バーリ(イタリア)






バーリ(イタリア)
イタリア行のフェリーは一番安いチケットを買ったので、個室ではない。
一応共同のシャワーが使えるのがまだしもの救いか。
乗客の数も少ないので、床に寝袋を敷いて寝れそうだ。
ここにきて寝袋が大活躍だな。
カウチサーフィンに寝袋は必需品らしい。
ただ、他の乗客の大いびきで余り眠れなかった。
やはり個室のキャビンにしとくんだった。
しかしユーレイルパスの割引を使っても1万円以上もするんだよな。
フェリーは1時間以上も遅れてバーリに到着した。
空は快晴。
波もおだやかだというのに、なぜ、こんなにも遅れるのだろう。
港から電車の駅まではかなりの距離がある。
わけのわからないまま、他の人の後を着いて行ったらたどり着けた。
ロンリープラネットは本当に使えない。
地球の歩き方が恋しい。
あの、過保護なまでに丁寧な説明が私には必要だ。
フェリー降り場のパスポートコントロールでは、私の荷物だけがX線検査にかけられた。
他の乗客はフリーパスだったのに。
バーリの駅ではパスポートの提示を求められた。
私だけ。
一人の警察官と二人の軍人という物々しさだ。
他の乗客はいったい何事かという目で私を見ていた。
東洋人である私はここでは異邦人。
それともそんなに私の人相風体が怪しいのか。
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