カウチサーフィン(CouchSurfing)と愉快な仲間たち

祇園祭の宵山

日本を代表する夏祭りの一つ、祇園祭り。

今日はその宵山だ。


梅雨から夏へと移り変わる、一年中でもっとも湿度が高く、暑苦しい時期にこの祭りは執り行われる。

そんなところへ日本中から大勢の人間が集まるものだから、もうどうしようもないくらいに暑い。


「一度行ったらもうじゅうぶん」

というのが大方の人の意見だと思う。


私も京都に来た最初の夏に一度行ったきりで、それ以来もう二度と行く気がしなかった。

カウチサーフィンを始めるまでは。




今回のゲストはノルウェーから。

金髪の北欧美女の二人組だ。


彼女たちが京都の街を見てみたいというので、もう日も暮れかかっていたが嵐山から市内へと繰り出すことにした。

たまたま今日は祇園祭の宵山。

しかし彼女たちはそれを知って京都にやってきたわけではなかった。

なんたる偶然。

運のいいお嬢さんたちだ。


烏丸通は通行止めになっており、道路の脇には屋台がずらりと並んでいる。

普段はひっきりなしに車が走るビジネス街も、今夜だけは特別な様相を呈していた。


かわいらしい浴衣を着た女性の姿もあちこちに見える。

たくさんの人でごったがえしているわりには、それほど蒸し暑くない。

夏祭りの夜にふさわしい、ちょうどよい暑さだ。




四条通りも歩行者天国になっている。

遠くには山鉾が見える。


ノルウェーから来た女の子たちが

「あれは何?」

と私にたずねる。


山鉾はいったい英語で何と言えばいいのだろう。


下手な説明よりも、近くまで行って実際に見てみる方がいいだろう。





山鉾の上から祇園囃子の鐘の音が聞こえる。

なんとも言えない独特の雰囲気。

私は特にこの祭りに思い入れがあるわけではないが、今回あらためてじっくり聞いてみると、なんだか心が落ち着くような気がする。


ノルウェーから来た女の子たちも立ち止まって、じっと耳を傾けていた。

日本の夏を堪能してくれているのだろうか。








(今回のカウチサーフィンのゲストはノルウェーから。

 真ん中がイングリッド。右がソブリグ。

 五条警察署の前で一緒に写真を撮ったのだが、最初二人はしぶっていた。

 「メガネをかけてるととてもブスに見えるの」)



山鉾は全部で20基くらいあるのだが、全部見るだけの時間もエネルギーもない。

この後彼女たちは浴衣を見に行くのだ。

警察署の前でちょっと一休みすることにした。


屋台で焼きそばを買う。

ちょうどそこへ、着物を着て日本髪を結った女性が通りかかった。

舞妓さんだろうか。


ノルウェーの女の子たちがもぞもぞとしている。

どうやら一緒に写真を撮りたいようだ。


「頼んであげようか?」

だが、我々3人がもたもたしているうちに、その女性は気配を察したのか、さっさと行ってしまった。



警察署の前に腰掛けて、道行く人をボーっと眺める。

普段はビュンビュン車が走っている大通りを、大勢の人々がぞろぞろと歩いている。

浴衣を着た若い女性、大きな風船のひもを持つ子供。


私は人混みはきらいだが、年に一回くらいならこういうお祭りも悪くない。

もうしばらくこの往来を眺めていたかったのだが、ノルウェー人の女の子たちが時計を気にし始めた。


「お店の時間は大丈夫?」


そうだった。

今夜の本来の目的は、彼女たちに浴衣を見せに行くことだった。


もうすっかり日も暮れた時間帯だったが、浴衣のレンタル・ショップはまだ開いていた。

祇園祭の真っ最中ということもあってか、お店の中はとても混雑している。


もうすぐ閉店の時間だし、もともと彼女たちはそれほど浴衣に興味があるというわけでもなかった。

だから今夜のところは「ちょっと見てみるだけ」という話だった。


ところが、店の中に入って浴衣を物色しているうちに、だんだん彼女たちの目が本気モードに。

ノルウェー語(?)でなにやらごにょごにょと相談している。

その間も浴衣を選ぶ手は止まらない。


そしてついに、「どうしても浴衣を着てみたい!」という結論に達したようだ。


それもレンタルではなく、購入してノルウェーに持って帰りたいのだとか。

もちろん、明日の祇園祭・山鉾巡行にも着ていくつもりだ。


だが、彼女たちは浴衣の着方を知らない。

それに、せっかくだから髪の毛も浴衣に似合うようにセットしたい。

ということで、翌朝の予約を入れて帰ることにした。






翌日、念願の浴衣を手に入れてご満悦の二人。

これを着て、いよいよ祇園祭のフィナーレ、山鉾巡行だ。



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親猿の骨も固いかの?

