5月15日(火) ジョグジャカルタへ

ジョグジャカルタの空港
飛行機を降りた後は、歩いて建物にむかいます。
さすがはLCC

プランバナンの街並み

プランバナン
インドネシア人の中学生と




今夜の宿

トイレはやはりインドネシア式

宿のレストランでビール

天井にはヤモリ
これぞインドネシア

5月15日(火) ジョグジャカルタへ
ファンの音がうるさくて、なかなか眠ることができなかった。
やっとうつらうつらし始めたと思ったら、大音量のわめき声で叩き起こされた。
「ア~アア~アアア~~」
なんだなんだ?
時計を見ると朝の4:30。
どうやらイスラム教の礼拝かなにからしい。
太い男の声が静寂を容赦なく打ち破る。
そう言えばガイドブックに書いてあったな。
たまにこういう礼拝があるっていうことが。
でも、よりによって今日じゃなくてもいいじゃないか。
ツイてない。
空港まではタクシーを使うつもりだったのだが、宿が契約しているドライバーが送ってくれるらしい。
150000rp。
まだ朝の7時ということもあり、渋滞に巻き込まれることもなく45分ほどで到着。
相変わらず運転手に英語は通じないし、愛想も悪い。
それにこの車はタクシーじゃないから、金を取るのは違法なんじゃないのか?
空港はきれいだがガランとしている。
これが一国の首都の空港なのか。
何度経験しても、空港でのチェックインはわずらわしい。
私は財布やカメラにチェーンをくくりつけているので、それらをいちいち取り外さなければならないのだ。
しかも何故か私の手荷物は何度も確認し直される。
そんなに特殊な物が入ってたっけ?
そしてまたもや再検査。
やれやれ。
どうぞ好きなだけ調べてください。
私にはやましいことは無かったので堂々としていたのだが、
中からナイフが出てきた。
一瞬、その場の空気が凍る。
インドネシア軍の制服を着ている兵士たちが一斉に私の方を「ギロッ」と睨みつける。
いやだなあ。
そんなに大げさな反応しないでおくれよ。
ただの五徳ナイフじゃないかよ。
もちろん機内には持ち込めないから、もう一度バゲージエリアに戻って最初から手続きをやり直し。
ああ、時間を損した。
ジョグジャカルタの空港からプランバナンへと向かう。
10分くらいだと聞いていたので、タクシーを使おうかと考えていたのだが、やめた。
到着ロビーから出た途端、タクシーの客引き攻勢にうんざりしたからだ。
「ミスター、タクシー?」
見るからに胡散臭そうな連中が私に群がってくる。
これはボラれそうだな。
バスを使った方が良さそうだ。
ジョグジャカルタ市内のバスは3000Rpの均一料金。
日本円にして約30円。
うーん、安い。
これぞ東南アジア旅行の醍醐味だな。
バスの中にはもちろんインドネシア人が大勢乗っている。
私以外は。
日本人が珍しいのだろうか。
みんながチラチラと私の方を見ている。
どうやらここでは日本人は希少価値があるらしい。
「プランバナンに行くのか?」
中学生くらいの男の子が話しかけてきた。
それと同時に他の人間も一斉に私の方を見る。
「そうだ。」
と答えると、彼らも同じ所で降りるということだった。
それはありがたい。
だが、プランバナンのバス停を降りた途端、タクシーやベチャの運転手に取り囲まれた。
振り切ろうにも、私は重い荷物を抱えているので素早く動けない。
これでは彼らの格好の餌食だ。
プランバナンはすぐそこに見えてるのに、なんでタクシーなんか使わなくちゃいけないんだよ。
プランバナンのなかはかなり混雑している。
そのほとんどが、インドネシア人の子供達だ。
小学生や中学生。
きっと、修学旅行や遠足で来ているのだろう。
ここでも日本人の私は彼らの注目を浴びることになる。
「Mr,may I take your picture?」
何度も写真を撮られた。
なんだか急に人気者になったような気分だ。
それにしても暑い。
インドネシアの太陽をナめていた。
頭がクラクラする。
この分だと日射病になってしまう。
水飲み場を見つける度に、頭から水をかぶった。
プランバナンからボロブドゥールへの直行バスは無いということだったので、いったんジョグジャカルタに戻る。
「地球の歩き方」にはボロブドゥールへの直行バスがあると書いてあったのだが、なぜか地元のローカルバスに乗ってしまった。
おかげで何度も乗り換えなければならない。
インドネシアのローカルバスには、運転手の他にもう一人乗り込んでいる。
これがなかなか親切で、降りるべき場所をきちんと教えてくれる。
乗り換えで戸惑っていても、
「これがあんたの乗るバスだ」
と大声で教えてくれる。
バスの車掌だけでなく、乗り合わせた乗客も親切だ。
重い荷物を抱えてフラフラしている私に、席を譲ってくれた人がいる。
「次のバス停で3Bに乗り換えだよ」
と教えてくれた人もいる。
みんな浅黒い顔をして、見た目はちょっとおっかないけど、インドネシア人って基本的にはいい人のようだ。
もちろん、すべての人が親切なわけではない。
外国人旅行者を騙そうとする輩もいる。
私の席の前には、3人の白人の女の子が座っていた。
フランス語で話しているので何を言っているのかわからないが、どうやら彼女たちも私と同じ、ボロブドゥールに行こうとしているらしい。
ところが、バスの車掌が料金を徴収しに来た時に一悶着あった。
車掌は彼女たちに22000Rpを要求したのだが、隣に座っていた地元の人が「なんでそんな嘘の料金を請求するんだ」とたしなめていた。
女の子がたちも怒って、「絶対に正規の料金しか払わないわよ」と息巻いている。
ちなみに「地球の歩き方」には15000Rpと書いてある。
それを車掌に見せたら、彼も引き下がらざるを得なかった。
この事件をきっかけに、彼女たちと仲良くなれた。
彼女たちはフランス人。
私と同じ宿に泊まるらしい。
バスを降りた時は土砂降りの雨だったので、タクシーをシェアしようという話になった。
4人で割れば割安料金になるからだ。
リーダー格の女の子がタクシーの運転手と交渉したのだが、現れたのはなんと4台の原付バイクだった。
雨に濡れるのが嫌だからタクシーを使おうとしたのに、これじゃなんの意味もないじゃん。
私が予約した宿は「Lotus 1」
だが、彼女たちが泊まるのは「Lotus 2」だったので、ここでお別れ。
残念。
宿の主人はとても感じの良い人だったが、彼らの主催するツアーの勧誘がしつこかった。
無下に断るのも悪い気がしたので、やんわりとお茶を濁しておいたのだが、これがいけなかったらしい。
その後も宿の主人の息子らしき男性からしつこくツアーの勧誘を受けた。
そのことを差し引いても、この安宿はなかなか雰囲気のよい所だ。
食事も美味しいし、ボロブドゥールへの行き方やスーパーの場所も丁寧に教えてくれた。
ただ、エアコンはないし、あいかわらず蚊には悩まされるし、
それにインドネシア式のトイレにはどうしても馴染むことはできなかったが。
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