6月29日(金) 在プノンペン・ベトナム大使館(プノンペン、カンボジア)

ホストのメンと。
シェムリアップでのCouchSurfing(カウチサーフィン)は変則的なものとなりました。
メンはカウチサーファーなのですが、ゲストハウスを2軒経営しています。
そこでカウチサーファーには彼のゲストハウスの部屋を無償で提供してもらえるのですが、
それも最初の2泊まで。
3泊目からは有料です(お友達価格)。
また、メンはゲストハウスの仕事でいそがしく、
一緒に食事したり観光したりする時間はありません。
では、彼のところでカウチサーフィンをする意味は無いのかと言うと、
そうとも言い切れません。
メンのゲストハウスは何人かのトゥクトゥクドライバーを抱えているので、
彼らを紹介してもらうことができます。
シェムリアップには質の悪いドライバーも大勢いるので、
そういう「ハズレ」の運転手をつかまされる可能性が低くなります。
カウチサーフィンには「レファレンス」の機能があるので、
変なドライバーをあっせんしたりはしないでしょうから。
また、彼はいわば「観光のプロ」です。
アンコール遺跡群は膨大な数があり、わずか数日ですべてを網羅することは難しいです。
その点、プロに効率的なスケジュールを組んでもらえるのはありがたい。
旅行会社のツアーを利用すればお金がかかりますが、
カウチサーフィンなら無料です。
ここはシェムリアップに生まれ育った地元のカウチサーファーの知恵を大いに拝借しちゃいましょう。

シェムリアップ郊外にあるバスターミナル

バスはおもむろに止まりました。
こんななんにも無い所に停まって何をするのかというと、

トイレ・タイム。
もちろん男性のみ。
もう少しきちんとした休憩所はなかったのだろうか。

プノンペンに到着

これが一国の首都か

どのトゥクトゥク・ドライバーと交渉しようか?
どいつもこいつも信用ならねえ顔つきをしてやがる

ヴェトナム大使館

ベトナム大使館の中。


カンボジアの次はベトナムに行く予定なのだが、重大なことに気付いた。
15日以内の滞在なら、ベトナム旅行にビザは必要ない。
だから安心していた。
でも、何度も予定を変更して訪問地を加えていくうちに、ベトナムでの滞在予定が15日を越えてしまっていた。
それに気付いたのが昨日。
そこで急きょ、プノンペンにあるベトナム大使館を訪問せねばならなくなったのだ。
私がベトナム大使館に到着したちょうどその時、
職員が門を閉じようとしているところだった。
あれ?どういうことだ?
17時までにはまだまだ時間があるぞ。
「ちょっと待ってくれ!
俺はビザが必要なんだ。」
私がそう叫ぶと、二人いた大使館員はめんどくさそうに、
「今日はもうおしまいだ。明日来い」と言った。
なんでだよ。
終業時間は17時のはずだろ?
俺は今日、ビザを取得しなきゃならないんだよ。
「それはお前の都合だろ。だめだ、だめだ。明日にしな。」
自分の都合で終業時間前に帰ろうとしているのはそっちじゃないか。
なんて奴らだ。
ベトナムの公務員ってみんなこうなのか?
なんとか彼らを説き伏せて、閉じかかった門を再び開けてもらった。
だが、二人の大使館員はいかにもやる気無さそうにしている。
こんな連中に大事なビザの作成を任せて大丈夫だろうか?
いやいや、まがりなりにも彼らはこの道のプロだ。
きちんとやってもらわなければ困る。
ほどなくしてビザは出来上がったようだ。
だが、彼らの提示する金額を聞いて唖然とした。
正規料金の2倍。
「時間外料金だ。」
大使館員はしれっとした表情でそう言ってのけた。
なにが時間外料金だ、ふざけるなっ!
まだ17時になってないじゃないか。
「さっさと金を払え。
それとも今日は諦めて、月曜日に取りに来るか? あ?」
ちくしょう、なんて奴らだ。
それでもベトナムを代表して駐在している大使館員か。
だが、これ以上彼らと争っても勝ち目は無い。
難癖をつけて、ビザを発給しないことだって彼らにはできるのだ。
「わかった。金を払うから領収書をくれ。」
「領収書? そんな物は無い。さっさと金を払え。
どうした? ビザはいらないのか?
早くしないとドアを閉めるぞ。 あ?」
領収書の発行ができない?
自分たちが悪いことをしているのはわかってるんじゃないかよ。
この大使館員たちが、今回の旅行で初めて出会うベトナム人だ。
おかげで、私のベトナム人に対する印象は一気に悪くなった。
だが物は考えようだ。
彼らはベトナム人の中でも最低の部類に入るだろう。
だとしたら、これ以降に出会うベトナム人はみんなもっといい人たちばかり、ということになるじゃないか。
無理にでもそう思わなければやってられない。
しかし、この時の私は知らなかった。
こんなのはまだ序の口だということを。
ベトナム人との、長く、不毛な戦いは、まだ始まったばかりだということを。

今日はやけに飯がまずいぜ。
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テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行