今回のゲストはミス・インドネシア。

私のカウチサーフィン人生始まって以来の大物の訪問だ。


だが彼女は彼氏連れだった。

それはそうだ。

そんなウマい話がそうそうあるわけがない。

極上のセレブがこんなむさ苦しい部屋に来てくれるだけでも感謝せねば。




ウィミーの彼氏はニュージーランド人のフェイリー。

フェイリーがインドネシアを旅行した時に彼らは知り合い、現在はニュージーランドで一緒に暮らしている。

彼らが知り合ったきっかけは、カウチサーフィンのパーティーだったとか。

そういう出会いもあるんですね。


ところでウィミーはとても流暢な英語を話す。

きっとインドネシアでもかなりの上流階級の出身なのだろう。




彼らのおみやげはこの「リコリス」。

ニュージーランドでは有名らしい。

メイサンも知っていた。


メイサンにこのことを報告すると、

「もう食べた? おいしい?」

「ああ食べたよ。なかなかおいしかった」

「へええ。私あんまりそれ好きじゃないのよね」


そういう言い方するなよ。

ほんとは俺も「あまりおいしくないなー」、と思ってたんだけど、人からもらったものをそんなふうに言っちゃダメかな、と思ってたんだからさ。




フェイリーとウィミーはとても気さくなカップルで、3人で一緒にずーっとしゃべってました。

彼らはニュージーランドでシェアハウスに住んでいて、カウチサーフィンのホストもしています。

ニュージーランドでミス・インドネシアの家に泊まれるなんてなかなか素敵な話だと思いませんか?


特にフェイリーは話好きで、夜遅くまでひざを割って話しました。

というのも彼は大の日本文化びいきで、本物の日本人と一度じっくりと話してみたかったそうなのです。

しかし、必ずしも日本の事をすべて受け入れているわけではありません。

日本のことをよく知っているからこそ、かなりセンシティブな話題にまで話はおよび、二人ともヒートアップしてしまう場面もありました。

そういう時でも、ウィミーがやんわりと仲裁に入ってくれたおかげで事なきを得ましたが。



「俺は日本人のことは好きだが、クジラを食べることに関しては絶対に許せない。

 IWCの委員会では調査捕鯨は認められているが、あれは調査とは名ばかりで、実態は完全に商業捕鯨じゃないか。

 やり方がこそくだ。


 さらにひどいことには、委員会での投票の際、日本は発展途上国の票を金で買っていることだ。

 貧乏な国の足元を見て、経済援助をちらつかせては、日本に有利な裁定が出るように買収する。

 そんなやり方をして恥ずかしくないのか?

 およそ日本人らしくないぞ」



彼の怒りはかなり激しく、私の弁明などまったく聞く耳をもたない。

彼だけではなく、オーストラリアやニュージーランド、さらには欧米の人たちはみんなそんなふうに思っているのだろう。

ちょっと悲しくなった。



フェイリーは日本の格闘技が大好き。

なかでも須藤元気の大ファンなんだそうだ。

だから彼が格闘界を引退した時はおおいに悲しんだのだとか。


「現在でも彼には注目している。音楽や執筆など、いろんな分野で彼は多彩な才能を発揮しているからね」

そう言ってyoutubeで須藤元気のビデオを見つけてきては、私に見せてくれた。



その後、3人で映画を見ることにした。

日本の映画が大好きだというフェイリーの強いすすめで、

「13人の刺客」という映画をチョイスした。


この映画、かなり残酷なシーンから始まる。

いきなり切腹。

しかも腹を3回にもわたり切り刻む。

なかなか終わらない。

日本人の私でも、この苦痛に満ちたシーンは耐えがたかった。


その後も残虐なシーンのオンパレード。

稲垣吾郎扮する殿様の暴君っぷりがものすごい。


若い女性の両手両足、そして舌まで切断したあげくに慰み者にし、飽きたら裸のままポイ捨て。

新婚夫婦の新妻を凌辱した後、彼女の目の前で旦那を惨殺。

呆然とする妻に言い放った言葉は、

「山猿の骨は固いのぉ」



「だめ、吐きそう」

あまりの残酷さに、ウィミーは途中で席を立ってしまいましたとさ。


こんな映画を見せつけられたら、日本人ってむちゃくちゃ残虐な民族だと外国人に思われてしまうよ。



ウィミーとフェイリーは一緒に暮らしているのですが、どうやら財布は別々のようです。

レストランなどでの支払いの時は、お互いがそれぞれ自分の分を支払っていました。

私がそれを珍しそうに見ていると、

「日本のカップルはどうしてるの?」

とウィミー。


「日本ではデートの時、基本的には男が払うよ」

と私が説明すると、

「だって」

と彼女はフェイリーを挑発します。



「おいおい。なんで俺がお前の分まで払わなきゃならないんだよ。逆だろ。

 聞いてくれよ、マサト。 こいつの給料はいくらか想像つくか?

