花モン族(バックハー、ベトナム)

私が泊ったサパのホテル。
隣が雑貨屋で、なにかと便利だった。
ただ、WiFi がおそろしく遅いのには閉口したが。
ここの女将さんはケチだが、悪い人ではなさそうだった。
が、最後の最後で裏切られた。
サパから足を伸ばしてバックハーに行くことにした。
日曜日にはマーケットが開かれ、そこではたくさんの少数民族の人たちが集うらしい。
色とりどりの民族衣装が咲き誇り、とても美しいのだとか。
ホテルの女将さんに、「少数民族の村に泊ることは可能か?」と尋ねると、
問題ないという。
値段も安かったので、バスと宿の手配を頼んだ。
そして当日の朝、ホテルのアルバイトの青年が、私にお金を突き付けてくる。
彼は英語ができないので、最初はなんのことかわからなかったが、
どうやら、少数民族の村に泊ることはできないので、返金しようとしているらしい。
宿泊できないって?!
そんないきなり当日の朝に言われても困るよ。
私が女将さんに頼んだのは数日前。
宿が無いなら無いで、もっと早く言ってくれればいいのに。
そうすれば次の策を考えることだってできた。
いきなり今夜泊る場所が無くなってしまった。
女将さんに文句を言おうにも、どこにも見当たらない。
きっとわざと雲隠れしているのだろう。
それに、バックハー行きのバスがもう出発する。
とりあえず行くしかなさそうだ。
宿は現地でなんとかしよう。

バックハーのマーケット。
至る所に花モン族の女性がいる。
ふわあ、きれいだなあ。

観光客にうんざりしてるのか、カメラを向けても完ぺきに無視される。
話しかけようとしても、決して目を合わせてくれない。





マーケットの中心部は食堂になっている。
見てのとおり、かなり汚いのだが、花モン族の女性が食事をしている。
さりげなく隣に座って一緒に食べてみようか。




屋台のおばちゃんと目が合った。
にっこり微笑みかけてきたので、こちらも笑顔で応えると、
アイスクリームをすくって私に手渡してきた。
「買う」ともなんとも言ってないのに・・・

黒モン族の衣装も良かったが、花モン族のもまた別の良さがある。
バックハーまでやってきて良かった。
でも、それだけじゃ満足できない。
なんとしても彼らの村に泊りたい。
ここまで来て普通のホテルに泊るなんて絶対に嫌だ。
だが、どうする?
花モン族の女の子に片っ端から声をかけて、
「今夜 君の家に泊めてくれない?」
と聞くか。
ダメだ。
そんなの無理にきまってる。
彼女たちはカウチサーフィンなんて知らないだろうし。
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