コルドバ



















コルドバ
結局昨日の夜はほとんど眠れなかった。
もっと遅くまで寝ていたかったが、今日はコルドバを見たい。
重たい体鞭打って、せっかく朝早くジーナの家を出発したのに、なんと電車が故障で動かない。
一時間も遅れて発車した。
しかも途中で何度も止まる。
おいおい、大丈夫か?
最後にブレーキも故障しました、なんてオチが来ないことを祈る。
隣の座席の男はとても陽気なスペイン人。
いい人のようだがかなりウザい。
音楽を聞きながら体を揺すり、足を鳴らす。
さらに袋から葉っぱを取り出して巻きタバコを作り始めた。
電車の中で?
ヤバイものじゃないだろうな。
コルドバも快晴。
抜けるような空の青さは南国のそれだ。
人々も陽気。
駅のインフォメーションセンターの係りも、バスのチケット売り場の人も、とても親切で、にこやかに応対してくれた。
地図を見る限り、コルドバの街はとても小さく、時間を持て余すのでは、と心配になったが、杞憂に終わった。
とても気持ちの良い街で、いつまでもいたくなる。
もちろんメインはメスキータ。
ここにはずっと前からきて見たかった。
憧れていた風景を目の前にして、ジーンとくる。
三週もしてしまった。
出て行きたくはなかったがバスの時間もある。
アルカサルやジュデリア地区には特別な物があるわけではないが、ただ歩いているだけでも気持ちいい。
狭い路地を適当に歩き回ったあと駅へ向かった。
コルドバからグラナダの電車の接続は悪く、バスを利用する。
ユーレイルパスは万能ではなく、追加料金を払ったり、予約をしたりしなければならないこともある。
時には今回のように別料金を払ってバスを利用せざるを得ない場合もある。
バスの予約自体は、ジーナが調べていてくれたのでスムーズにことは運んだ。
やはり現地のカウチサーファーは頼りになる。
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