You don't have a grandmother.

(金閣寺にて。バテバテの私とマリア)
昨日の疲れが抜けきらぬなか、
今日も早朝から強行軍です。
まずは金閣寺からスタート。
ここは京都観光のハイライト、
のはずなのですが、
すでにバテ気味の我々。
大丈夫か、こんな調子で。
まだ一日は始まったばかりだぞ。
土曜日ということもあって、
金閣寺は超満員。
なかなか写真を撮れません。
私は写真を撮るのは早々にあきらめました。
だって、ここにはすでに何度も来てますから。
しかし、マリアとソレはそういうわけにはいきません。
長時間粘って、
なんとか撮影スポットを確保しました。
金閣寺はそれなりに気にいってもらえたようです。
次は竜安寺。
ここもいつ来ても混んでますね。
私は石庭に座って居眠り。
マリアはパシャパシャと写真を撮りまくっていました。
タフな女だ。
感心するよ。
マリアは遠慮というものを知りません。
池の周りの木の手入れをしている職人さんの写真を
許可なく撮影しています。
前後左右から、何枚も。
そしてムチャ振り。
「マサト、どのくらいの頻度で庭の手入れをしているのか聞いてくれる?」
いやだなあ。

(マリアと私。仁和寺にて。ラブラブに見えるでしょ!!)
仁和寺では、庭園に入るかどうか悩みました。
お寺の境内を歩くだけなら無料なのですが、
庭に入るのは有料です。
仁和寺の庭園は素晴らしい眺めなのですが、
ヨーロッパ人にとっては、ただのお庭にしか見えないかもしれません。
三人で検討した結果、お金を払って入ることにしました。
この決断が間違いではなかったことはすぐに判明しました。
マリアもソレも、ここを気にいってくれたようです。
この仁和寺の庭園内で、偶然にもスペイン人の親子と遭遇。
純和風の庭園内を、にぎやかなスペイン語が飛び交っていました。
いやだなあ。
これだからラテン系は困るよ。
床に腰をおろして、庭を眺めます。
それにしても、マリアは気さくな女性です。
一緒に話していると、とても楽しい。
それに、とても距離が近い。
今も私のすぐ隣に座っています。
肩が触れるほど近くに。
「さりげなく肩に手をまわしてみようかなあ」
なんて思っちゃいます。
もし、そんなことをしたら、
マリアは本気で殴るのでしょうね。
にっこり笑って。
げんこつで。
ま、それもいいかな。

(回転寿司屋にて。どんだけ胃袋がデカいんだよ!)
仁和寺観光を終えると、
ちょうど良い時間だったので昼食にすることにしました。
私の希望で、回転寿司へ。
スペインではシーフードをたくさん食べるので、
寿司に対する抵抗感はないみたいです。
これまでのところ、
彼女たちが当初立てていた予定よりも、
かなり早いペースでノルマを消化しています。
そこで、マリアとソレは私のことを褒めてくれました。
「マサトは本当にいいガイドだわ」
そこで私が
「 I know! 」
と答えると、彼女たちはあきれて、こう言います。
「 You don't have a grandmother. 」
(あなたにはおばあちゃんがいないのね。)
このフレーズは、
自分で自分のことを自画自賛する人に対する皮肉だそうです。
通常、おばあちゃんというのは、
孫を可愛がりますよね。
「お前はかわいいねえ。いい子だねえ。」
誰もほめてくれる人がいないから、
自分で自分のことを良く言うしかないのね、
という意味で、このフレーズを使うそうです。
これは意外でした。
というのも、私は、
欧米人には謙遜という概念がないのだと思っていましたから。
もっと意外だったのは、
ここの勘定を彼女たちがもってくれたことです。
どうやら、マリアとソレは、
カウチサーフィンを
ただ宿代を浮かすためだけに利用しているわけではないようです。
地元の人間とコミュニケーションをとることを
心から楽しんでいるようです。
すべてのカウチサーファーが、みんな彼女たちのようだったらいいのに。
マリアとソレのことを知るにつれて、
どんどんと彼女たちのことが好きになっていきます。
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