警戒しすぎっ!
それは理解している。
でも、ちょっと過剰に反応しすぎなんじゃないの?
イギリスからやってきたカウチサーファー、シャナは今、世界中を旅行してまわっている最中だ。
日本に来る前は東南アジアを周遊していた。
メールを何度かやり取りしたのだが、とにかく誤字・脱字が多い。
おまけに予定をコロコロと変える。
正直言って、あまり良い印象を持っていなかった。
「到着するのは1日遅れるかもしれない」
「やっぱり、当初の予定通りにする」
「4時って言ってたけど、清水寺のライトアップを身に行くから、7時に変更する」
「間に合いそうにないから、8時半でもいい?」
「少し遅れます。10時くらいかな」
いい加減にしろ!
この時点で、私のシャナに対する評価はかなり低かった。
少しイライラしながら待っていると、電話が鳴った。
シャナからだ。
少し早口で、イングランド特有のアクセント。
何を言ってるのか、さっぱり理解できなかった。
これはまずいぞ。
会話の歯車がかみ合わないまま、電話が切れた。
今回のカウチサーフィンはおもしろくないかも・・・。
結局9時半にシャナはやって来た。
あれ?
実際に会って話してみると、私の英語がけっこう通じる。
それに、かなり良さそうな女の子だ。
会話もけっこう弾んだ。
でも、一つ気になることがある。
私が何をすすめても、けっして受け取らない。
お茶も、お菓子も、いちごも。
最初は遠慮してるのだと思っていたけど、どうも違う気がする。
あきらかに、私を警戒している。
心配しなくても、睡眠薬なんて持ってませんよーだ。
まあ、気持ちは分からなくもない。
会ったことも無い男の部屋に、若い女の子が一人でいるのだ。
用心するにこしたことはない。
何年か前にはイギリス人の女の子が日本で殺されてたしね。
明日は雪模様。
だから、まんがミュージアムと錦市場、それに鞍馬温泉に行く予定を立てた。
もちろん私も一緒だ。
うーん。
勉強しなくちゃならないのになあ。
- 関連記事
テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行