ラブ・マーケット(サパ、ベトナム)

サパの中心部にある公園。

ガイドブックなどの写真でおなじみの教会。

赤い頭巾がまぶしいザオ族。


ザオ族と商談中の外国人観光客。

彼らは欧米人を見ると、一斉に群がり、物を売りつけようとします。
いいなあ。
私もモン族の女の子たちに取り囲まれたい。

私は黒モン族の衣装が大好きなのですが、
肝心の中身の方はと言うと・・・
馬子にも衣装、とはいかないようです。


「ラブ・マーケット」と聞いて、あなたは何を想像しますか?
恥ずかしながら、私はエッチなことを思い浮かべてしまいました。
ラブマーケットというのは、ガイドブックでは「歌垣」と訳されています。
若い男女が広場に集まり、異性の気を引くために歌を歌って結婚相手を探す風習のことだそうです。
ただ、近年、心ない外国人観光客が興味本位で訪れて、彼らの邪魔をしたため、
現在ではほとんど見られなくなってしまった、
とガイドブックには書いてあります。
しかし、バイクドライバーのテンスの話によると、今夜、この広場でラブマーケットが開かれるというのです。
おおっ!
いったんは廃れたラブマーケットが復活したのか。
体にはまだ悪寒が残り、夜は外出したくはなかったのですが、せっかくの機会をみすみす逃すわけにはいきません。
食欲はないのですが、ヨーグルトや野菜ジュースで栄養補給して体力回復につとめました。
そのラブマーケット、外国人の俺でも参加できるのかな?
がんばって歌って、黒モン族の女の子をゲットするぞ!
とりあえず、念入りにシャワー浴びとこう。

黒モン族の美少女グループを発見。
この娘たちも今夜ラブマーケットに来るのかな?
ワクワクしてきた。
早く夜にならないかな。

そして、いよいよ、夜。
ラブマーケットに突入!

俺を待ってる女の子たちはどこだ?
どこからも、それらしい歌声は聞こえてこない。
まだ時間が早かったのかな。



かなり長い間ねばっていたのですが、私の思い描いていたラブマーケットはどこにも見つかりませんでした。
人出はかなりありましたが、ただ露店があるだけ。
これじゃあ、普通のナイトマーケットじゃないか。
せっかく病み明けの体を鞭打って出てきたというのに、がっかりだよ。
後でテンスに聞いたところ、このマーケットは、やはり観光客向けのものだそうです。
本当のラブマーケットはもう存在しないとか。
そんなことないだろ。
もっと山奥の村に行ったらまだ残ってるんじゃないの?
隠さずに教えておくれよ。
と私が食い下がると、彼はしぶしぶその存在を認めました。
ベトナムでも急速に生活のデジタル化が進んでいます。
みんなが携帯やfacebookを持つようになった現代。
もう歌垣なんて非効率的なものは必要なくなりつつあります。
きっと数年後には消滅していることでしょう。
そうなる前に、一度この目で見ておきたい。
できることなら参加してみたい。
また来よう、サパ。
それまで残っていて欲しいな、ラブマーケット。
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