これぞカウチサーフィン

マックスとデリアとも今日でお別れ。
さすがに今日は私にガイドを頼もうとはしなかった。
彼らは今日の夜、夜行バスに乗って広島へと旅立つ。
京都最後の日となる今日は、嵐山周辺をのんびりと散策するようだ。
時を同じくして今日は他のカウチサーファーもやってきた。
カナダ人のステファンだ。
彼はすでに京都に来て1週間になるが、
京都のことが大いに気にいり、
さらに数日滞在したいということだ。
そして偶然にも、彼らは知り合いだった。
知り合いといっても、数日前、祇園のホステルで話したことがある程度だが。
が、ステファンは最初気がつかなかった。
しばらくお互いにしゃべったあと、
「あれ、そういえば前にどこかで会ったっけ?」
というボケっぷり。
そんなステファンも、今日は嵐山周辺を探検したいらしい。
私の自転車を貸してあげた。
昼前に出かけていったマックスとデリアは、
昼過ぎにはもう帰ってきた。
それはそうだろう。
嵐山にはおととい、私と一緒に出かけたばかりなのだから。
夕方にはステファンも帰ってきた。
昨日はマックスとデリアがクレープを作ってくれたので、
今日は私の番だ。
とはいっても、インスタント物しか作れないけれど。
やはり大勢で食べる夕食はおいしい。
外国人との会話にはどうしても気後れしてしまう私は、
カウチサーフィンを通してスムーズな会話の仕方を勉強中。
今回のカウチサーファーはみんなノン・ネイティブ・イングリッシュ・スピーカーなので、
英語のスピードはネイティブに比べてややゆっくりめ。
だから、純粋に食事時での会話の仕方を彼らから吸収することができた。
やっぱり欧米人は日本人に比べて会話がうまいなあ、
と実感させられた。
納豆や梅干しなどの日本食にも果敢に挑戦するマックスとデリア。
欧米人には合わないからやめとけ、
と私が忠告すると、
逆にムキになって食べようとする。
ほんとに彼らは負けず嫌いだ。
味はどうだった?
と私が尋ねると、
「ん?
な、なかなかいけるよ。」
と答える彼らだが、
顔は笑っていなかった。
マックスとデリアは、自らもカウチサーファーを多数ホストした経験があるので、
とてもよく私の気持ちを察してくれた。
こういうカウチサーファーばかりだったら、カウチサーフィンはもっと楽しくなるのにな。
ちなみにマックスとデリアのカウチサーファーの選び方は、
・「Hi there!」などの不特定多数に呼び掛けるのではなく、
ちゃんと彼らの名前をメールに書いているか
・彼らのプロフィールをきちんと読んで、
それについて何か言及しているか
の二つのポイントを重視するそうだ。
たんなるフリー・ホテルを希望する輩はお断りということだ。
私も見習うべきなのかな。
前にも述べたが、デリアはとても美人。
だから旅行していると、頼みもしないのに多くのホストからメールが届くそうだ。
もちろん男から。
「よかったらうちに泊まりに来ない?」
そしてそのメールには、筋肉ムキムキの写真が添付されてるとか。
もちろんそういう男はこれまでに女性しか泊めていない。
カウチサーフィンをデートクラブ替わりにしているのだ。
そんな男の所にも、多数の女性カウチサーファーが宿泊している。
どっちもどっちということか。
私も京都に来た女性カウチサーファーに片っ端からメールを送ってみようかな。
上半身裸の写真を添付して。
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