屈辱
京都駅で待つこと1時間30分。
結局彼女は来なかった。
カウチサーフィンを長いことやっていれば、こんなことはざらにある。
でも、今回のすっぽかしは、かなりこたえた。
彼女の名はシスミ。インドネシア人だ。
数ヶ月前にカウチリクエストをもらい、その後フェスブックで何度もやり取りした。
シスミはLINEもやっていたので、そっちでもかなりメッセージを交換した。
なかなか感じのよさそうな子だったので、会うのを楽しみにしていた。
それなのに、彼女は現れなかった。
「もしかして道に迷ったんじゃ・・・」
たとえそうだとしても、大阪から京都に来るのに1時間以上もかかるだろうか。
急な予定変更があったとしても、電話くらいできそうなものだ。
「あと30分だけ待って、それでも来なかったら引きあげよう」
・・・・・
時間のムダだった。
家に帰ってfacebookを見ていると、シスミが写真をアップしていた。
その写真から判断すると、私が寒さに震えながら彼女を待っていたその時、
当のシスミは京都観光を満喫していたようだ。
怒りで体が震えた。
これまでカウチサーフィンをしてきて、それなりに不愉快な思いをすることはあった。
でも、ここまでコケにされたのは初めてだ。
写真には日本人らしき人物が写っている。
おそらく彼がシスミの京都でのホストなのだろう。
私は昨日まで彼女とずっと連絡を取り合ってきた。
でも、他のホストが見つかったからそっちに泊る、などという話はまったく聞いていない。
「じゃあ明日、18:00にJR京都駅でね」
これが彼女からの最後のメッセージだ。
いったい何がどうなってるんだ?
私がシスミのフェイスブックを見れることは、彼女だってわかっているはずだ。
それなのになんでこんな写真を平気で載せることができるのだろう。
まったく理解不能だ。
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