 1時間ほどカメラの前でにっこりとほほ笑むだけで、俺の1カ月分の給料を軽く超えるんだぜ。

 やってられないよ、まったく」


さすがは元ミス・ジャカルタ。

TVレポーターやモデルとしてのギャラは、かなり高いみたいだ。


そんな女性を彼女に持ってしまったフェイリーには彼なりの苦悩があるのだろう。


でもね、フェイリー。

世界中の男は君の事をきっと羨望のまなざしで見ていると思うよ。

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ミス・インドネシア



私はもともと社交的な人間ではない。

でも、カウチサーフィンを始めてから、実にたくさんの人たちと出会ってきた。

年齢も国籍も異なる人々が、毎週、時には毎日のように入れ替わり立ち替わり私の部屋を訪れ、眠り、そして去ってゆく。


それきり何の音沙汰のない人もいれば、フェイスブックなどを通じて近況を報告しあう人もいる。

なかには数年にわたり手紙(メールではない)をやり取りしたり、お互いの家を訪問しあったりする人だっている。

日本人同士でもこれほど親密になることはまれだ。


また、カウチサーフィンを通じて、実にいろんな種類の人と出会うこともできた。

元KGBのエージェント、イラク帰還兵、ヌーディストのゲイ・・・

普通に暮らしているだけでは、こういった人と出会うのはなかなか難しかっただろう。


消極的な性格の私が、短期間にこれほどたくさんの人と出会うことができた。

カウチサーフィンには本当に感謝している。



そして今回のゲストは、元ミス・インドネシア。

ミス・ジャカルタだったかな?

まあ、どっちでも似たようなもんだろう。

とびっきりの美人であることにはかわりはないんだから。



ミス・インドネシア?

なんだってそんな人間が俺のむさ苦しいアパートに泊まりに来るんだ?


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彼女の名はウィミー。

数年前にミス・ジャカルタの栄冠に輝き、それ以来モデルやテレビのレポーターなどとして活躍している。


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ウィミーがこれまでに出演したコマーシャルや広告は数知れない。

試しに彼女の名前でグーグル検索をかけてみたら、たくさんヒットした。

youtube でも彼女の動画を見ることができる。

どうやら彼女はなかなかの売れっ子のようだ。


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ウィミーは現在、活動の場をジャカルタからニュージーランドに移している。

そのエキゾチックな風貌で、オーストラリアやニュージーランドの男性たちを魅了し続けているに違いない。


そういえば、突然私の目の前から失踪した前回のゲスト、リンダもジャカルタに暮らしていたことがあると言っていたっけ。

彼女に逃げられた時、私の繊細なハートは少なからず傷ついた。


そんな私の傷心をウィニーなら癒してくれるかもしれない。

彼女はいつもにこにこしながら私の話を聞いてくれる。

きらきらした瞳は澄んでいて、じっと見つめられると吸い込まれそうになる。



だが、吸い込まれるわけにはいかない。

だってウィニーはボーイフレンドと一緒に旅行しているのだから。

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いったいなにが気に入らなかったのだろう?

