伊賀忍者村

憂いを帯びた表情で、車窓から外の景色を眺める令嬢。
メイサンには時どきドキッ!とさせられます。
でもなんで俺の隣に座らないんだ?

今日も彼女の隣はお義父さんがガッチリと固めています。
近づく隙がない・・・

電車を乗り継いで到着したのはここ、「伊賀上野」駅。
駅前だというのになにもない、ほんとにのどかな街です。

本日の目的地、「忍者村」へは2・5キロほど。
それくらいなら歩きたいところですが、メイサンのお父さんがいるのでタクシーを呼ぶことにしました。
電車やバスの接続が悪く、1時間くらい待たねばならないからです。
せっかくなので忍者の衣装を借りようとしたのですが、断られてしまいました。
お店は夕方には閉まってしまうので、今からだと時間がない、という理由です。
しまった。もっと早く来るべきだったか。
といっても、まだ3時なんですけど。
「ここまで来てそりゃないよ! 忍者の衣装を着るのが楽しみではるばる電車に乗ってやってきたのにさ・・・」
と泣きついて、なんとかコスチュームを借りることに成功。
しかし、お店の人が言うには、「もう忍者ショーはやってないかも・・・」
え? なんでそんなに早く終わっちゃうんだよ。
とにかく急いで忍者の衣装に着替えて、忍者村へと走りました。

なんとか最終の公演には間に合いました。
日曜日でも3時代にショーは終わってしまうので、早めに行くことをおすすめします。

ショーといっても、真剣を使うものもあり、かなりの迫力です。
親方は威厳があって怖かった。

ベテラン忍者による、手裏剣投げの実演もあります。
これもけっこう怖いです。

メイサンお気に入りのイケメン忍者。
ショーは日本語で行われるのですが、外国人でもなんら問題なく楽しめます。

私のお気に入りはもちろん、くノ一(くのいち)。
ここ伊賀上野は、組み紐が特産品でもあるそうです。

この忍者ショーは、忍者村の入場料とは別にお金を払わなければ見れませんが、それだけの価値はあります。

ショーを見た後は、実際に自分で手裏剣投げを体験できるコーナーもあります。
これも忍者村の入場料とは別料金なのですが、私たちは衣装を借りる時にセット券を購入したので、特別ブースで教えてもらうことになりました。
ところでこの忍者のコスチューム、「袖なし」を選ぶときには気をつけなければなりません。
脇の下がガラ空きなので、女性の場合、下着がモロに見えてしまうのです。
メイサンが手裏剣を投げようと大きく振りかぶった時、彼女のブラジャーが丸見えになってしまいました。
「おおっ、ラッキー!」
と思ったのですが、他の男にも見られてしまうのは嫌だったので、
「メイサン、ブラが見えてるよ」
と注意したら、彼女に激怒されてしまいました。
「ちょっとっ、触んないでよ!」
いや、触ってないし。指さしただけじゃんかよ。
急に大声を張り上げるメイサンに、お父さんは何が起こったのかわからず、目をパチクリさせています。
お父さん、信じて下さい。僕は娘さんには指一本触れてませんからね。濡れ衣ですからね。
この時私は、痴漢冤罪事件の被告人の気持ちがわかったような気がしました。

この手裏剣投げ、思っている以上に難しいです。
普通に投げるだけでは、なかなか的に刺さることはできません。
やはり忍者はすごかった。

結局メイサンの投げた手裏剣は一発も刺さりませんでした。

お父さんはかろうじて一発だけヒット。

左の人がインストラクター。

お義父さん、ピンクがよくお似合いで・・・

こんな美人忍者になら、手裏剣を投げられるのも、悪くはないかも。

手裏剣投げの後は、忍者博物館へ。

ちなみにこれ、私です。

忍者屋敷にはからくりがいっぱい。
これは回転ドアーです。きれいなお姉さんが華麗に実演してくれるので、目がまわりそう。
ちなみに忍者村の他のスタッフも美人ぞろいでした。
伊賀にはきれいな女性が多いのか?


こちらは隠し階段。

水蜘蛛に乗って遊ぶメイサン。
博物館の展示パネルには英語の表記もあるので、外国人でもかなり楽しめます。

ほんとはもっとじっくりと見たかったのですが、忍者のレンタルコスチュームの返却時間があるので、駆け足での見学となってしまいました。

この父娘、ノリ良すぎ

あー、恥ずかし


「私、この忍者の衣装が気に入ったわ! もっと着ていたい!」
とダダをこねるメイサン。
わかったよ。今度来る時は朝早く起きて、もっとのんびりしよう。
って、「今度」はあるのか?

「最後にばっちり忍者のポーズをキメて記念撮影をしよう」
ということで撮ったのがこの写真。
マヌケすぎる。
これ、なんのパントマイム?
全然忍者じゃないし・・・

この忍者のコスチューム、いろいろパーツがたくさんあって、けっこう着るのに手間取ったりします。
しかも、お店の人に、
「くれぐれも衣装を失くさないようにしてくださいね。もしも紛失した場合、罰金となります」
と脅される始末。
忍者になるのも大変なのだな。


バタバタしていて時間切れになってしまい、結局、お城跡や松尾芭蕉ゆかりの地を訪れることはできませんでした。
伊賀上野は小さな町ですが、まる一日遊べます。
今度来るときは朝イチで来ようと思う。


だんじり会館。
ここで忍者の衣装をレンタルしました。
みやげ物屋もあります。


いたる所に忍者(もどき)を見ることができます。

たくさんの忍者(もどき)があるのはいいんだけど、ちょっと手を抜き過ぎのような・・・

ハローキティも忍者バージョン。

最後の3枚はメイサンの携帯で撮った写真。


長いこと日本人やってますけど、忍者村に来たのはこれが初めてです。
普段なかなか訪れる機会がないような場所でも、カウチサーフィンを始めてからはいろいろと行くことができるようになりました。
「外国人に日本の文化を紹介する」というよりも、一番楽しんでいるのは他ならぬ私なのかもしれません。