マイ ファースト カウチサーファー

カウチサーフィンに登録したら、すぐにリクエストがきました。
そりゃそうでしょう。
秋の京都ですから。

「ええーっ！
　まだ心の準備ができてないよ」

でも、言い訳や泣き言は見苦しいですよね。
ここは何も考えずにリクエストを承認することにしましょう。
なんといっても、私のカウチサーフィン体験の第一号なのですから。

うれしいことに今回のケースは特殊です。
イタリア人のカウチサーファーの彼女は日本人だというのです。

「それならば大丈夫かも」

後にこの考えは大きな間違いだという事に気がついたのですが・・・。



記念すべきカウチサーフィンの最初の人物はイタリア人のエンリコ。
かなり大きな人です。
私にとって初めての外国人と話す経験だったので、うまく会話ができません。
どうしても日本人の彼女に助けを求めるような視線を送ってしまいます。

「いかん。
　これでは英語の訓練にならないじゃないか。」

なんとかエンリコと英語で会話をしようと試みたのですが、
結果は散々なものに終わりました。

私はどうも自意識が過剰のようで、
となりに日本人がいて、私の拙い英語を聞いているのだと思うと、
余計にうまくしゃべれません。
今度からは日本人の人はご遠慮願うことにしましょう。

あまりの自分のふがいのなさに、情けなくて涙がでそうでした。

「やっぱり自分にはカウチサーフィンなんて無理なんだ。
　もう、こんなカウチサーフィンなんてやめてしまおう。」

本気でそう思いましたよ。

でも、結果として私は今でもカウチサーフィンを続けています。
なぜか？
もうすでに次のリクエストを承諾してしまっていたからです。

はぁー。
ため息がでちゃうよ。