5月13日(日) お義父さん、それはいけない

メイサン一家

中華レストランで朝食








チャイナタウン


リトルインディア


仏教寺院


シンガポールの人は、洗濯物をこんな風に干します。

メイサンとお義兄さん

アラブ地区

あまりにも暑かったので休憩。
今度は冷房が効きすぎていて、気分が悪くなってきました。

ブギスストリート

ドリアンのアイスクリームを食べました


夕食は中華レストランで


メイサンのお父さんとお母さん

シンガポールの夜の街




5月13日(日) お義父さん、それはいけない
人の気配で目が覚めた。
どうやらメイサンの家族が起き出してきたようだ。
メイサン抜きで挨拶するのは気が進まないので、ここは狸寝入りを決め込もう。
メイサンのお父さんとお母さん、それにお兄さんが入れ替わり立ち替わり居間に入ってきては何やらゴソゴソとしている。
なんだかとても居心地が悪い。
そろそろ眠ったフリをしているのも限界か。
メイサンのお母さんが、中国語で何やら叫んでいる。
すると、不機嫌そうなメイサンが部屋から出てきた。
きっと、
「あんた、いつまで寝てんのよっ!」
とでも言っていたのだろう。
それを機に私も眠りから覚めたふりをして、メイサンの家族と挨拶を交わす。
緊張の一瞬だ。
みんなとてもフレンドリーで、すんなりと私を受け入れてくれた。
日曜日の朝は、家族揃って中華レストランで朝食を食べるのが彼女の家の習慣だ。
私も招待された。
「10時に出発するから、それまでにシャワーを浴びて、服を着替えておいてね。」
そう言い残して、メイサンはまた彼女の部屋へと消えていった。
俺を一人にするなよー。
気まずいじゃないかよ。
シャワーを終えた私を、冷たい目でメイサンが一瞥する。
「マサト、服を着替えておいてって言ったのに、聞いてなかったの?
あなた、半ズボンで行くつもり?」
ちょっとそこまで軽い食事を食べに行くのかと思っていたら、どうやら街中のきちんとしたレストランまで行くらしい。
なるほど、みんなきちんとした格好をしている。
メイサン一家との会食はぎこちないものとなった。
彼女の両親は英語があまり堪能ではない。
家庭内の共通言語は中国語。
もちろん私は参加できない。
私があらぬ方向を向いていると、隣に座っていたメイサンに肘鉄を食らわされた。
どうやら彼女のお父さんが私に話しかけていたようだ。
「なにボサッとしてんのよ」
そんなこと言われても、いつ中国語から英語に切り替わったかなんてわからないんだよ。
つらく、長い朝食から開放されて、彼女の両親は家へと帰ることになった。
やった。
これでメイサンと二人きりになれる。
デートだ、デートだ!
「じゃあ、まずはチャイナタウンに行こうか」
そう言ってメイサンのお兄さんが先に立って歩き出した。
え? あんたも一緒に来るの?
もしかして、両親から監視役を言いつけられたのだろうか。
3人でチャイナタウンやリトルインディアを散策する。
お兄さんの目を盗んでは、メイサンは私に攻撃をしかけて来る。
頭を突ついたり、蹴りを入れたり。
この野郎!
この状況下では、私は反撃することはできない。
それをいいことに、メイサンは巧みにお兄さんの死角に入ってはちょっかいをだしてくる。
覚えてろよ、メイサン。
そんな気配を察してか、
「じゃ、俺はこれで」
そう言ってお兄さんは立ち去って行った。
やった。
これでメイサンと二人きりだ。
その後は彼女とアラブストリートやブギスストリートを歩いたのだが、やはりシンガポールは暑い。
湿度も90%
とても女の子とデートを楽しむ雰囲気ではない。
どうもシンガポールとは相性が悪いようだ。
こんな国、メイサンがいなければ二度と来るもんか。
外は暑過ぎて耐えられない。
建物の中に逃げ込むと、冷房が効き過ぎて寒い。
こんなことを何度も繰り返しているうちに、体の感覚がおかしくなってくる。
頭もクラクラしてきた。
ヤバイ兆候だ。
日射病になりかけているのかもしれない。
それはメイサンも同じなようで、いったん彼女の家に戻って昼寝をすることにした。
居間では彼女のお父さんが新聞を読んでいた。
上半身は裸で、パンツ一枚。
これがシンガポールスタイルなのか。
ここにはいられそうになかったので、
メイサンの部屋で一緒に昼寝をすることにした。
気持ちよく眠っていると、メイサンのお母さんが中国語でなにか叫びながらドアを叩いている。
二人で一緒に昼寝をしていることを怒っているのだろうか。
「今から晩御飯に行くんだって。
私、今から着替えるから、出て行ってくれる?」
メイサンの家族との会食も2回目ともなると、多少は和やかな雰囲気となった。
それでも彼女と二人きりの方がいいに決まっている。
夕食の後はいよいよお待ちかね、マーライオンとのご対面だ。
こういうのはあまり期待しすぎるとガッカリするものだが、
マーライオンは予想以上だった。
もっとも、メイサンと一緒だったからそう感じたのかもしれない。
シンガポールの暑さにやられ、熱射病寸前だったが、夜になればさすがに過ごしやすくなる。
シンガポールなんて小さくてつまらない国だと思っていたが、なんだか好きになってきた。
家に帰り着くと、メイサンが両親と何かを相談している。
彼女のお父さん曰く、
「客人を居間に寝かせるなんて失礼なことはできない。
どうぞ娘の部屋で寝てください。」
いや、お義父さん、それはマズイでしょう。
ぼくたちはまだ結婚しているわけじゃないのですから。
そのお気持ちだけで十分です。
そう言って固辞したのだが、彼は頑として譲らない。
結局今夜私はメイサンの部屋で寝ることになった。
ドキドキドキドキ。
いいのかな、両親がいる家でこんな事して。
私がいろいろ妄想を繰り広げていると、メイサンは
「じゃあね、おやすみ。」
と言って出て行ってしまった。
彼女と入れ代わりにお兄さんが入ってきた。
メイサンはお兄さんの部屋で寝るらしい。
なるほど、そういうことね。
そりゃそうだよなあ。
そんなうまい話があるわけないよなあ。
いい夢見させてもらったぜ、あばよ!
隣で寝ているお兄さんのイビキは強烈だ。
今夜は眠れそうにない。
これなら居間で一人で寝る方がはるかにマシだったよ。
とほほ・・・
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