今回のカウチサーフィンはオーストラリア人女性のリンダ。

彼女のプロフィール写真はかなりワイルド。

つばの広いテンガロン・ハットに豹柄のドレスを身にまとっている。

なんでも、ジャングル・パーティーの時に撮ったものらしい。

野性的で、ちょっと危険な香りのする女性だ。

なんだかドキドキしてきた。



写真では長い髪の毛をたなびかせていたリンダだが、今はとても短く刈り込んでいる。

そのせいで、彼女の顔の小ささが余計に際立っている。

それでいて手足はスラリと長く、およそ人間離れしたモデル体形だ。

シャツとジーンズの間から、時おり白い肌が見えるたびに、なんだか得した気分になった。



リンダが私の家にやってきたのは夕方の中途半端な時間帯。

彼女がいつ来るのかわからなかったし、お腹も減った。

そのため私はごはんの準備中だった。


あいにく自分ひとりの分しか用意していなかったので、

「外に食べに行く?」

と聞いたところ、彼女は

「今なにか作ってるんでしょ? だったらあなたの部屋で食べましょうよ。私も手伝うから」

と答えた。


簡単に言うが、私の作る料理だ。

とても人様に食べさせられる代物ではない。


そう説明しても、リンダは外に出ていく気はさらさらないようだ。

まあいいか。君がそう言うのなら。

でも、おすすめはしないよ。



案の定、食卓の空気は重かった。

なんというか、会話がまったく弾まないのだ。

しかしそれは、私の提供する食事の質だけが問題だったわけでなないと思う。


私の部屋に貼ってあるボロブドゥールの絵はがきを見ながら、

「あら、あなたインドネシアに行ったことがあるの?」

「ああ、ジャカルタとジョグジャカルタ、それにバリにも行ったよ。楽しかったなあ。」

「私、子供の頃、ジャカルタに住んでたことがあるのよ。

 でも、ちょうどそのころあの国は政情が不安定でね。毎日家の中に閉じこもって、おびえながら暮らしてたわ。

 いい思い出なんか一つもないわ。」


「そうだったんだ。でも、今は観光客もたくさん訪れる、平和な国になったよね。

 僕はあの照りつける太陽が好きだなあ」

「ジャカルタはいつも曇ってて、太陽なんか見た覚えがないわ。

 いつもジメジメ、蒸し蒸ししてた記憶しかないわね」


「・・・・・・・」



こんな感じで、どうも会話がかみあわない。

どうやらお互いに相性が悪いようだ。


カウチサーフィンをやろうかという人は普通、とても社交的で、出会ってすぐに打ち解けることができる。

でも、どんなに努力してもうまくいかないことだってある。

どちらかが悪いとか、そういう問題ではない。



「ごめんなさい。本当は私、もっと会話上手なのよ。

 でも今夜は長旅の疲れがたまってるみたい。

 なんだか盛り上がらなかったわね。

 明日はもっと楽しく過ごせるといいんだけれど」


申し訳なさそうにひとしきり謝った後彼女は立ちあがり、台所へと消えた。

食器を洗う彼女の後ろ姿が痛々しい。

なんだか自分が彼女にひどい仕打ちをしているような気がしてきた。


せめてもの罪滅ぼしに、明日はたこ焼きかお好み焼きでもふるまうとしよう。



・・・。


だが、明日は来なかった。



翌朝早く、リンダは荷物をまとめて出ていった。

私のところには3泊する予定だったはずだが、結局半日ほどしか滞在しなかった。



「東京で知り合った子が、今、京都に来てるらしいのよ。

 すごい偶然だと思わない?

 でね、どうやら彼女の泊まってる部屋に私も泊めてもらえそうなの。

 それも無料でね。

 いい条件だと思わない?

 というわけで、今夜から彼女のホテルに移ろうと思うの。

 急に変更してごめんなさいね。

 怒ってる?」



怒りはしない。

昨夜からの流れを考えれば、むしろこれが自然な成り行きなのだろう。


「そうか、それは残念だな。

 でも、友達とまた会えてよかったね」


ぎこちない笑顔でかろうじて私がそう言い終わる前に、リンダはさっさと出発してしまった。


その後彼女からの連絡はないし、カウチサーフィンのサイトにレファレンスも書いてくれなかった。



あ、一緒に写真撮るの忘れてた。



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ラテン女の口説き方

私の場合、ほとんどのカウチリクエストはヨーロッパやアジア諸国からのものに偏っている。

アフリカや中東からのものはほとんどない。

南アメリカからはごくわずか。


近い将来、南米諸国にはぜひ行ってみたいと思っているので、これらの国々からのカウチサーファーは大歓迎なのだが、なかなかそのチャンスがない。

そんなところへセバスチャンからメールが届いた。

カウチリクエストの文面には私の名前は書いていないし、プロフィールも読んでなさそうっぽい、典型的なコピペ・リクエストだが、この際大目に見るとするか。



(左:アレックス(ギリシャ)、右:セバスチャン(コロンビア))

前回に引き続き、今回も男性二人組。

この間の大男二人には、その体格の大きさで圧倒されてしまったが、今回の二人は標準サイズ。

とはいえ、アレックスは私より背が高いのだが、この前の筋肉ムキムキ男に比べれば、その存在感はかなり希薄。

なんだか少しホッとした。


彼らは現在、中国に留学中。

寮のルームメイトらしい。


普段、漢字に囲まれて暮らしているだけあって、日本での旅行にもそれほど不自由は感じないそうだ。





中国から来た彼らには物足りないかもしれないが、せっかく嵐山にいるのだから、ということで、竹林を案内した。

彼らはまだ中国では竹林を見ていなかったらしく、えらく感動していた。

とくにセバスチャンは感情をストレートに表現する。

「マサト、こいつはすげえぜ!」

頭を大きく振りながら、何度もそう言った。


それに比べてアレックスはというと、なんだか控え目。

ギリシャ人というのはもっと情熱的でおしゃべりだと思っていたのだが、彼の口数は少ない。

微笑を浮かべて友好的な空気を醸し出してはいるのだが、自分自身の意見を積極的に述べようという意思は感じられない。

表には出さないだけで、きっと彼の頭の中には哲学的表現がびっしりと詰まっているのだろう。





セバスチャンのくれたおみやげはチョコレート。

おおっ!

コロンビア産のチョコレートなるものを食べるのはこれが初めてだ。

さぞかし「熱い」味がするのだろうと期待して食べてみたのだが、

日本のチョコレートと違いはなかった。

まあ、チョコレートなんてどこのも同じか。





私が南米を旅行する際には、コロンビアは必ず訪れることになる。

中米・パナマからの玄関口となるからだ。

できるだけ空路は使わず、陸路で南米入りしたいと思っていたのだが、地図を見る限り道路が途中で消えている。

どういうことだ?


