クリスティアーノ(イタリア)とカウチサーフィン
昨夜、クリスティアーノから電話がかかってきました。
前にもこのブログで書きましたが、この人です。
クリスティアーノ明日、泊めてくれないか、とのこと。
相変わらず自分勝手な人だなあ。
あいにく、明日はトルコからのカウチサーファーが来るので断りました。
それでもクリスは引きさがりません。
「マサト、私には他に行くところがないんだ。
頼むよ。
そのカウチサーファーは一人なんだろ?
だったらまだスペースはあるじゃないか。」
彼のしつこさにはかないません。
結局、彼は台所で寝る、という条件で承諾しました。

(セバスティアン(オランダ)、ムラト(トルコ)、私、クリスティアーノ(イタリア))
電車を間違えたとかで、梅田まで行ってしまったクリス。
彼が嵐山に到着したのは、約束の時間を1時間以上過ぎた後でした。
私の家にはまだセバスティアンが残っています。
そして、今夜うちに泊まるムラト。
私も加えると、合計4人がこの狭苦しいアパートの一室に集うことになりました。
男ばかり4人。
なんともむさ苦しい・・・
国籍も年齢も、バックグラウンドもまるで異なる人間が一つ屋根の下で暮らす。
なんて素晴らしい経験なんでしょう!
と言いたいところですが、現実はなかなか厳しい。
それぞれ人種が異なるので、みんな独自の体臭を持っています。
しかもカウチサーフィンをする人は基本、日中歩きまわるので、大量に汗をかきます。
外は寒いので、窓を開けて換気することもできません。
私の部屋は、世界各国の体臭の見本市、カオス状態でした。
これがカウチサーフィンの実態です。
クリスはとても自己中心的。
どうも、彼とは性格があいません。
彼は私の家の中の物を自由自在に使います。
まるで自分の家であるかのように。
それは別にかまわないのですが、台所を使った後、自分が使用した食器や調理器具は自分で洗ってもらいたいものです。
鍋は私も使いたかったので、私が洗いました。
あまり細かいことは言いたくないので黙ってました。
次の日も彼は自分の使った鍋や食器を洗いません。
今度は私は放置しておきました。
そうすれば、彼も気づいて自分で洗うと思ったからです。
でも、甘かった。
クリスは食器棚から別の鍋と皿を取り出して使ったのです。
もちろん、それらも使用後は洗わずに放置。
クリスは翌日、私の家で一日中勉強していたいと言います。
私の外出中はカウチサーファーにも外に出てもらうようにしているので、断りました。
「なぜだ、マサト?
私のことを信用していないのか?
私には集中して勉強する場所が必要なんだ。
時間を無駄にはしたくない。」
年末なので図書館は閉まっています。
近所のインターネットカフェを紹介しました。
「それはタダなのか?
え? 金を取る?
いやだ。
そんなのにお金を払いたくない!
マサトの家でなら無料で一日中勉強できるじゃないか。
なんでお金を払わなきゃならないんだ。あほらしい。」
私はヨーロッパを旅行した時、ずいぶんとカウチサーフィンのお世話になりました。
なかでも、イタリアでのホストたちは、みんなとても素晴らしい人たちでした。
だから、私はイタリア人に対して、すごくいいイメージを持っています。
お願いだからクリス、私をこれ以上失望させないでくれ。
彼について書きたいことはまだまだ山ほどあるのですが、
あまりネガティブなことばかり書くと、読んでる人も不愉快でしょうからこれでやめます。

オランダ人のカウチサーファー、セバスティアンとは今日でお別れです。
彼はおみやげに韓国のお酒をくれました。
セバスティアンは男の私から見ても最高にナイスガイです。
全てのカウチサーファーがみんな彼みたいなら、カウチサーフィンは素晴らしい物になるでしょう。
でも、無い物ねだりばかりもしてられません。
カウチサーフィンは強烈な個性を持った人たちとの出会いを演出してくれるのです。
せっかくこんないいチャンスを与えられたのだから、前向きに物事を捉えるようにせねば。
テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行