アメリカーナ

(エリカとマット、カウチサーフィンのプロフィール写真より)
電話のベルで、眠りから目が覚めた。
だいたい誰からかは想像がつく。
案の定、アメリカ人カウチサーファー、マットとエリカだ。
「いつでもいいから、嵐山に着いたら電話して」
と言っておいたので、彼らはなんの躊躇もなく朝にやってきた。
だが、私は、彼らを迎え入れるための何の準備もしていない。
布団を敷きっぱなしのまま、とにかく顔だけ洗ってバス停へと向かう。
彼らは良くも悪くも典型的なアメリカ人。
自信満々で、遠慮というものがない。
「このロンリープラネット、見てもいい?」
と尋ねるエリカに、
「いいよ」と答えようとしたら、
もうすでに手にとって読んでいた。
ふと気付くと、
冷蔵庫の中に見知らぬ食べ物が入っていた。
別にいいけど、普通、「冷蔵庫使わせてもらうよ」と一言ことわるだろ。
ヨーロッパ人(特にフランス人)の中には、アメリカ人を毛嫌いする人も多い。
だが、私はこんなアメリカンが嫌いではない。
自信家で野心家で大胆。
私はおおいに彼らを見習うべきだ。
そして彼らの話す英語はとてもクール。
何を言っているのかよくわからないこともあるけれど、
彼らとたくさん会話して、多くの事を吸収しようと思う。
夜行バスで東京からやってきた彼らは、
私と話している間中、あくびを連発。
眠いのは理解できるが、せめて、あくびをかみ殺すジェスチャーくらいはしてほしかったな。
というわけで、昼過ぎまで彼らはお昼寝タイム。
目が覚めたら、熱心に二人で会議を繰り広げてました。
地図とガイドブックをにらみながら。
このぶんだと、私のガイドは必要ないらしい。
やはりアメリカ人は、独立心旺盛だな。
ひととおり計画が定まったら、
さっそく嵐山散策へと出かけて行きました。
なんとパワフルなカップルだ。
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