着物デー
生まれて初めて着物を着たのだ。

金髪のイギリス美女と一緒に京都の街をねり歩く。
なんて至福の時なんだろう。
せっかく着物を着てるんだから、京都らしい所に行こうと思ったのだが、
あいにくシャナはすでに清水寺には行っている。
そこで金閣寺に行くことにした。
いかにもベタな選択だが、他にいいところも思いつかない。

普段着なれない着物だから、
なんだか歩きにくい。
それに、なんとも言えない気恥ずかしさがある。
気のせいか、みんなが我々のことを見ているような気がする。
日本人の男と、金髪のイギリス人。
しかも二人とも着物を着ている。
人目を引いても仕方があるまい。

しかし、着物というのは何かと不便な代物だな。
まず、トイレに行くのがめんどくさい。
私は男だからまだいいが、
女性はかなり大変そうだ。
なんと、シャナは一度もトイレに行かなかった。
ちなみに私は3回も行った。
次に、着物を着ていると食事にも困る。
帯をきつく締めているので、
お腹一杯食べることができないのだ。
トイレを我慢しているシャナは、
飲み物すら飲めない。
さらに、下駄もやっかいだ。
鼻緒がすれて痛い。
靴ずれになりそうだ。
だから今日は極力歩かないようにした。
バスの一日乗車券を最大限利用しよう。
金閣寺の次は、伏見稲荷大社へ向かった。
シャナはすでにここを訪れていたが、
ぜひとも伏見稲荷で着物を着た写真を撮りたかったんだそうな。

着物のレンタルショップへ返却するまで、まだかなり時間が残っていたので、
次は神泉苑に行くことにした。
二条城の南にある小さな場所だ。
ここのことは今まで私は知らなかったのだが、
小さいながらも、なかなか風情のあるスポットだ。
着物にもよく合う。
当然、ここでも写真を撮りまくった。
夕方になると、かなり冷え込んできた。
着物と下駄の組み合わせはかなり寒い。
3月でこれだから、
真冬にはいったいどうなるんだろう。
夕方、ついに着物を返却した。
たった一日着ていただけなのに、
なんとも名残惜しい。
だが、着物を脱いだ後は、
なんとも言えない解放感があった。
当然、すぐにトイレへダッシュ。
お腹も空いていたので、
「なかう」で食事にした。
セットメニューでも500円を切る安さ。
今日は奮発して着物をレンタルしたので、
食費は切り詰めねば。
今日もハードな一日だったが、
なかなか充実した内容だった。
外国人と一緒に着物を着るのって楽しいな。
なんだかクセになりそうだ。
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