CouchSurfingと食事
一緒に食事をすることで仲良くなれますし、なによりも大勢でワイワイ言いながら食べるのは楽しいですからね。
でも、一番頭を悩ませられるのもこの食事だったりします。
私も現在、いろいろと試行錯誤中です。
いったいどうすればいいのか?
一番いいのは、毎回食事を提供してあげることでしょう。
日本らしい料理を作ってあげるときっと喜ばれるにちがいありません。
また、みんなで一緒に料理を作るというのも楽しいものです。
鍋やお好み焼き、たこ焼きなどはけっこう盛り上がります。

私がたこ焼きを作る代わりに、マリアンはスペイン風のオムレツを作ってくれました。
こういった食文化の交流も、カウチサーフィンの楽しいところの一つです。

私は料理が苦手で、外国人に喜んでもらえるようなものを作るのは無理だと思っていたのですが、そんなことはありませんでした。
「おにぎり」のような簡単なものでも、作り方を教えてあげると喜んでもらえます。

料理を作ってくれるカウチサーファーもいます。
男の一人暮らしの私としては、こういうのが一番うれしいですね。

ただ、日本食ならなんでもいいというわけではありません。
要注意なのは納豆。
私はこれで大失敗しました。
台湾から来たカウチサーファーが、
「日本の納豆をぜひ食べてみたい!」
というので、朝食に納豆を出しました。
みんな大興奮で、
「納豆! 納豆!」
と叫びながら写真を撮りまくっています。

でも、彼女たちの表情がだんだんと怪しくなってきました。
最終的にはかなりの分量を残してしまいます。
食事の後はまるでお通夜のように静まり返ってしまいました。
なんとも気まずい雰囲気です。

彼女たちは台湾人なので、日本の食文化とは近いと思っていました。
また、彼女たち自身が納豆を食べたいと言い出したのです。
それなのに大不評。
ただ、ヨーロッパ人でも「納豆大好きっ!」という人も大勢います。
こればっかりは実際にやってみないとわからないものです。

また、たまには外食もいいかもしれません。
私の部屋はせまいので、大勢のカウチサーファーがいるときは外に食べに行きます。
その方が大騒ぎできますしね。

外食する場合は、基本的には割り勘です。
時には、カウチサーファーがおごってくれることもあります。
外食で最も人気があるのは、やはり回転寿司。
1皿100円という安くてわかりやすいシステムが大ウケのようです。

お好み焼き屋もかなりウケます。
値段も安いですし、私は重宝しています。

意外な所で、吉野家やなか卯といったところも人気だったりします。
カウチサーフィンをしている人は倹約家が多いので、こういったお店を紹介すると喜ばれます。

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カウチサーフィンと食事。
これは基本的なことだけに、なかなか難しい面もあります。
カウチサーファーによって考え方が異なるからです。
自分たちだけで食べたい人もいれば、みんなで一緒に食べたい人もいる。
インスタントラーメンやパンなどでできるだけ予算を低く抑えたい人もいれば、
せっかく日本にまで来たのだから本格的な和食を堪能したい人もいる。
もちろん、一番いいのは毎回食事を提供してあげることです。
経済的に余裕のある人はぜひそうしてあげてください。
でも、ほぼ毎日カウチサーフィンをしている私には、毎日食事を提供することは無理。
そこで私は相手の出方を見てから食事をどうするか決めます。
だいたい夕方に待ち合わせをするので、食事は取らずに待っています。
駅から私の家に向かう道すがら、外で食べたいか、私の家で食べたいかを聞きます。
外で食べる場合は割り勘が基本です。
中にはおごってくれる人もいますが、あまり期待しない方がいいでしょう。
私の家で食べる場合、1日目は私がご馳走します。
お土産を持ってきてくれた人にはできるだけサービスしますが、
そうでない人にはそれなりに。
カウチサーフィンを始めた当初、私ははりきって毎回食事を提供していました。
私が期待していたのは、
「昨日はご馳走してもらったから、今日は私が何か作るね。」
というパターンだったのですが、必ずしもそのような人ばかりだとはかぎりません。
ある若いカップルの場合、翌日も、またその次の日も、食事の時間になるとテーブルに座って私が食事を出すのをじぃーっと待っているのです。
食事の用意を手伝ってくれるわけでもないし、食後の皿洗いをしてくれるわけでもありません。
カウチサーフィンは異文化交流の場です。
ホストだからといって一方的に与える必要はないと考えます。
ホストする側とサーファーがよく話し合って、お互いにとってどういう形がベストなのかを毎回考えることが大切なんじゃないかな、と私は思います。
そうすることによって、単なる語学力だけではなく、外国の人とのコミュニケーション力も身に付けられるのではないでしょうか。
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