5月17日(木) バリの衝撃(バリ:インドネシア)

インドネシアのビザ

空港のゴミ箱

空港ではコモドオオトカゲがお出迎え
5月17日(木) バリの衝撃(バリ:インドネシア)
飛行機が遅れたため、バリに到着した時には深夜の0時を回っていた。
メイサからは空港タクシーを使うように指示されている。
メイサというのはインドネシア人の女の子。
彼女が京都を旅行した時、私がホストした。
彼女の両親はバリ島に住んでいるので、今度は私が彼らのお世話になることになったのだ。
もうこの時間だとバスは走っていない。
タクシーを使うしかないのだが、これがまた曲者なのだ。
メイサから聞いていた料金は75000Rp。
だが、タクシードライバーの言い値は150000Rp。
倍の値段だ。
相場を知らないと痛い目にあう。
タクシードライバーは信用できなかったので、空港のカウンターへ向かった。
最初からこうしておけばよかった。
ここでは行く場所によって、最初から料金が決まっている。
前払い制なので安心だ。
だが、タクシードライバーはメイサの家の住所を見せても理解できなかい。
仕方なく、メイサの父親に電話をかけると、受話器の向こうからは非情にも
「この番号は現在使われておりません」
のアナウンスが。
やってくれたな、メイサ。
この時私は、バリ島での野宿を覚悟した。
気温は高いから凍死するおそれはないが、
ここの治安状況はどんなもんだろう。
一晩中 蚊の攻撃にさらされるのもいやだしなあ。
だが、リュックの中には携帯電話が入っている。
この中にはメイサの番号が記録してあるはず。
日本にいるメイサに電話をかけてみよう。
今、日本は何時だろう。
もう彼女は寝ているだろうか。
頼むから電話に出ておくれ、メイサ。
やはりメイサは寝ていたようだ。
受話器の向こうからは不機嫌な声が聞こえてきた。
だが、電話の主が私だと気づいた彼女は、非常事態だということを理解してくれたらしい。
やれやれ、これでなんとか野宿は免れることができた。
タクシーは順調に進んでいる。
夜なので景色は見えない。
信号で停車した時、一人の少女が駆け寄ってきた。
6,7歳くらいのかわいらしい女の子だ。
見ると、赤ん坊を抱いているではないか。
「ミスター、この子がお腹をすかしているの。お金をちょうだい。ほんの少しでいいの。」
時刻は夜中の1:30
小さな子供の起きている時間ではない。
こんな夜遅くに子供を働かせて、労働基準法違反じゃないのか。
いや、それ以前に、親はいったい何をしているんだ。
車がビュンビュン走る道路に、赤ん坊を抱いた子供を走らせて、それでも平気なのか。
これがバリ島の夜の顔なのか。
世界中から観光客が集まる南の島の楽園。
今まで私は、バリ島に対していいイメージしか持っていなかった。
でも、現実はどうもちがうようだ。
タクシーの運転手はこれまでに多くの日本人を乗せてきたらしい。
少し日本語を話せる。
それも、かなり特殊な語彙を。
「日本人の女の子はカワイイネー。
◯◯◯が大好きだねー。
◯◯◯大きいねー。」
バリ島には男漁りにやってきて、誰とでも簡単に寝る。
少なくともこのタクシードライバーは日本人の女性に対してそういうイメージを持っているようだ。
初日から衝撃的な洗礼を受けた。
バリは刺激的な場所なのだな。
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