ストックホルム 2日目










ストックホルム 2日目
ヴィスビィ行きを断念したため、時間に余裕が出来た。
今日はのんびりストックホルム観光をすることにしよう。
ジアドは朝食も用意してくれた。
パレスチナのパンとヨーグルトとしリアルと果物と野菜と・・・・
朝から豪華な食事を堪能した。
ここまでしてもらってもいいのだろうか。
しかも、あろうことか、車で市内まで送ってくれるという。
どこまで親切なんだろう、この人は。
今朝はゆっくり寝たので、もう昼近く。
急いでガムラスタンに向う。
ここにはすでに昨日来ていたのだが衛兵の交代式があると聞いたので再び訪れた。
土曜日だけあって、観光客が大勢いる。
観光バスが何台も乗り付け、大勢の乗客を吐き出す。
そこかしこで日本語が飛び交っている。
どうやらここは、日本人観光客に人気のスポットらしい。
宮崎駿の「魔女の宅急便」はここ、ガムラスタンとヴィスビィがモデルになっていると聞いたことがある。
その影響だろうか。
王宮の広間に人が集まり出した。
もうすぐセレモニーが始まるらしい。
なんとか最前列の席を確保できた。
風が強く、寒い。
鼻水が出てきた。
これで雨でも降ってきたら最悪だな。
遠くからブラスバンドの演奏が聞こえてきた。
いよいよ始まるらしい。
ロンドンのバッキンガムでも衛兵の交代式は見たが、こちらの方が迫力がある。
なんといっても距離が近いのだ。
軍楽隊のサービス精神も旺盛で、何曲も演奏してくれる。
一曲演奏が終わるたびに大きな拍手が沸き起こる。
バッキンガムでは見られなかった光景だ。
勇ましいドラムだけでなく、ソロのトランペット(?)の演奏もあった。
なんだかジーンとくる。
寒空の中、鼻をすすりながらでも見物する価値は十分ある。
予想していた以上にこのセレモニーは楽しめた。
なんだかますますこのガラムスタンが好きになった。
ユーミンの歌を口ずさみながら、あてもなくガムラスタンの街をさまよう。
また絵葉書を買ってしまった。
出す相手なんていないくせに。
おそらくこの絵葉書もペギー行きだな。
恋人でもない男から毎日ポストカードが届いて、さぞかし気味悪がっていることだろう。
もっとガムラスタンにいたかったが、フィンランド行きのフェリーのチケットを買いにストックホルムに向かった。
ユーレイルパスを使うと半額になるというので、豪華客船「タリンクシリアライン」を使うことにしたのだが、思ったほど安くはない。
それでもフィンランドには行きたかったので思い切ってチケットを買った。
これで今日の用事は済んだ。
後は心ゆくまでストックホルムを堪能しよう。
市庁舎の塔からガムラスタンの街が一望できると聞いたので行ってみる。
ストックホルムの駅からはさほど遠くない。
なるほど、高い塔だ。
登ろうとしたら、入り口にいた女性に止められた。
10月から5月までは塔は開放されていないのだそうだ。
シーズンオフに旅行すると空いているのだが、こういうデメリットがある。
リッダーホルム教会も閉まっていた。
雨がぱらついてきたので、ストックホルム駅にもどってサンドイッチをかじる。
インターネットが使えたので調べてみると、セーデルマルム島からガムラスタンが一望できるらしい。
歩いていける距離だ。
しかし、展望台は閉まっていた。
これだからオフシーズンは・・・
山の上へと続く階段が見えたので登ってみた。
すると、なんと、あの展望台に通じているではないか。
しかもタダで入れた。
ガムラスタンの景色を心ゆくまで楽しんでからジアドにメールを送った。
すぐに迎えにきてくれるらしい。
ちょっと甘え過ぎな気はしたが、帰り方がわからないから他に選択肢はない。
この日の夕食も、ジアドがご馳走してくれた。
羊の肉と玉ねぎとトウモロコシとトマトと・・・・・
そしてもちろん米の飯も!
料理の合間に洗濯もした。
彼の部屋には洗濯機はなく、地下の共用スペースに行かなければならない。
タイムスケジュールが決まっていて、その日はちょうどジアドの番だったのだ。
乾燥機もあった。
しかし、私の知っている回転式のものとは違う。
日本では見たことの無いタイプのもので、なかなか面白いし、それに合理的だ。
なんといってもシワにならないのがありがたい。
本当にジアドの家は快適だ。
私はホストに恵まれている。
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