台湾(ステファン)

ニコラ(フランス)とマルティナ(チェコ共和国)。
とってもおしゃれなカップルでした。
ただ、私はヨーロッパ旅行に出発するところだったので、
ろくに話もできませんでした。
こんなのカウチサーフィンじゃない!

暴風雨にもかかわらず、無理やり台湾の夜市を訪問。
ペギーから聞いて一度試してみたかった猪の血でできた食べ物(Pig Blood Cake)に挑戦!
なかなかおいしかったですよ。

記念すべき、私のカウチサーフィン第一弾。
ホストしてくれたのはこのステファン。
アメリカ人ですが、台湾に住んでもう何年にもなります。
中国語もかなり堪能。
頼りになる存在です。
実際、彼がいなければ、私の旅行は初日から終わっていたかもしれません。
カウチサーフィン様様です。

ほんとにこのステファンは親切でした。
初めての海外旅行で何も分からなかった私をどれだけ彼が支えてくれたことか。
その分、ステファンには多大な迷惑もかけてしまいました。
なんとかして恩返しをしたいものです。

この辺りは観光地ではないので、食堂に入っても英語のメニューなんてシャレた物は存在しません。
すべてステファンにお任せ。
カウチサーフィンの威力発揮です。

ステファンは私のために台湾らしい料理をみつくろって注文してくれました。
日本で食べる中華料理とは少し味付けが異なり、少しクセがあります。
でも、すぐに慣れ、とてもおいしく感じられるようになりました。

台湾の夜市の屋台のお兄さんと一緒に記念撮影。
日本では初対面の人とこんな風に写真を撮ったりすることは考えられません。
やはり、初めて海外に出て舞い上がっていたのでしょう。
台湾には親日的な人が多いというのは本当でした。
私が日本人だとわかると、みんなとても親切にしてくれました。

台湾の伝統的な祭具を売っているお店。
これぞ台湾!というような雰囲気です。
何も買いませんでしたが、見ているだけで楽しくなってきました。
と、ここでステファンが私に台湾の占い(?)に使う器具を買ってくれました。
いや、こんなのもらっても・・・

まだまだ夜市探索は続きます。
二軒目の食堂に入りました。
台湾は物価が安く、いくら食べてもお金は減りません。
しかもおいしい。
台湾最高!
もちろん、ステファンの助けがなければこんなに気ままに注文したりはできません。
ありがとう、ステファン。そしてカウチサーフィン。


ステファンは猫を飼っています。
日本から私がお土産として持ってきた猫缶をステファンが開けると、
にゃあにゃあ言って飛び付きました。
台湾の猫も、日本のキャットフードは気にいってくれたようです。

台湾の桃園国際空港の近くに住むステファン。
彼が私のカウチサーフィンのホスト第一号です。
これ以上ないというくらい、最高のホストでした。
あいにく天気は最悪の暴風雨でしたが、
私の初めての海外旅行は順調な滑り出しです。