「悪いことは言わん、マサト。素直に飛行機を使え。」

セバスチャンは例によって大げさな身振りで私の計画に反対した。

「道はないことはないが、ジャングルを通ることになる。陸路国境が外国人に開かれているかどうかもわからん。

それになにより、時間がかかる。ツーリスト・バスはおろか、地元民用の定期バスだってないから、自分で車を捕まえなきゃならん。

いったい何日かかるかわからんぞ。

どうして飛行機じゃだめなんだ? 空だとあっという間だぞ。」



やはり陸路でのコロンビア入りは難しいのだろうか。

ジャングルの中には麻薬シンジケートの兵隊がいそうでちょっとこわい気もする。



ずいぶん前の話だが、ニュースでコロンビアのことをやっていた。

麻薬組織が警察署を襲い、包囲していた。

多大の損害をだした警察側はついに犯罪者集団に降伏してしまった。

なんと、警察官が白旗をあげてギャングに投降していたのだ。


その映像を見た私の脳裏には、今でもそのイメージがつきまとっている。

「恐ろしい国、コロンビア」



その話をセバスチャンにすると、彼は口をとがらせて抗議した。

「いったい何年前の話をしているんだ、マサト。

 俺たちの国ほど平和で美しいところはないんだぜ。

 だが、ベネズエラだけは気をつけな。

 あそこはほんとにヤバい。

 どうしても行きたいっていうんなら、たっぷりと保険をかけてからにするんだな」


いや、ベネズエラにももちろん行くんですけど・・・



セバスチャンに「地球の歩き方」を見せながら、コロンビアについていろいろと教えてもらったのだが、

この本に載っている情報は驚くほど少ない。


「たったこれだけ?

 こんなんじゃあコロンビアを見たことにはならないぜ。」


セバスチャンは自分の国は安全だというが、地球の歩き方はそうは書いていない。

日本人観光客にはまだまだ敷居の高い国なのだろう。



だが、ガイドブックには、

「コロンビア女性は世界一美しいといわれている」

とも書いてある。


そのことをセバスチャンに告げると、彼はニヤリと笑いながらこう言った。

「たしかにその通りだ、マサト。

 だがな、生半可な気持ちでいたら大けがするぜ。

 コロンビア女を口説くには命懸けだ。

 ラテン女をものにするには相当なエネルギーが必要なんだぜ」



セバスチャンには国もとに彼女がいる。

彼はその彼女としょっちゅう電話をしている。

食事中はもちろん、道を歩いている時や歯を磨いている時、片時も携帯電話を離さない。

大きな声のスペイン語でまくしたてている。

よくもまあ話すことが尽きないもんだと感心してしまうくらいに話し続けている。


シャワーを浴びながらも彼女と会話しているのを見た時にはさすがにあきれた。

お互い地球の裏側にいる時ですらこんなに騒々しいのだ。

実際に会って会話している時の彼らはきっとすさまじいくらいに怒鳴り合っていることだろう。


口下手な私には、コロンビア女性と付き合うのは無理なようだ。

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シュワルツネッガーになりたいか?

「イスラエル」と聞いて、どういう国を思い浮かべるだろう?

ユダヤ、エルサレム、アラブ、中東戦争・・・

以前の私はけっこう重苦しいイメージを抱いていた。


だが、カウチサーフィンを始めてからは、そのイメージはかなり変わった。

というのも、これまでにホストしたイスラエル人はみな、陽気で親しみやすい人たちばかりだったからだ。


長いことカウチサーフィンをしているうちに、自然と好みの国というのができあがってくる。

私の場合、それはアルゼンチンだったり、台湾だったり、そしてイスラエルだったりする。


なので、イスラエル人のラビブからカウチリクエストをもらった時も、なんのためらいもなく承諾した。

それから数日して、彼からさらにメールが届いた。

「もう一人友達を連れて行ってもいいかな?」


この軽いノリも、イスラエル人の特徴の一つだ。

だが、やってきた2人を見て泣きそうになった。

日本人としては私もかなり大きい方だが、この二人は私なんかよりもはるかにガタイがでかい。



(左:ラビブ(イスラエル)、右:デニス(ドイツ))


これまでに出会ったイスラエル人はみな、例外なくがっしりとした体格をしていた。

さすがはアラブ諸国を敵に回して戦争をしてきただけはある。

だからラビブについてはある程度の覚悟はできていた。


だが、彼の知り合いだというドイツ人のデニスも、イスラエル人とはまた異なる威圧感を持っていた。

イスラエル人の体格の良さは多分に遺伝的なものだと思うが、このドイツ人男性のそれはどこか人工的なものを感じる。

なんというか、不自然なまでに作られたたくましさなのだ。

その理由はのちに判明することになる。



彼らが私の家に到着したのは夜遅く。

どうやらツアーに参加していた彼らは、奈良や伏見に寄っていたようだ。

深夜の訪問となってしまったことを、ラビブはしきりに謝っていた。

この律儀さも、私がイスラエル人を好きな理由な一つだ。

外見のいかつさとは裏腹に、彼らは実に繊細な神経の持ち主なのだ。




彼らはメロンを買ってきてくれた。

イスラエルともドイツとも関係のないお土産だが、それはそれでうれしい。

メロンには「JA高知」と書いてある。

「高知にも行ってきたの?」

「いや」


これほど脈絡のないおみやげも初めてだが、彼らの気持ちはよくわかる。

ここは素直にいただいておくことにしよう。




イスラエルには徴兵制度がある。

一定の年齢に達すると、男も女も軍隊で訓練を受けなければならない。

しかもいつ戦争が起こるかもしれない状況下での訓練だから、必然的に過酷なものとなる。

そのストレスたるや、我々の想像を絶するもののようだ。


だからイスラエルの若者は徴兵期間が終了すると、その憂さを晴らすために海外に旅行する者が多いのだそうだ。

そして、このラビブもその一人だ。


だが、彼の年齢からすると、それはちょっとおかしい。

普通の人よりも数年長く軍隊にいた計算になる。

いったいどういうことだ?


