興聖寺の続き

(興聖寺)
ブラジルからのカウチサーファー、レジーナは、とても可愛らしい笑い方をする。
きっと、若い頃は数多の男を手玉にとってきたことだろう。
彼女に魅力的な笑顔で頼みごとをされたら断れない。
今日は宇治を案内することにした。
まずは興聖寺。
聞いたこともないお寺だが、彼女にとってはとても大切な場所。
レジーナは日本に遊びに来ているのではない。
曹洞宗のお寺を全て周る、
というとてつもない目的があるのだ。
もちろん私は付き合いきれないが・・・。
この興聖寺、
けっこう特徴的な門をしています。
なんだか竜宮城を思わせる造りです。

(興聖寺)
一心に祈りをささげるレジーナ。
と、そこへ団体客の一団が通り過ぎます。
彼らは住職から、お寺の説明を受けています。
うらやましそうに見つめるレジーナ。
「いいなあ。
私もこのお寺を住職に案内してもらいたいなあ」
彼らは事前に予約をしてある、特別な人なんだ。
もし住職に案内してもらいたかったら、前もって予約しないといけないよ。
と彼女に説明しても聞く耳を持ちません。
「私も特別な人間よ。
ブラジルで修業してきたんだから。」
と、わけのわからない理屈をこねます。

(興聖寺の住職さんと)
彼女の意志は固いです。
どうしても住職を説得してくれ、と私にせがみます。
そんな厚かましいお願いを住職が聞いてくれるはずはない。
と思いながらお寺の人に尋ねてみると、
いやいやながら、しぶしぶながらもOKしてくれました。
一通り住職さんにお寺を案内してもらったレジーナはご機嫌です。
記念撮影なんてしちゃってます。

宇治川で釣りをしている人に馴れ馴れしく話しかけるレジーナ。
でも、相手にされませんでした。
それでも強引に一緒に写真を撮ろうとする彼女。
神経の図太さは並みではありません。

(宇治上神社)
せっかくだから、世界遺産の宇治上神社にも行ってきました。
想像していたのよりも、ずっと小さかったです。

(宇治市源氏物語ミュージアム)
ざんねんながら、源氏物語ミュージアムは閉まっていました。
ま、もし開いていたとしても、レジーナには理解できなかったでしょう。

紫式部像

(平等院鳳凰堂の入り口)
平等院鳳凰堂も当然のことながら閉まっていました。
興聖寺で時間を取り過ぎました。

(料理中のレジーナ)
さすが何十年も主婦をしているだけあって、彼女の料理の腕はなかなかです。
デキパキと作業をこなしていきます。

(彼女の作った料理)
一見、なんの変哲もないサラダですが、
このドレッシングを作るのに恐ろしく手間をかけてました。
もちろん、味もその手間に見合って、とてもおいしかったです。
グラタンはインスタントでしたが・・・
テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
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