メテオラ(ギリシャ)



















メテオラ(ギリシャ)
シーズンオフのため、カランバカからメテオラに行くバスは無いらしい。
タクシーで頂上まで行くことにした。
まだ8:30なので、修道院は開いていない。
他の観光客はいなかったが、土産物屋のおばちゃんが
「Oh! Japanese Boy!」
と言いながら寄って来て、いろいろ売りつけて来た。
何も買わなかったが、メテオラ周辺の地図はもらっておいた。
ロンリープラネットには地図が載っていないし、Googleマップはわかりにくい。
後々この地図は大いに役立った。
ありがとう おばちゃん。
各修道院の間は歩いて回ったが、たいした距離ではない。
ただ、道路から修道院へはかなりの高低差があり、写真を撮るために途中で寄り道したりしたので、結局丸一日かかってしまった。
車を利用した方が圧倒的に効率的だろうが、この地域は全てが見所といってもよいほど絶景なので、健康に自信がある人には徒歩での移動をオススメする。
途中で例のタクシーの運転手がクラクションを鳴らして止まった。
金はいらないから乗っていけ、という。
せっかくの好意はありがたかったが、この景色を歩いて味わいたい。
バスや乗用車が次々と私を追い抜いて行く。
歩いて回っているのは、私の他には2組だけだった。
日本人の団体観光客も2組見かけた。
やはりここは日本人には人気らしい。
修道院でも、係りの人に
「コンニチワ」とか「アリガトウ」とか日本語で言われた。
小さい頃、テレビのコマーシャルでメテオラの映像を見た。
こんな場所がこの地上に存在するんだ、と感動したものだ。
それ以来、ずっと来てみたかったのだが、本当に来ることになるとは正直 思っていなかった。
ガードレールに腰掛けて、記憶の中にある映像と実物とを照らし合わせる。
遠くで羊が鳴いている。
しばらく動きたくなかった。
夕方 宿に辿り着いた時には、足腰がガタガタになっていた。
美人姉妹の愛想のいい妹のほうが出迎えてくれた。
できることならもう一泊していきたかったが、もうバスのチケットは買ってある。
ヨーロッパはどこも素晴らしいが、このメテオラは格別だ。
また来れるかな。
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