「俺はちょっと特殊な部署にいたんだ」

彼のもってまわった言い方でピンときた。

そういえば、彼の体型は軍隊で鍛えあげられた者のそれではない。

昔読んだ落合信彦の小説を思い出した。

「モサドか?」

「ま、そんなところだ」


正確に言うと彼がいたのは諜報機関であるモサドではなく、国家安全なんとかという機関らしい。


かつては国家の最高機密を扱っていたという若者の髪は、今は緑だかピンクに染められ、鼻にはピアスがついている。

映画や小説によって作り上げられた「情報部員」というイメージは、かなりあてにならないものなのだな。



「うおーっ! まさかここでこんなものにお目にかかれるとは思ってもいなかったぞ!」

ドイツ男のデニスが雄たけびをあげる。

私の部屋でいったい何を発見したというのだろう?


彼は私のトレーニング機器をうれしそうに触っていた。

どうやら彼は筋トレ・オタクらしい。


「旅行中はなかなかジムに行く機会がなくってな。

 どうも体がなまってしかたがない。

 マサト、お前のトレーニングマシンを使ってもいいか?」


私が返事をする前に、彼はせっせと準備を始めてしまった。

ぶら下がり健康器を使って懸垂をするデニス。

彼の体重のせいで、ギシギシと音がしている。

大丈夫かな。今にも壊れそうだぞ。



彼は自分がトレーニングをするだけでは物足りないらしい。

「マサト、一緒にやろうじゃないか」


彼はかなり筋トレには詳しそうだし、この際だからきちんとしたトレーニング方法を教えてもらうことにした。

デニスの口ぐせは、

「シュワルツネッガーもやっている」だ。

どうやら彼はシュワルツネッガーのことを心底尊敬しているらしい。


彼から手ほどきを受けて、私も実際にやってみる。


「だめだ、だめだ。まだまだ限界に達していないじゃないか、マサト。

 そんなんじゃシュワルツネッガーみたいになれないぞ」

彼曰く、ギリギリまで筋肉を酷使しないと、効率的に筋肉を増強することはできないのだそうだ。


「もうダメだ、と思えるところまでやった後に、さらに数回がんばる。それが太い筋肉をつけるコツだ。

 シュワルツネッガーだってやっているぞ。」


なるほど。

彼の言う通りにやってみたら、確かにキツいが効果はありそうだ。

これからはやり方を変えてみよう。


「まだ止めちゃダメだ、マサト。

 全然余裕が残ってるじゃないか。

 もっと全身が痙攣するくらいまで限界に達しないと、まったく効果がないぞ。

 シュワルツネッガーみたいになりたくないのか?」


あのね、デニス。

俺は一度だって、シュワルツネッガーになりたいだなんて言ってないだろ?


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永遠の18歳

「ハイ、マサト!

 私はエヴァ。ポーランド人の女の子。

 年齢?

 心はいつも18歳よ。

 こんな私にあなたの住む素晴らしい街、京都を案内してくれないかしら?」



彼女からのカウチリクエストは、他のとは一味違った。

読んでいるとワクワクする、何かが起こりそうなある種の予感を連想させるものだった。


そしてその予感は的中する。


もっとも、彼女の実年齢は18歳ではなく、私の歳にかぎりなく近かったのだが。



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初夏の嵐山。

新緑がとても力強い。

嵐山といえば紅葉が有名だが、私はどちらかといえばこの燃えるような緑の方が好きだ。


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日光に照らされて、光り輝く金閣寺。

だが、エヴァも負けてはいない。

明るい日差しの下で、彼女の肌の白さがさらに増幅されていた。

白人というのは本当に白いんだな。


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それにしてもこの日はほんとに暑かった。

京都の夏は暑い。

ここに住んでもうずいぶん経つが、いつまでたってもこの暑さに体が慣れることはない。

ポーランドからやってきた彼女は、この暑さに耐えられるのだろうか。


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クーラーの効いた寿司屋でホッと一息。

寿司よりも、彼女の笑顔に癒されました。


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こんなに猛暑の日でも、龍安寺の石庭はひんやりとすずしい。

もうここから動きたくない。


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しかし、パワフルなエヴァは動き続けます。

金閣寺から一気に南下して祇園、そして安井金毘羅宮へ。


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清水寺で彼女は修学旅行生たちに捕まります。

写真攻めにあっていました。


金髪で色白。

その上、赤いドレスを着ているのですから、いやでも目立ちます。


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暑さでヘバっているはずなのに、精力的に京都観光を楽しむエヴァ。

「心はいつも18歳」のキャッチフレーズにウソ偽りはありません。

貪欲に人生を謳歌するその姿に、私も大いに感化されました。


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ようやく平安神宮にたどりついた時には、もう閉園時間寸前でした。

まだまだ日は高いのですが、京都のお寺が閉まるのは早い。

もっといろいろまわりたそうなエヴァでしたが、今日はここまで。

「やっと終わった」

少しホッとする私。


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お好み焼き屋さんでもパワーが衰えないエヴァ。

なんで彼女はいつもこんなに楽しそうなんだろう。


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それにひきかえ、目が死んでいる私。

炎天下の京都を一日歩けば、こうなるのが普通だと思う。

きっとエヴァが強過ぎるだけなんだろう。




「ありがとう、マサト。今日は楽しかったわ。

 明日も私をエスコートしてくれるんでしょ?」


「え? う、うん。そりゃまあ・・・」


「ほんと? うれしいっ!

