5月30日(水) カモンチップ ( バンコク、タイ)

カモンチップの家の敷地内にはこんな物が。
かなり宗教心の篤い家庭のようです。

彼女の家に到着した後、いきなり朝食のサービス。
これは予想外

乗り合いバス。
私一人なら乗りませんが、
カモンチップがいるから安心です。

バンコクでのホスト、カモンチップ。
おばさん顔ですが、かなり若いんです

近所の市場


バンコクでは、船での移動も便利







ワット・プラケオ




暑さのせいか、カモンチップがかわいく見えてきた。
重症だな、こりゃ


王宮



トゥクトゥク



ワット・ポー


タイ式マッサージのツボを解説した図




カモンチップに正式なタイ式のお祈りの仕方を教えてもらいました

おばさんのような歩き方をするカモンチップ

さすがはタイ式マッサージの総本山

痛そうなポーズ


トゥクトゥクの中にて

タイと言えば、やはりムエタイ(タイ式ボクシング)。
そこで、ジムに体験入門しました。





ジムのコーチと。
左の人は日本に暮らしたこともあるそうです。
右の人、ナインティナインの岡村に似てません?

カオサン通りにも行ってきました


日本のラーメンはバンコクでも人気のようです

マクドナルドもタイ バージョン

今夜の夕食はタイスキ

このタレが絶妙に美味い





ヒンドゥーの寺院にもお参りしてきました


ここではタイの伝統舞踊を見ることができます
5月30日(水) カモンチップ ( バンコク、タイ)
バスの乗り心地は悪かったが、不思議と疲労感はない。
新しい国に到着したという高揚感のおかげだろうか。
KTMのバタワース駅ではフリーのWiFiが使えたので、
バンコクのホストとは連絡が取れた。
彼女は現在、スペインを旅行中で家を留守にしているのだが、
彼女に代わって妹たちが私の世話をしてくれるらしい。
それはいいのだが、彼女の家は実にわかりにくい所にある。
自力では行けそうになかったのでタクシーを使うことにした。
けっこうな金額がかかったぞ。
これからずっとタクシーを使わなければならないのだろうか。
ゲストハウスを利用した方が安上がりだったかもしれない。
タクシーから降りると、二人の姉妹が私を出迎えてくれた。
私の扱いに戸惑っているようだ。
彼女たちの表情からは困惑の色が見える。
無理もない。
彼女たちはカウチサーファーではないのだ。
姉がカウチサーフィンを利用しているばっかりにとばっちりを喰らってしまった、哀れな被害者たちなのだ。
こりゃあ、今回のカウチサーフィンはあまり期待できそうにないな。
一人寂しくバンコクをさまようことになるのか。
彼女たちの家は工場を兼ねているようだ。
けっこう大きい。
医療用チューブを製造しているとかで、以前は日本にも製品を卸していた。
だが、今は中国の企業の方が羽振りが良いみたいで、
日本企業とは取り引きしていないそうだ。
それでもこの一家は親日的。
長女のムエイヤイは日本に2年間暮らしたことがある。
タイ式マッサージの店で働いていたとか。
次女のムエイクランは日本に9階も訪れたことがある。
目的は日本の化粧品。
彼女にとって東京はパラダイスなんだそうだ。
「マサト、あなた一人でバンコクを歩ける?」
最初の話ではそういうことになっていた。
でも、彼女達から差し入れられた朝食を食べ終わると、状況は変わっていた。
末娘のカモンチップが私を案内してくれるというのだ。
彼女はカウチサーファーではないのに申し訳なかったが、
やっぱり地元の人と一緒にいる方が心強い。
一般的に暑い国の人は動作がノロい。
だがカモンチップはスタスタ早足で歩く。
私は日本人の中でも歩くのが早い方だが、
それでも彼女について行くのは大変だ。
そしてカモンチップはなにかと口やかましい。
シャワーを浴びた後、上半身裸で家の中をウロウロしていたら叱られた。
「ちゃんと服を来てちょうだい」
そりゃそうだけど、風呂上がりは暑いんだもん。
また、お寺のなかで座っていたら、
「その座り方は不作法だわ。
こうやって座ってちょうだい」
と正座を強要された。
だが、周りを見渡して見ても、
他のタイ人も正座まではしていない。
なんで俺だけ・・・
カモンチップは大変信仰に篤いようで、
どの寺院に行ってもきちんとお祈りをします。
私も彼女にならって、正式なお祈りをささげなければなりませんでした。
最初は、なんでこんなことをしなけりゃならないんだよ、
と思っていたのですが、何度も頭を床にこすりつけているうちに、
なんだか自分もタイ人になったような気がしてきます。
普通にお寺を見学するだけなら、ただ通り過ぎるだけですが、
こうして毎度毎度手を合わせていると、じっくりとお寺の内部の雰囲気も味わうことができます。
たまにはこんな風にゆっくりと時間を過ごすのもいいかもね。
しかし、この穏やかな時間の後には、