これが記念すべきカウチサーフィン第一弾の寝床。
このカウチソファー、普段は猫氏のベッドなのです。
そのため、私はこの猫氏と一緒に寝なければなりませんでした。
夜中に目が覚めると、この猫氏と目が合います。
のどをなでてやると、ゴロゴロと気持ちよさそうに鳴く猫氏。
熟睡できなかったけど、なんだか安心できました。
__________________________
11:40 ようやく搭乗ゲートまでたどり着いた。
出発する前は100パーセントだったipad2.のバッテリーが、今見ると88%にまで減っている。
しっかりケースに入れていたつもりだったのに、甘かったか。
家を出たのは7時過ぎ。
長い道のりだった。
外貨交換、チェックイン、荷物検査、出国手続き。
全てが新鮮だ。
おっ!
私の乗る飛行機が到着したようだ。
だが、搭乗できるのは12:40から。
それにしても、出国ギリギリまでカウチサーファーを家に泊めたのは間違いだった。
いや、ニコラもマルティナも素晴らしいカップルでしたよ。
ただ、やはり荷物や旅程の最終チェックは一人でじっくりと行うべきだ。
それに、バタバタしていた私には心の余裕が無く、ろくに話もできなかった。
それにしても気掛かりなのは、いまだにカウチサーフィンのホストが見つかっていない、ということだ。
台湾、ロンドンでは比較的簡単に見つかったので油断していた。
今朝、ケルンのカウチサーファーからはOKの返事をもらった。
しかも二人から。
急いで残りのホストも見つけねば。
来てみたらなんとかなるさ、と考えていたが、
私は何の準備もしていなかったんだな、ということを思い知らされた。
荷物の受け取りかた、出国手続き、何もかもが手探り状態だ。
もしもステファンがいなかったらどうなっていたことやら。
ステファンは親切にも、空港まで私を出迎えてくれた。
どうしてそこまで親切なんだ。
いったんステファンの家に荷物を置きに行く。
空港を出たら、暴風雨だった。
私の旅は、なかなか上等な滑り出しだ。
空港からバスに乗る。
26元なり。
ステファンはなかなかデカいマンションに住んでいる。
荷物を置いたらすぐに出かけなければならない。
彼は夕方から仕事があるのだ。
レインコートを着て、スクーターに二人乗りして台湾の街を駆け抜ける。
車は右側通行。
ステファンはかなりスピードを出している。
怖い。
5時半にステファンの職場に到着。
遅刻だ。
ゴメン、ステファン。
私のせいで迷惑をかけてしまった。
彼の仕事は9時に終わる。
それまでは一人でナンカンの町をブラブラして時間をつぶさねばならない。
といっても、このあたりは観光地ではないので、見るべきものはあまり無い。
台湾といっても、市街地は日本とそれほど変わらない。
看板の文字が全て漢字だということと、
道ゆく人がみんな中国語を話している、ということくらいか。
現在は6時。
中途半端な時間だ。
台北には行けそうにない。
ペギーに会いたかったな。
あと三時間、何して過ごそうか。
道に迷うのが怖かったので、大通りをひたすら真っ直ぐに歩いた。
日本の街並みと変わらないようでいて、どこか微妙に異なっている。
そこがまた面白かった。
途中で何軒かの店に入る。
だが、結局何も買わなかった。
この後ステファンと夜市に行く予定だったので、お腹を空かせときたかったからだ。
往復三時間ほど歩いたら、さすがに疲れた。
初日からあんまり飛ばすと後がきつい。
あと三十分ほどでステファンの仕事が終わる。
それまで休憩することにしよう。
9時すぎにステファンが仕事を終えて出てきた。
だが、あいにくの雨。
どうしても台湾の夜市を体験してみたかった私の希望を汲んで、
ステファンが夜市へ連れて行ってくれた。
狭い道路をはさんで屋台が並んでいる。
しかし、雨のため、人影はまばらだ。
いつもは身動きが取れないくらい混雑しているらしい。
ステファンがいろいろと珍しい食べ物を紹介してくれた。
ペギーから聞いて、一度試してみたかった猪の血でできたケーキとやらを試してみた。
味は普通。
もっとエグイのを想像していたので拍子抜けだ。
その後も何軒かの店をハシゴする。
臭豆腐とやらも試してみたかったのだが、あいにくと店が閉まっていた。
残念。
雨の中をスクーターに二人乗りして帰る。
シャワーを借りたのだが、使い勝手が違い、少しとまどった。
これかいろんなホストの家を泊まり歩くので、その都度環境に順応していかねばならない。
夜中に目が覚めると、枕もとにステファンの猫がいた。
どうやら私が寝ている場所は、いつもは彼のベッドらしい。
この猫氏、夜行性のようで、一晩中私の枕元をウロウロしていた。
たまに目が会う。
撫でてやるとのどをゴロゴロ鳴らす。
たまにはこういう夜もいいか。
翌朝は5時半に起きた。
ステファンはバス停まで来てくれるらしい。
いったいどこまで親切なんだこの人は。
しかも、お土産までくれた。
普通逆だろう。
雨の降る中バスを待つ。
なかなか来ない。
飛行機の時間がある私は焦り始めた。
もしも乗り遅れたら、そこで私の旅はおしまいだ。
タクシーを使うべきか?
そう思い始めたときに、やっとバスが来た。
だが、行き先は空港ではない。
知らない地名だ。
ステファンにもこのバスがどこにいくのかわからないらしい。
彼がバスの運転手に聞いてくれた。
だが、運転手は英語がわからないようだ。
ステファンは中国語がかなり話せる。
台湾に来てもう三年半になるのだ。
しかし、彼の中国語は完璧ではない。
ステファン曰く、
「多分このバスだと思う」
多分って・・・
不安な気持ちを抱えながらもバスに飛び乗った。
いったいこのバスはどこに向かうのか。
京都のバスならば、行き先や次の停留所が電光掲示板に表示される。
だが、このバスにはそれが無い。
アナウンスも無い。
乗っているのは地元の人ばかり。
バスの運転手に空港に行きたい旨を伝えたのだが、果して通じているのか?
しばらくして、頭の良さそうな女性が私の隣に座った。
彼女に英語で訪ねてみると、親切に教えてくれた。
どうやらこのバスは空港に行くらしい。
助かった。
私は約束する。
もしも無事、京都に帰ることができたなら、絶対に外国人に親切にしよう。
今回は飛行機の座席は通路側を選んだ。
どうせ翼の近くの席からは外の景色なんて見えないのだ。
今回も
機内食が出た。
安い航空券だから、てっきりLCCかと思っていたが、どうやら違うようだ。
食後のデザートやコーヒーまでいただいた。
機内で入国カードが配られた。
見ると、タイへの入国書類のようだ。
え? タイ?
ロンドン直行じゃないのか?
なんだか不安になってきたぞ。
どうやらタイのバンコクに到着したらしい。
機内アナウンスによると、全員降りろと言っている。
ロンドン直行便じゃなかったようだ。
乗り換えか。
めんどくさいなあ。
しかも一時間くらいしか時間がないから、チラッとバンコクの様子を覗くこともできそうにない。
バンコク空港を歩いていると、FREE WIFIの文字が。
だが、不慣れな空の旅だ。
インターネットにつなぐことよりも、自分の飛行機を探すことが先決だ。
荷物は大丈夫だろうか?
空港の係員に聞いてみたら、
「ダイジョウブ」という日本語の返事が帰ってきた。
ほんまかいな。
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