 でも、無理しないでね。

 日本人って本心をあまり見せないって聞いたことがあるわ。

 いやならいやってハッキリ言ってくれていいのよ。」


こんな美人と一緒に歩けるのだ。

いやなはずがない。

ただ、問題は、体がついてこないということ。


家に帰ってシャワーを浴びたら、倒れこむように眠った。

すぐ隣には色白の欧州美人が寝ているというのに、わき目もふらずに眠った。

そこには煩悩のかけらもなかった。

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いくら払えばヤラせてくれる?

カウチサーフィンは危険です。


シンガポール人のエイミーは、カウチサーフィンのヘビー・ユーザー。

「君のようなかわいい女の子なら、ホスト探しに苦労することなんてないんだろ?」

と私がたずねると、エイミーはため息をつきながら首を横に振った。

「私のように若くて魅力的な女性が一人で旅をしていると、いろいろと苦労することもあるのよ」



エイミーがイタリアを旅していた時のことだ。

フィレンツェといえば、ヨーロッパを代表する観光都市。

ホストを探すも、なかなか見つからない。


できることなら女性のホストの家に泊まりたいが、とても選べるような状況ではなかった。

そこでエイミーは仕方なく一人の男性ホストを選ぶ。

女の子が一人暮らしの男の家に泊まるのはやはり抵抗があるが、このホスト氏は何件かのポジティブ・レファレンスをもらっているから、まずは安心だろう。


このホスト氏は彼女に「とても」優しくしてくれた。

イタリア人男性にありがちなことだが、やたらとスキンシップをはかってくる。

少し不快だったが、このくらいならまあ許容範囲内かな。

寝室は別々だし、まずまず条件のいい宿泊先を確保できたといえるのではないだろうか。


安心して眠りについたエイミーだったが、事件はその夜起こった。




ギィー・・・・


夜中に彼女の寝室のドアが開く、不穏な音がしてエイミーは飛び起きた。

そこには例のイタリア人男性が立っている。


「なに?」

彼女がたずねても、彼はそれには答えず、無言のままエイミーに襲いかかってきた。


もちろん彼女は必死に抵抗する。

手当たり次第に物を投げつけたり、相手をひっかいたりしたと思うが、無我夢中だったのでいったい何がどうなっているのかわからない。

気が付いたら、部屋の隅に追い詰められていた。

リュックを振り回し、わめき続けているうちに、相手はなんとか退散した。



男が去った後、自分の置かれた状況を考えてみる。

こんな部屋で眠ることなんてできっこない。

しかし、時刻はもう深夜。

こんな時間に見知らぬ街に飛び出すのはもっと危険なようにも思えた。

仕方なくエイミーは夜が明けるまでここに踏みとどまることを決心する。


もちろん眠気なんて吹っ飛んでしまったが、布団に入って体を休めなければ体力を消耗してしまう。

あいにくこの部屋には鍵がかからない。

男の侵入を阻止するすべはない。



暗闇の中、ベッドの中からエイミーはドアノブを凝視し続けた。


ギシ、ギシ、ギシ・・・


彼女がうつらうつらしかけていた時に、またもや不吉な足音が聞こえてきた。

エイミーはドアまで走り、ドアノブを必死に抑える。

しばらく男が部屋に入ってくるのを止めさせようと苦闘していたが、ついにドアをこじ開けられてしまった。


部屋の中を逃げ回ったあげく、またもや部屋の隅に追い詰められてしまう。



このイタリア人男性、かなり気の弱い人間のようだ。

エイミーが大声でののしると、それ以上の攻撃を止めてしまう。

あきらめて引き下がっていった。



それでも彼の深夜の訪問は続く。

1時間おきにやってきては同じことを何度も繰り返した。


彼もさすがに疲れてきたらしく、最後にエイミーに向かってこう言った。


「わかった、わかった。

じゃあ、金を払うから。

いくらならヤラせてくれる? How much? 」




もともとエイミーはこの男性の家に3泊ほどするつもりだった。

だが、夜明けとともに荷物をまとめて出ていった。



このイタリア人男性、それまではポジティブのレファレンスしかなかったのに、この事件の後はネガティブを何件かつけられていた。

「君があまりにも魅力的だったからじゃないのかい?」

私がそうからかうと、エイミーはにっこりとほほ笑む。

「私は魔性の女なのよ」


「そんな危険な目に遭ったというのに、よくカウチサーフィンを続けてられるね」

「もちろん、男性の家に泊まる時には細心の注意を払っているわよ。

二人きりでいる時には、できるだけ肌の露出を控えるようにしてるしね。

ほら、今だってこんなに暑いのに、私、短パンをはいてないでしょ?」



確かに彼女は昼間、「これでもか」というくらい短いパンツをはいて、すらりと長い脚を見せつけているのだが、

私の部屋にいる時には長袖のスパッツをはいている。


ところが、これがまたエロい。

肌にぴったりと張り付いているため、骨盤から脚にかけてのラインがくっきりと見える。

下手に生足をだしているよりもよっぽど扇情的だ。


しかも上はタンクトップ。

思いっきり肌を露出してるじゃん・・・。

ブラのひもも見えてるし。



こんなものを見せつけられたら、どんな男でも欲情してしまうだろう。

