カウチサーフィンの日本での評判

カウチサーフィンの日本での評判はというと、まだまだ知名度が低いようです。
もともと欧米とは文化が違いますし、日本人の英語能力はアジアの中でも最低レベルですからね。

今回我が家に泊まったのはアメリカ人の青年、ベン。
インドを旅行した後、タイへ行くつもりが、デモの影響で行き先を日本に変更したということです。

ふーん。
日本よりもタイの方が好きなんだ。
なんか複雑な気分。



そんなベンは、カウチサーフィンを利用するのは今回が初めて。
インドは物価が安いため、普通にホテルを使っても大丈夫だからです。

ベンのカウチサーフィンのプロファイルはほとんど白紙。
写真はおろか、自己紹介もまったく無し。

あげくのはてには性別は女性になってるし・・・。

典型的なフリーローダーですな。
それでも私はカウチリクエストを承諾しましたよ。
アメリカ人と英語で話す機会をできるだけ持ちたかったからね。

結果はというと、可も無く不可もなく、といったところでしょうか。
いかにもアメリカのティーンエイジャーといった印象を受けました。
生意気で自己主張が激しくて・・・。

いや、いい奴でしたよ。

アメリカに帰ったらカウチサーフィンのホストをやると言ってましたが、
いまだに彼のプロファイルには書き込みがありません。

さすがにネイティブらしく、彼のしゃべる英語はかっこよかったです。
少し話すスピードが速すぎて、聞き取れない事がよくありましたが。
私はカウチサーフィンを英語の訓練の一環としてとらえていますので、
そういう点ではそれなりに得るものがありました。

でも、これからはもう少しカウチサーファーを選ぶべきなのかな、
という気にもなりましたね。

奥さまはハーフジャパニーズ

カウチサーフィンをしていて思うのだが、フランス人の中には日本が好きな人が多いみたいだ。
私が受け取るカウチリクエストの３分の１ほどはフランス人からだ。

今回もフランス人のカップルからのカウチリクエストなのだが、少し特殊な事情がある。



奥さんの方は、父親が日本人のハーフなのである。
カリンという名前にも、ちゃんと漢字がある。
そう言われてみれば日本人の面影がある。
かなり濃い顔だが。

カウチサーフィンをしていると、いろんな人の生い立ちを知ることができるのでとても興味深い。
カリンの両親はスペインで出会ったそうな。
日本語のできない彼女の母親は日本でカリンを出産した。
かなり苦労したそうだ。

カリンは日本に留学していた経験もあり、もちろん日本語も流ちょうに話す。
私の英語の訓練のため、日本語は遠慮してもらったが。

ギヨームはフランスの一流銀行「ＢＮＰパリバ」に勤めるエリートだ。
写真を見ての通り、かなりハンサムで背も高い。
ちくしょー。

フランスではパリに住んでいるらしい。
話を聞く限りでは、かなり金持ちそうだ。
そんな彼らがなぜカウチサーフィンなんて利用しているんだろう。

彼らが私の家に滞在したのはわずか３日間。
ようやく打ち解けてきたころにお別れだ。
少しさびしいが、これぐらいのスパンがちょうどいいのかもしれない。

私がパリを訪れたらいつでも歓迎すると言ってくれた。
その言葉、信じてもいいですか？

ヒッチハイカーのカップル

カウチサーフィンをやってると、実にいろんな人種と出会う事が出来る。
今回のカップルはドイツ人の女の子と台湾人の男だ。

彼らはけっこう珍しいカップルだと思う。
アジア系の男とヨーロッパ人の女性。
この組み合わせはレアケースなんじゃなかろうか。



いかにもドイツ人です、といった顔立ちの女の子の名前はクリス。
流暢な英語を話す。
育ちもよさそうだ。

それに対してモーゼスの人生は複雑だ。
台湾人の良心をもつが、小学生の頃日本で育った。
その後、香港に移り、イギリスへ。
ロイヤルマリーンに入隊し、イラクへ派遣された。
除隊後はカナダの大学に入学。
大学を中退した後はイタリアに住む。
そこでクリスと出会ったというわけだ。

すごい。
さすがはカウチサーフィン。
世の中にはこんな人間もいるんだな。

それにしても彼らは典型的な貧乏バックパッカーだ。
極端に食費を切り詰めている。
見かねて食事を何回か提供したのが失敗だった。
その後は自分で食料を調達しようという意欲がまったく見られなくなった。
私もそんなに裕福ではない。
自分の食事くらい自分で用意してね。

基本的にはいい人たちなんだけどなあ。
やっぱり貧乏旅行はつらいものがあるよな。
でも、カウチサーフィンをしている人はほとんどがこのタイプなんじゃなかろうか。

私の家を後にした彼らは、モーゼスが育った町、北海道へと旅立って行った。
しかもヒッチハイクで。
どうか彼らが無事に目的地に着きますように。
グッドラック！