カウチサーフィンの危険性:イヴェッタの場合

(カウチサーフィン愛用者のイヴェッタ:嵐山の渡月橋にて)
カウチサーフィンがメディアに取り上げられる場合、
ともすれば良い面ばかりが取り上げられがちである。
でも、考えてみてほしい。
まったく見知らぬ者同士がインターネット上で知り合い、メールを何度か交換しただけで同じ家に寝泊まりするのである。
普通に考えると、カウチサーフィンとは、とても危険に満ちたシステムだ。
特に女性の場合は注意が必要だろう。
私がホストしたイヴェッタはイギリス人。
だが、今はシンガポールに住んでいる。
彼女はスキューバダイビングのインストラクターをしており、
とても活発な性格の女の子。
世界中あちこちを飛び回り、カウチサーフィンの愛用者でもある。
そんな彼女から、カウチサーフィンで危険な思いをした体験談を聞いた。
イヴェッタがインドネシアを旅行した時のこと。
彼女はここでもカウチサーフィンを利用した。
ホストはインドネシア人の若い男性。
とても親切で、バイクであちこち案内してくれたという。
だが、彼の家には部屋は一部屋しかない。
そのことはあらかじめイヴェッタも承知していた。
だが、そのインドネシア人男性はイヴェッタに、「ベッドで一緒に寝よう」、と言ってきたのだ。
もちろんイヴェッタは断った。
それでも男性はしつこく彼女に迫ったとか。
こういうこともあろうかと、イヴェッタは寝袋を持参していた。
床に寝袋を広げて、さっさと寝てしまったそうだ。
そうか。
だから私の家に来た時も寝袋を持参していたのか。
それにしても度胸があるな、イヴェッタは。
そんな状況でよく眠れるものだ。
おそらくその男はその夜、悶々として眠れなかったろうに・・・
その次の日、件のインドネシア人男性はまた新たな要求をイヴェッタにしてきた。
「今から友人の主催するパーティーに行くんだけど、
君は僕の彼女ということにしてくれない?」
怒ったイヴェッタはその家を出て、ホテルに宿をとったとか。
それにしてもこの男性、打たれ強いというか、無神経というか・・・
カウチサーフィンには危険はつきもの。
カウチサーフィンをするにあたっては、相手の理不尽な要求を突っぱねるだけの精神力が求められる。
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