貴船で流しそうめん

私がカウチサーフィンをしている理由。
それは、カウチサーファーのためではない。
私自身が楽しみたいからだ。
というわけで、無性に流しそうめんが食べたくなった私は、
デンマークからのカウチサーファー、ラッセとリーナを無理やり説得して、
はるばる貴船まで連れ出しました。
彼らは流しそうめんなるものが何なのか、
よくわかっていなかったかもしれません。
バスと叡山電車を乗り継いで1時間以上の道のり。
ようやく貴船口に到着。

(貴船・烏帽子岩にて)
ここからバスに乗る、
という選択肢もあったのだが、
せっかく貴船まで来たのだから
ついでにハイキングも楽しんじゃいましょう。

貴船の流しそうめんといえば、ここ。
「ひろ文」。
さすが人気店だけあって、
もうすでに1時間待ちの状態でした。

京都・貴船といえば、
やはり「川床」。
このきれいな景色を眺めていれば、
待ち時間も苦にはなりません。
ただ、この滝の轟音がすさまじく、
大声で会話をしなければならないほどでした。

(デンマーク人カウチサーファー、ラッセとリーナ)
順番待ちをしている間ヒマだったので、
写真を撮って遊ぶことに。

(ラッセと私。)
不思議な事に、
このあたりに蚊はいないようです。
快適に過ごすことができました。

前の人が食べ終わり、
ようやく私たちの番が回ってきました。
流しそうめんの準備が整えられます。
うわぁーっ!
こんなに美しい景色を眺めながら流しそうめんを味わえるのか。
これで1200円は安いぞ。
しかし、現実は厳しい。
景色をゆっくり鑑賞している余裕などないということを、
この後すぐに思い知らされることになります。

いよいよ戦闘開始です。
三人とも、なかなか気合いの入った顔つきをしてるでしょ。
「一本たりとも そうめんを逃してなるものかっ!」
という気迫が表情に表れています。
でもその前に記念撮影。
ありがとうございました、お店の人。

竹の器に入ったそうめんのつゆ。
なかなかオツでしょ。
そして温泉卵もついてきます。
ただ、ラッセとリーナは半熟たまごに及び腰。
「ほんとにこれを食べるの?」
「お腹壊さない?」
なかなか食べようとはしません。
「いらないなら、無理に食べる必要はないよ。
俺がもらうから。」
と、私が手を伸ばすと、
二人とも意を決したように温泉たまごを飲み込みました。
そんなに嫌なら
なにも無理して食べなくても・・・

これが流しそうめんの流れてくるレーンです。
三人とも、そうめんが流れてくる瞬間を
食い入るように凝視しています。
とても目の前の風景を愛でる余裕などありません。
まずは食欲を満たす。
本能に逆らうことはできません。
悲しい生き物ですね、人間って。

赤いそうめんが流れてきたらそこで終了です。
この赤そうめん、シソ(梅?)の味がしていて、
なかなかおいしかったです。
最後にピリッとアクセントを効かせる。
さすが繁盛店は演出がにくいです。

流しそうめんを食べ終えて、またまた記念撮影。
どうです?
この満足そうな笑顔。
戦いを終えた勇者のように誇らしげでしょ。
この流しそうめん、
思ってた以上に楽しめました。
わざわざ山奥にまで足を運ぶ価値はあります。
また、別のカウチサーファーと来ようと思います。

再び「ひろ文」のお店の前を通ると、
そこには待ち時間を知らせる張り紙が。
2時間30分
お盆休み期間中だから仕方ないか。
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