ハノイ(ベトナム)でカウチサーフィン

フエからハノイまではこの夜行バスを利用しました。
一見すると狭いですが、結構快適。
少なくとも、三段ベットの夜行列車よりははるかにマシです。

前の人の頭の下に足を入れるスペースがあるので、後ろの人に頭を蹴っ飛ばされる心配はありません。
シートも微妙に位置がずらされていて、横を向いても、隣の人と目が合うということもない。
でも、「VIPバス」というのはちょっと言い過ぎなような・・・

ハノイ駅の待合室で将棋(?)に興じるベトナム人たち。

ベトナム将棋? 中国将棋?

駅の近くの食堂で腹ごしらえ。
メニューはなく、この中から自分で好きな物を選ぶ方式。
値札もないので、いったいいくらするのか不明。
店の人に聞いてみたら、英語が通じなかった。
後で高額な料金を請求されたらどうしよう?

食堂の中。

食堂の外。

ハノイ駅。
ハノイ駅は2つあって、こっちはショボい方。

メインの方のハノイ駅にはロッテリアがありました。
ベトナムでは本当にマクドナルドやスターバックスを見かけないなあ。

メインのハノイ駅。
人が多く、ごちゃごちゃしていて、私はあまり好きじゃないなあ。

あいかわらずバイクだらけ。

こんなベトナム人女性、街中では見たことないぞ。

ショボい方のハノイ駅。
この「ゆるーい」雰囲気が私の性には合ってるみたい。

私の乗る列車が到着したようです。
乗客たちはめいめいに自分の車両へと歩いて向かいます。
ホームなんてオシャレな物はないのだな。

隣のコンパートメントでは、若者たちがギターを弾いてます。
まさか一晩中騒いだりしないよね?

一番安い座席を買ったので、周りの乗客はベトナム人ばかり。
外国人観光客は普通、寝台車を利用しますからね。

もちろんエアコンなんて上等な物は存在しません。

ラオカイに到着

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フエからハノイまでは夜行バスを利用。
翌日はハノイからラオカイまで夜行列車に乗るので、2日連続の夜行移動。
けっこうキツい。
体力の消耗を防ぐため、しっかり眠らなければ。
どかっ!
隣の男の腕が、私のお腹の上に落ちてきた。
なんて寝相の悪い奴だ。
まあ、寝てる間は意識がないから仕方がないか。
彼の腕をやんわりと押し戻す。
どか、どかっ!
今度は腕に加えて、足も降ってきた。
迷惑な野郎だな。
寝相の悪い奴は夜行バスの利用を禁止にするべきだな。
それにしても、どうせなら反対側に寝がえりをうってくれればいいのに。
向こう側には彼の仲間たちが寝ているのだから。
もしかして、わざとやってないかい?
彼の腕や足が私の体の上に乗っかる度に押し戻すのだが、すぐにまたやってくる。
10回以上も同じことを繰り返しただろうか。
もう頭にきた。
彼を起こして、注意した。
そのベトナム人の若者は、私の英語を理解しているのかいないのか、何も言わない。
謝りもしない。
そして数分後。
ドカドカッ!
まただ。
口で言ってわからない奴は、体でわからせるしか方法がない。
警告は与えたぞ。
領空を侵犯した飛行機は撃墜されても文句は言えないのだ。
私の体の上に乗ってる彼の腕と足を、逆に私の体の下に敷いてやった。
ゴツゴツして少々寝心地が悪いが、この際ぜいたくは言ってられない。
今まで私が受けてきた苦しみを、今度はそっちが味わう番だ。
目を覚ました彼が、私の体の下敷きになっている腕や足を動かしていたが、思いっきり体重をかけてやった。
フ・フ・フ。
日本人をなめるな!
その後、彼が私の領土に侵入してくることはなかった。
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ハノイにはとどまらず、直接サパへ行くつもりなのだが、まだチケットを買っていない。
バスで行くべきか、それとも電車か。
道端でガイドブックとにらめっこしていると、客引きに旅行会社へ連れて行かれた。
その旅行会社の社員は私の持っているガイドブックを見て、
「日本人か? お前はラッキーだ。 なぜならうちの会社はそのガイドブックにも載っている「○○○トラベル」だ。 サパに行きたい? それならちょうどいいツアーがある。」
彼の提示したツアーはかなり割高。
そりゃそうだ。
日本のガイドブックに広告を載せているような旅行会社なんて高いにきまっている。
日本語ガイドの付くツアーなんて、相場の数倍もするものもあるくらいだ。
しかもこの旅行会社、よく見るとニセモノだった。
看板の文字が微妙に違う。
こんな信用ならない店には用はない。
ハノイ駅でサパ行きのチケットを購入したら、130000ドン(約520円)だった。
あの旅行会社では27米ドルを要求されたというのに。
あいつらいったいどれだけ暴利をむさぼってるんだよ。
それにしても安いな。
ガイドブックに載ってる値段より安いとはどういうことだ?
私は重大な過ちを犯していることに、この時点では気付いていなかった。
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ハノイ駅の待合室で時間を潰していると、身なりの貧相な男が近づいてきた。
ホームレスかな?
何か話しかけてくるのだが、あいにく私はベトナム語がわからない。
彼は私の腕時計をしきりに指さして何か言っている。
適当に相手をしていると、そのうち私の時計をはずそうとし始めた。
「いい時計だな。ちょっと見せてくれよ。」
そう言っているようだ。
冗談じゃない。
こんな奴に時計を渡したら、そのままトンズラするにきまってる。
どうやらこのあたりは油断のならない地区のようだな。
気を引き締めねば。
と思っていたものの、昨夜の夜行バスではよく眠れなかったので、ついウトウトしてしまった。
トントン
誰かが私の肩をたたく。
見ると、一人の若い男が立っていた。
彼も英語が話せないらしく、何を言っているのかわからないが、
どうやら
「こんな所で寝たら、荷物を盗まれるよ」
と忠告してくれているらしい。
こんなことを言っては何だが、彼はかなり怪しい。
見るからに貧乏そうで、もしも私の荷物が盗まれたら、おそらく私は真っ先に彼を疑うだろう。
しかし彼はとても親切で、人懐っこい。
我々は大いに語らった。
と言っても、彼は英語ができなかったのだが。
彼は正真正銘のホームレスで、実はこの待合室で暮らしている。
なので、この駅のことならなんでも知っている。
私のipadを見つけた彼は、親切にも、秘密のコンセントの場所を教えてくれた。
よかった。
これでipadやデジカメを充電できる。
私はこれから山岳民族の村に向かう。
その村に電気があるのかはわからない。
だから、充電できるときにしっかりと電気を蓄えておきたい。
彼は仕事があるとかで、出かけて行った。
空き缶などの資源ごみを集めるのが彼の生業のようだ。
この場所はホームレスたちのねぐらになっているようで、他にも何人かいた。
そのうちの一人が、私が電気を借用していることに気付いた。
ものすごい剣幕で怒鳴っている。
しまった。
少しおおっぴらにやりすぎたか。
ipadに携帯、それにデジカメ。
一つのコンセントから3本もコードが伸びていれば、そりゃ気づくわな。
テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行