど!
というのも、明日はキティと朝から伏見に行く予定だったからです。
月桂冠の酒蔵見学の予約も入れちゃってるし。
急いでジャセンテゥにメールを送ります。
「明日は出かける用事があるんだ。
だから早朝か夜に荷物を取りに来てほしい」
「それは無理だわ。
子供たちにはじゅうぶんな睡眠が必要なの。
そんなに朝早くには行けないわ。
それに、明日は午後2時の電車に乗らなきゃならないし」
なんということだ。
ということは、明日は昼過ぎまで外出できないということか。
それを聞いたキティは激怒しました。
しかし、どうすることもできません。
結局、明日の伏見行きは取り止めとなりました。
翌日、ジャセンテゥ親子が荷物を取りに来ました。
最初は機嫌もよく、笑顔で話しかけていた彼女たちですが、キティの異変に気付いたようです。
黙々と荷造りをするようになりました。
キティは怒っています。
彼女たちのおかげで、今日の伏見行きがパーになったのですから。
ジャセンテゥがおそるおそるキティに話しかけます。
「京都にはあと何日いるの?」
「今日が最後の日だったのよっ!」
それきりジャセンテゥは黙ってしまいました。
その後も険悪な雰囲気は続き、私もジャセンテゥも顔が引きつっています。
そして、事態はさらに悪化することに。
なんと、キティが大粒の涙をポロポロと流し始めたのです。
いったいどうすればいいんだ・・・
荷造りを終えたジャセンテゥは、そそくさと逃げるように出て行きました。
後に残されたのは私と、情緒不安定なキティのみ。
さあ、今日は大変な一日になりそうだ。
いったいどうやってキティの機嫌をなだめようか。
ふた組のカウチサーファーを同時に泊めるのはにぎやかで楽しいのですが、
スケジュール調整をうまくやらないと、こんな失敗も起こりえます。
- 関連記事
テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行