彼女には悪いが、イタリア人男性に少し同情した。


DSCN0528.jpg



一人で旅をしている女子にはいろんな危険がつきまとうのだろう。

でもね、男性ホストにもいろいろと苦労はあるんですよ。

テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行

カウチサーフィン(CouchSurfing)とは?

CouchSurfingKyoto

Author:CouchSurfingKyoto
.カウチサーフィン(CouchSurfing)とは。

日本に観光に来た外国人の宿として無償で自宅を提供し、国際交流を深めるというカウチサーフィン。

また、自分が海外に旅行に行く時には、現地の一般家庭に泊めてもらい、その土地に住む人々の生の暮らしを体験することだってできてしまいます。

ここは、そんなカウチサーフィンの日常をありのままにつづったブログです。

「カウチサーフィンは危険じゃないの?」
そんな危惧も理解できます。
たしかに事件やトラブルも起こっています。

なにかと日本人にはなじみにくいカウチサーフィン。

・登録の仕方がわからない
・詳しい使い方を知りたい
・評判が気になる

そんな人は、ぜひこのブログをチェックしてみてください。
きっと役に立つと思います。

最後に。

「カウチサーフィンを利用すれば、ホテル代が浮く」

私はこの考え方を否定しているわけではありません。
私もそのつもりでカウチサーフィンを始めましたから。

しかし、カウチサーフィンは単なる無料のホテルではありません。
現在、約8割のメンバーはカウチの提供をしていません。サーフのみです。

だって、泊める側にはメリットなんてなさそうですものね。

「自分の部屋で他人と一緒に寝るなんて考えられない」
「お世話したりするのってめんどくさそう」

時々私はこんな質問を受けることがあります。

「なぜホストは見知らぬ人を家に招き入れるのか?」

それはね、もちろん楽しいからですよ。

自己紹介
プロフィール


こんにちは。
京都でカウチサーフィン(CouchSurfing)のホストをしている、マサトという者です。
ときどきふらりと旅にも出ます。
もちろん、カウチサーフィンで!


(海外)
2011年、ユーレイル・グローバルパスが利用可能なヨーロッパ22カ国を全て旅しました。
それに加えて、イギリスと台湾も訪問。
もちろん、これら24カ国全ての国でカウチサーフィン(CouchSurfing)を利用。

2012年、東南アジア8カ国とオーストラリアを周遊。
ミャンマーを除く、8カ国でカウチサーフィンを利用しました。

2013年、香港、中国、マカオをカウチサーフィンを利用して旅行。 風水や太極拳、カンフーを堪能してきました。

2014年、侍の衣装を着て東ヨーロッパ20か国を旅行してきました。


(日本国内)
これまでに京都で329人(53カ国)のカウチサーファーをホストしてきました(2013年6月25日現在)。

もちろん、これからもどんどんカウチサーフィンを通じていろいろな国の人と会うつもりです。



カウチサーファーとしてのカウチサーフィン(CouchSurfing)の経験:


オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、チェコ共和国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、ルーマニア、スロヴェニア、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス、台湾

シンガポール、インドネシア、オーストラリア、マレーシア、タイ、ミャンマー、ラオス、カンボジア、ベトナム

香港、中国、マカオ

スロヴァキア、ポーランド、リトアニア、ラトヴィア、エストニア、ベラルーシ、ウクライナ、モルドヴァ、沿ドニエストル共和国、ルーマニア、セルビア、マケドニア、アルバニア、コソヴォ、モンテネグロ、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、リヒテンシュタイン


ホストとしてのカウチサーフィン(CouchSurfing)の経験:


アイルランド、アメリカ、アルゼンチン、イギリス、イスラエル、イタリア、イラン、インド、インドネシア、ウクライナ、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カナダ、韓国、クロアチア、コロンビア、シンガポール、スイス、スウェーデン、スコットランド、スペイン、スロヴァキア、スロヴェニア、タイ、台湾、チェコ共和国、中国、チュニジア、チリ、デンマーク、ドイツ、トルコ、日本、ニューカレドニア、ニュージーランド、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、ブラジル、フランス、ベトナム、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、香港、マダガスカル、マレーシア、メキシコ、モルドバ、リトアニア、ルーマニア、ロシア



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