ミス小野小町(隨心院)

(嵐山・渡月橋)
愛宕山の頂上が白くなっています。
昨夜のうちに雪が積もったみたいですね。

(御髪神社の絵馬)
「この神社は髪の毛に御利益があるんだ」と説明すると、オーヤンは
「ああ、オジサンのための神社なんだ」と感心しています。
いや、違う違う。
女の子のための神社だよ。
と私があわてて訂正すると、オーヤンは不思議そうな顔をしています。
「でも、あれ」
彼女が指さす方向を見ると、髪の毛の薄くなった中年男性が3人、真剣な表情でお参りしていました。
えええっ!!!!
御髪神社って、オジサンのために存在するのか?!
いや違うだろ。
あの人たちはきっと何か勘違いしているんだ。
それとも、本当にここは中年男性のための神社だったのか?
オーヤンはじーっと私の頭を凝視しています。
そんなに見るなってば。
俺はまだ大丈夫だよ。
たぶん・・・

くしの形をしたお守り。
こんな小さな神社でもオリジナルグッズを販売しているんですね。

電車を乗り継いで、今日の本命、隨心院にやってきました。

この隨心院は小野小町ゆかりの寺なんだそうです。
小野小町といえば、世界三大美女の一人。
その彼女が使っていたとされる井戸があるというので行ってきました。

井戸というより、小さな堀のようです。

やはりモデルが必要だと思い、オーヤンに井戸のふちに立ってもらうことにしました。
でも、彼女はなかなか下りようとはしません。
「なんで私がこんなことしなきゃいけないのよ。
私が撮ってあげるから、マサト、あなたが行きなさいよ」
男の俺がモデルじゃ、絵にならないだろ。

小野小町の歌碑。

(蓮弁祈願)
蓮の形をした紙に願い事を書いて水に浮かべると、願い事がかなうとか。

これが小野小町だ!
なるほど、言われてみれば、なかなかの美人ですね。

そしていよいよお待ちかね、ミス小野小町の登場です。

お付きの人がすそを直しています。
やはり十二単衣は歩きにくいのでしょうか。



長いしっぽだなあ。
まるで恐竜かカナリアみたいだ。




お坊さんの読経にあわせて、ミス小野小町たちが御焼香をあげます。
この小町祭りは小野小町を供養するためのものなのです。

真ん中の女性はきれいなのですが、なぜかずっと半笑い状態。
なにがそんなにおかしいのだろう。



隊列を組み直し、新たなフォーメーションを展開するミス小野小町たち。
一般の観光客はここまで。
ここから先は、プロのカメラマンによる撮影に入るみたいです。

オーヤンはこの「美心守」を数個購入していました。
彼女はお寺に寄る度に、なにがしか買っています。
みかけによらず、乙女チックなところがあるのだな。

小野小町の絵馬

隨心院の近くには、「化粧橋」があります。
その昔、小野小町がここでお化粧をしたのだとか。
本当かなあ。
なんで化粧するためにわざわざここまで来る必要があるんだ?
寺の中に井戸があるのに。
それに、現在ではこの橋は鉄とコンクリートでできているため、
まったく風情がありません。

ずいぶん長い間京都に住んでいる私ですが、
隨心院に来るのも、ミス小野小町を見るのもこれが初めてです。
そういえば、実物の十二単衣も見たことなかったな。
カウチサーフィンのおかげでまたひとつ経験値があがりました。
それにしても、最近カウチサーファーの写真をあまり撮ってないな。
風景ばかりだ。
オーヤンはなんだか近寄りがたいオーラをかもしだしていて、
「一緒に写真撮ろうよ」って言いづらい雰囲気なんだよなあ。
仲良くしようよ、オーヤン。
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