私の人生のなかでも最もハードな試練が待ち受けていました。
タイと言えば、ムエタイ、タイ式ボクシングです。
このバンコクには有名なボクシングスタジアムがあり、
毎日ムエタイの試合を見ることができるのです。
でもせっかくタイにまでやってきたのですから、自分でやらない手はありません。
初心者の体験レッスンを受け付けているムエタイのジムがバンコクには二つあります。
一つは日本人が経営していて、日本語のウェブサイトもあります。
やはりタイ人の経営するジムの方が面白そうだったので、カモンチップに頼んで別のジムに連れていってもらいました。
練習時間は2時間。
その間君はどうするの?
と聞くと、カモンチップも練習に参加すると言います。
彼女もムエタイをやったことはないので、やってみたいとか。
そういう積極的な人、大好きです。
初心者体験入門レッスンとはいうものの、
練習は一般のジムの人と一緒です。
これがまたキツい!
まずは縄跳びから。
ここで早くも私はつまづきました。
縄跳びなんてもう何十年もやってないのに、
いきなり15分もさせられて、息はあがりっぱなしです。
隣を見ると、カモンチップは汗一つかいていない涼しい顔で私を見つめ返します。
「余計なことを考えちゃダメ、マサト。
これは禅の一種だと思えばいいのよ。
ただ跳ぶことだけに意識を集中させて。」
カモンチップ、お前はその若さでもう悟りを開いたのかっ!
私は空手の心得があります。
だからムエタイもすぐに習得できるだろうとたかをくくっていたのですが、この空手の経験が逆にあだとなりました。
ムエタイの蹴りと空手のそれとは全く考え方が異なります。
「マサト、それはカラテキックだ。
これはムエタイだ。
カラテのことは忘れろっ!」
コーチからは罵声が飛んできます。
そんなこと言われても、小さい頃から何年も空手の稽古を積んできたのです。
体が自然に動いてしまい、何度やってもうまくいきません。
カモンチップがささやきます。
「マサト、過去のことは忘れて。
今、この瞬間だけに意識を集中させるの」
カモンチップ、君が高尚な僧侶なみの人徳の持ち主だということはよくわかった。
でもね、お願いだからそっとしておいてくれないか。
拷問のような練習が延々と続きます。
何度水を飲んでも喉の渇きはおさまりません。
なんで金を払ってこんなことやってるんだろう、俺は。
ようやく練習が終わり、ホッと一息。
見ると、手にはマメができ、膝は擦り切れて血がにじんでいます。
どうせ一回きりの体験レッスンなんだから、もっと手を抜いておけばよかった。
でも、隣で黙々と蹴りを繰り出すカモンチップがそうさせない雰囲気だったんだよね。
フラフラになりながらカオサンロードを歩きます。
バンコクを紹介する本には必ず登場するカオサン。
一度来て実際にこの目で見たかったんだよね。
イスラエル料理の店でジュースを飲みながら喉の渇きをいやします。
「疲れた?」
そりゃあ疲れたさ。でも君は平気そうだね、カモンチップ。
「けっこうキツかったわね。私もムエタイは初めてだったから」
どう見ても しんどそうには見えないんですけど。
疲れているのならそういう顔をしろよ!
晩御飯は何にしようか迷ったのですが、
カモンチップの勧めでタイスキに決定。
この店の従業員の接客はとても丁寧で、
かわいらしいユニフォームを着ています。
まるでメイドカフェのよう。
タイスキ自体は特に真新しいものではありませんでしたが、
タレは日本には無い特殊な味。
辛すぎず、甘すぎず。
日本人の口にもよく合います。
こうして長い長いバンコクでの初日は終了しました。
ありがとねカモンチップ。
- 関連記事
-
- 6月6日(水) 首長族の村でカウチサーフィン! (メーホーソン、タイ)
- 6月5日(火) 首長族 (メーホーソン、タイ)
- 6月4日(月) オンボロバス (スコタイ チェンマイ 、タイ)
- 6月3日(日) スコタイ オールドシティ (スコタイ、タイ)
- 6月2日(土) 日本人宿 (スコタイ、タイ)
- 5月31日(木) 散髪、耳掃除、タイマッサージ (バンコク、タイ)
- 6月1日(金) パジャマ 邪魔だ (バンコク、タイ)
- 5月30日(水) カモンチップ ( バンコク、タイ)
- 5月29日(火) たちこめる暗雲 (バタワース、マレーシア)
- 5月28日(月) こんなにそばにいるのに・・・(ジョージタウン、ペナン、マレーシア)
- 5月28日(月) 両手に花 (ジョージタウン、ペナン、マレーシア)
- 5月27日(日) 堀ちえみ? (ブキッ・マータジャム、マレーシア)
- 5月27日(日) バトゥ洞窟(クアラルンプール、マレーシア)
- 5月26日(土) スカイ・バーとフルーツの大魔王 (クアラルンプール、マレーシア)
- 5月26日(土) Mission Completed (クアラルンプール、マレーシア)