トレド




















トレド
マドリッドに到着してはみたものの、どうも興味がわかない。
無理を承知で、その足でトレドに向かった。
トレド行の電車の中では、アメリカ人の三人組と隣りあわせになった。
そのうちの一人は日本語と日本の文化を勉強しているらしく、日本人の自殺に対する考え方と宗教についてしゃべっているようだ。
私がどうも日本人らしいということで、ときどきこちらをチラチラ見ているが気づかないフリをした。
彼らの英語についていく自信がない。
ヨーロッパ旅行をしていると、あまり英語のネイティブ・スピーカーと話す機会がない。
もしも本気で英語を習得したいのなら、やはりアメリカやオーストラリアを長期間 旅行すべきなんだろうな。
トレドは実に歩きにくい街だ。
自分がどこにいるのか把握しにくい。
アルカサルのように巨大なランドマークはもちろんあるのだが、せまい路地に入り込むと遠くが見通せないのだ。
おまけに路地は曲がりくねっていて、なかなか自分の行きたい方向に向かってくれない。
教会やモスク、シナゴーグを一通り見て回るのに3時間を要した。
こんなに小さな街なのに。
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