5月16日(水) 蜘蛛の巣シャワー

朝日に染まるボロブドゥール

私は短パンだったため、この布をまきつけねばなりませんでした




朝早く行かないと、こんなに混雑します

昨夜泊まった宿

昨夜泊まった部屋

このおばちゃんに帽子を売りつけられました

ボロブドゥールの街並み

地元のローカルバス

バスの中では、この少年たちに助けられました

ジョグジャカルタでのホスト、ルディ

ルディの家



ルディに連れて行ってもらった食堂


2軒目の食堂


3軒目のティーハウス


4軒目のファーストフード店



ルディの家のシャワールーム


5月16日(水) 蜘蛛の巣シャワー
結局ボロブドゥールのサンライズツアーには参加しなかった。
が、それで正解だったようだ。
朝6:00の開門と同時に登れば、なんとか朝日を拝むことができる。
観光客の数も少ない。
ただ、6:00と7:00とでは大違いだ。
次々と観光バスが乗り入れて、たちまちたくさんの人で溢れかえる。
ここでも日本人である私は人気者気分を味わうことができた。
中学生くらいの女の子たちから、一緒に写真を撮ってくれとせがまれた。
また、日本人は土産売りの人たちにも人気だ。
あちこちから日本語で声がかかる。
「コレヤスイネー」
「シャチョウサン」
「カワイイネー」
なんか間違っている気がするが、まあいいか。
ボロブドゥール見学の後は、カウチサーファーと会う約束がある。
インドネシア人のルディーは歯科医らしい。
ジョグジャカルタの郷土料理が食べれる場所を案内してくれるというので楽しみだ。
ただ、ルディーはジョグジャカルタの中心部に住んでいるわけではない。
彼の家に行くために、またまたローカルバスを乗り継がなければならないのだが、これがまたなかなか大変なのだ。
観光地ではないので、ガイドブックには載っていない。
それでもなんとかなってしまうのがインドネシアのよい所だ。
ジョグジャカルタ市内はけっこう混んでいる。
そういう時どうするかというと、バスは反対車線を走るのだ。
対向車が来ると、車掌が何やら大声で叫んで牽制する。
停留所でもほとんど止まらない。
一瞬バスがスピードを落とした隙に乗客は乗り降りしなければならない。
もちろん車掌が乗客の手を取って助けるのだが、その時に運転手と車掌は互いにこえを掛け合う。
「イヨッ!」
「ハッハーッ!」
このテンポの良さがたまらなく心地いい。
道端をきれいな女性が歩いていると、バスの車掌が声をかけてからかう。
女性の方は舌を出したり、腰を振ったりして答える。
バスは乗客を満載したままガソリンスタンドに立ち寄るし、給油中は風が入ってこないので恐ろしく暑い。
夕立が降れば窓から雨が入って来るし、乗客の汗で車内には異様な匂いが立ち込める。
それでも私はインドネシアのローカルバスが好きだ。
この暑さが、この匂いがジョグジャカルタなのだ。
私にとってのジョグジャカルタの思い出は、プランバナンやボロブドゥールではなく、ローカルバスの暑さと匂いだ。
もちろん、普通の観光客が利用する直通のシャトルバスの方が便利で快適なのは間違いない。
乗り換えの必要はないし、エアコンも効いている。
でも、それでも私はローカルバスをオススメしたい。
ルディーは原付バイクでバス停まで迎えに来てくれた。
なかなか雰囲気の良い青年だ。
私の希望でまずはジョグジャカルタの郷土料理、グドゥッを食べに行く。
英語のメニューなんてものはないので、並んでいる食材を指差して注文する。
その後もルディーは行きつけの大衆食堂に連れて行ってくれた。
もうお腹いっぱいだったのだが、彼はさらに私をおしゃれなカフェにも連れて行ってくれた。
ここでは食べ物は頼まず、飲み物だけ。
それでも3種類の飲み物を注文した。
すべてホットドリンクだ。
この暑いなか、どうしてインドネシア人はさらに暑いものを飲むんだ?
「暑いドリンクを飲んで汗をかいたあとは涼しくなるから」
ルディーはそう言うが、私はちっとも涼しくなんかならなかったぞ。
最後にもう一軒、今度はインドネシアのファーストフード店に連れて行ってもらった。
ミルクを主体としたドリンクのお店で、最近ジョグジャカルタの若者の間で流行っているお店らしい。
メニューも英語で書かれていて、内装も欧米風だ。
ただ、お店はオープンな造りでエアコンはなく、蚊の猛攻を受けた私はドリンクを一気に飲み干して退散することにした。
他の客は蚊に刺されているようには見えない。
どうやら私だけが集中攻撃を受けたようだ。
ルディーはほんとに良い青年だ。
いろんな料理を私に紹介してくれた。
文句なしに最高のホストだった。
最後に彼の家のシャワーを借りるまでは。
彼の家のトイレもももちろんインドネシア式。
シャワーも冷水のみ。
ここまではまあ耐えられる。
だが、トイレ兼シャワールームが異常に汚ない。
天井には穴が開いて崩れかかっているし、床は泥だらけ。
極めつけは蜘蛛の巣シャワー。
シャワーの蛇口には蜘蛛の巣が張っているのだ。
蜘蛛の巣から流れ出る水なんて浴びたら、余計に汚れそうな気がするのだが、ルディーはいたって平気。
シャワーを浴びたあとは実にすがすがしい顔をしている。
うーん、まだまだ俺はインドネシア人にはなりきれていないらしい。
ルディーは空港まで私を送ってくれた。
道路は渋滞しているので原付バイクで。
カウチサーフィンを利用してインドネシアを旅行する場合、原付バイクの後ろに乗ることに習熟しなければならない。
しかも、重いリュックを背中に背負って。
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