広い部屋
あわただしく荷物を詰めているレンカ。
一方、旦那さんはというと、何をするでもなく、所在無げにウロウロとしている。
ほんとに対照的な夫婦だ。
レンカはとてもよく働く。
気もきく。
布団なんてほっておいてもいいよ、
と私が言っているのにもかかわらず、シーツまで交換してくれた。
ひとしきりドタバタしたあと、
ようやく荷造りが終わったようだ。
レンカは最後にチェコ式のお別れのキスをしてくれた。
チュッ、チュッと2回。
耳元で派手な音を立てて。
なんだかとても照れくさい。
そんな彼らももういない。
後にぽっかりと大きな空間だけを残して出ていった。
せまいはずの私の部屋が、とても広く感じる。
プラハの彼らの家を訪ねてみよう。
いつになるかわからないけれど。
カウチサーファーを送り出した後、いつも不安になる。
特にそれが良い人達だった場合はなおさらだ。
自分は果たして、彼らに精一杯親切にしてやれただろうか?
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