カウチサーフィン(CouchSurfing)と愉快な仲間たち

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上海歴女と本能寺

ユアン(中国)とカウチサーフィン


ユアンは上海に住む女の子。

旅の達人で、カウチサーフィンでのホスト経験も豊富だ。


なのでさぞかし有能な女性なんだろうなと予想していたのだが、実際に会ってみたら???

イメージしてたのとかなり違った。


宇治の祭りに行く予定だったのだが、電車の中で眠りこけてしまい、けっきょく行かなかった。

私との待ち合わせ時刻になっても、彼女は現れない。


土曜日の四条河原町を待ち合わせ場所に選んでしまったため、他にも大勢の人がたむろしている。

ユアンの顔はいちおうカウチサーフィンのプロフィールで確認しているが、写真と実物は違うことが多いのであまりあてにならない。

しかも彼女の顔にはこれといった特徴もない。

どこにでもいそうなありふれた顔立ちだ。


これが欧米人ならまだ見つけやすいのだが、中国人と日本人はほとんど同じ顔つきをしているので、彼女を発見するのはかなり難しい。

それっぽい女性に何人か声をかけてみたが、全部ちがった。

みんな怪訝そうな顔をして私のことを見ていた。

きっと私がナンパでもしていると思ったのだろう。

ああはずかしい。



1時間くらいうろうろしても彼女を発見することができなかったので、メールを送ることにした。

「ユアン、君は今どこにいるんだい?

 俺は今、河原町四条にいる。

 12時まで待って、それから家に帰るよ」



けっきょく彼女とは会うことができたのは、予定の時刻を1時間ほどすぎてからだった。

カウチサーフィンではよくあることだ。

外国を旅行しているのだから、土地勘はないだろうし、時間だって読みにくい。

だから私は待ち合わせをするとき、極力相手の都合にあわせるようにしている。


それでもほとんどのカウチサーファーは、

「京都は初めてだから、いつどこで待ち合わせしたらいいかわからないわ。

 あなたが決めて。」

と言う。


その結果がこれだ。



それでもなんとかめぐり合うことができた。

ユアンはお腹をすかしていたので、彼女の希望によりラーメン屋へと行くことにする。




(左がユアン。ラーメン屋にて)


もともと私が彼女と会うことに決めたのは、覚えたての中国語を試してみたかったからだ。

だが、ユアンは私に中国語を使うすきを与えてはくれなかった。

彼女はじつによくしゃべる。

話すスピードが速いわけではないのだが、彼女の口が休まる時はない。

英語でも彼女との会話についていくのはしんどい。

私は中国語の練習をすることを断念せざるをえなかった。


ラーメンが運ばれてきても口をつけようとはせず、彼女はなおも話し続ける。

お腹へってたんじゃなかったのか、ユアン?

ラーメンのびちゃうぞ。



現在は上海に暮らしているユアンだが、その前は南京にいた。

「南京って知ってる?」


知ってるもなにも、君たち中国人が日本人の蛮行をやり玉にあげる際、

必ずこの土地の名前を挙げるじゃないか。


きっと南京の住人は日本人のことを嫌ってるんだろうなと思っていたのだが、

ユアンいわく、そうでもないらしい。


もちろん偏狭なナショナリストはどこにでもいるが、そんなのはごく少数派なのだそうだ。

日本人が南京の街を歩いていたとしても、迫害をうけることなんてほとんどないという。


ほんとかなあ?


