チューリッヒ(スイス)






















チューリッヒ(スイス)
ミラノからチューリッヒの旅は快適だった。
電車は空いていたし、なんといっても景色が素晴らしい。
スイスは思っていた以上に素敵な場所だ。
二泊する予定を一泊に短縮したことを後悔している。
山の頂上には白い雪が見える。
やはりスイスは寒そうだ。
チューリッヒでのホスト、ジャンルイジとの待ち合わせの時間までには少し時間があったので、しばらく街を散策した。
まずはチューリヒ湖。
あいにく靄がかかっていて遠くまでは見通せなかったが、それでも広かった。
晴れた日はさぞかし絶景だろう。
旧市街を歩いていると、やたらと時計塔が目に付く。
さすがはスイス。
おっと、お金を交換するのを忘れていた。
スイスはユーロを採用していないんだな。
ついでに観光案内所で地図をもらった。
受付の対応は親切で、さすがは観光大国だなと思わせる。
街もきれいだ。
この国はやはりリッチなのだろう。
ジャンルイジはとても感じのよい人だ。
もっときむづかしい人を予想していたので、うれしい誤算だ。
部屋はとてもせまいと聞いていたが、私の部屋よりずっと大きい。
これなら快適に過ごせそうだ。
さっそくチューリッヒの街を案内してもらった。
といっても、ほとんど昼間に見てしまったので、同じようなコースを歩くことになる。
チューリッヒは思ったよりも小さな街だ。
スイスの伝統的な料理を食べさせてくれるレストランにも連れて行ってもらった。
ジャンルイジは完全なベジタリアンなので、食べられる料理は限られている。
彼には申し訳ないが、私は肉料理を頼んだ。
レストランの雰囲気は良く、料理もおいしい。
ただ、値段がバカ高い。
スイスは物価が高いとは聞いていたがここまでとは・・・
ここの支払いは私がもったので、かなり懐が痛んだ。
ノルウェーの物価も高かったが、
スイスはその比ではない。
あまり長居せずにさっさとスペインに移動することにして正解だったかも。
その後、ジャンルイジはベジタリアン・レストランにも連れて行ってくれた。
野菜ジュースとデザートを頼んだのだが、これがとてもおいしい。
このヨーロッパ旅行ではトイレを我慢することが多いので、便秘になりがちだ。
だが、このベジタリアンのお店のおかげで体調がよくなった。
ジャンルイジの部屋はとても居心地がいい。
暖房が暑いくらいに効いている。
シャワーのお湯もとても熱い。
それに何よりジャンルイジの人柄にも好感がもてる。
ベジタリアンというだけでなく、彼は東洋の思想に傾倒している。
仏教思想を学び、毎朝瞑想も欠かさない。
日本文化にも興味があるらしく、いろいろと質問を受けた。
日本の文化に詳しくない私は満足に答えることができなかったが。
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