中国人の感覚は理解しがたい。


日本だけでなく、現在、中国はベトナムやフィリピンとも問題を抱えている。

当然それらの国での反中感情は悪い。


一度、中国人の観光客がそれらの国でひどいめに遭わされた事件が起こったそうだ。


「その報道の後、多くの中国人は怖くて東南アジアに旅行に行くことができなくなってしまったのよ。」


彼女はまるで自分たちが被害者であるかのような言い方をする。


確かに中国政府がなにをしようと、一般旅行者にその矛先を向けるのは間違ってると思う。

でも、そもそもそんな事態を引き起こした根本的な原因は中国政府や軍の強硬的な態度にある。

それなのにユアンをふくめ大多数の中国人はそうは思っていないようだ。


この溝はきっと永遠に埋まらないんだろうな。





さて、ラーメンも食べ終わり、お腹もふくれたことだし、どこに行こうか。

「あなたのおすすめはどこ?」

とユアンが聞くので、清水寺や伏見稲荷を挙げたら怒られた。

「どうしてそんな有名観光地ばかりすすめるのよ。

 せっかくカウチサーフィンを利用して地元の人と会ってるというのに、意味ないじゃない」


確かに彼女のいうことにも一理ある。

しかし、有名観光地が人気なのにはそれなりの理由があるんだよ。


それに、せっかく京都に来てるのに金閣寺も清水寺にも案内しなかったら、

それはそれで怒るんだろ。


だいいち君はまだ京都をほとんど観光してないじゃないかよ。

通ぶるのもいいけど、そういうことはひととおり見てまわったあとに言ってほしいものだ。



とにかく「絶対に」金閣寺には行きたくないとユアンは言うし、

雨もぱらついていたので屋根のある錦市場に行くことにした。


市場なんてどこも似たりよったりだろうと思っていたのだが、

彼女はけっこう真剣に見ている。

100円ショップでも楽しそうにしていた。

上海にだって100円ショップなんていくらでもあるだろうに。



錦市場の後は本能寺に行くことにした。

これはユアンのたっての希望だ。


「本能寺はここから近いじゃない」

「ユアン、君、本能寺を知ってるの?」

「もちろん知ってるわよ。信長が殺された場所でしょ。」


彼女はノートに何かを書き始めた。

「ほら」

そういってユアンが見せてくれたページには、

「天下布武」

と書かれていた。



日本にやってくるカウチサーファーのなかには、かなりの確率で「日本マニア」がいる。

宮本武蔵にぞっこんのイギリス人もいたし、豊臣秀吉や徳川家康のことを知ってる香港人と会ったこともある。

日本の歴史というのは、我々が思っている以上に諸外国に知られているのかもしれない。

我々が赤壁の戦いや諸葛亮孔明のことを知っているのと同じような感覚なのだろうか。


だが、ユアンの場合、それとは少し違うような気がする。

話を聞いていると、彼女はNHKの大河ドラマや小説(ラノベ?)が好きらしい。


それらの話をする時の彼女の顔は、まるで夢見る少女のようだ。

ひょっとして君は歴女なのか?




本能寺といえば信長の最後の地。

さぞかしすごいお寺をイメージしがちだが、現在は商店街のアーケードの下にある。


「本当にこんなところに本能寺があるの?」

ユアンがいぶかしがるのも当然だ。




商店街に面して本能寺の門はあります。





やはりこのお寺は修学旅行生にも人気があるようで、制服姿の学生の姿があちこちで見られます。

日本人なら誰でもこのお寺の名前を知ってますからね。

一度は行ってみたいと思うのが自然なのでしょう。


しかし、中はごく普通のお寺。

特に見どころもありません。




「信長」という文字を発見して、かなり期待したりもしたのですが・・・

 


信長を祀っている廟もちっぽけなものでした。

歴史上もっとも強いインパクトのある武将の最後の地だというのに、なんなんだろうこの寂しさは。




本能寺の変で命を落とした人々を祀っている場所。





本能寺を見学した後、しばらく座って休憩することにした。

それほど歩いたわけではないのだが、梅雨入りした京都は蒸し暑く、じわじわと我々の体力を蝕んでいく。

けだるい倦怠感が二人を襲う。


それでもユアンはしゃべり続ける。

彼女も疲れていることはあきらかだ。

その口調から疲労感がにじみでている。


話している途中で適当な英語が思いつかなくなって、彼女の会話はしばし途切れることが多くなってきた。

まるでため息をついているかのようにだるそうに話すユアンは、そのうちろれつも怪しくなってきた。


なんだか飲み屋で悪酔いしたお姉さんにからまれているような錯覚に陥る。

空は梅雨特有の分厚い雲に覆われ、太陽が照っているわけでもないのに、とても蒸し暑い。

じわじわと汗がしみだし、とても不快なはずなのに、なんだか愉快な気分になってくる。


俺もユアンもときどき意味もなく笑い出す。

なんで俺たちこんなにハイになってるんだ?



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テーマ : 京都旅行
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乱交パーティー?



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いまさら言うまでもないことだが、カウチサーフィンとは、

「世界各地から集まりきた多くの男女が一般人の民家に雑然と混臥し、

相知らぬ男女が相接触することによって親睦を深めることを目的とした共同体」である。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





西芳寺から参拝証が届きました。

ポストに投函してからまだ数日しかたってないというのに。

なかなか仕事が早いぞ、西芳寺。


もっとも、私の家から西芳寺までは歩いて行ける距離なので、わざわざポストに投函するよりも直接持って行った方が早いんだけどね。



しかし、第一希望の日程では予約が取れなかったので、やむなく第二希望の日となってしまいました。

その日はあいにく私は別の用事があるので、彼女と一緒に行くことができません。

残念。



前回西芳寺へはドイツ人カウチサーファー、エマと一緒に訪れた。

あれからもう2年以上もたつのか。

http://couchsurfingkyoto.blog.fc2.com/blog-entry-263.html


すぐ近くに住んでいるというのに、カウチサーフィンというきっかけでもなければなかなか行く機会がないんだよな。

3000円という高額な入場料のせいで、西芳寺に行きたいというカウチサーファーなんてまずいない。

よほど金に余裕がある人か、好奇心旺盛な人か。


この次に私に西芳寺を訪れるチャンスを与えてくれるカウチサーファーは、いったいどんな人だろう?



それにしてもこの中国人の女の子、宇治の祭りにも行くつもりらしい。

「あがた祭りっていうらしいんだけど、マサト、あなた聞いたことある? 面白い?」


そんなこと聞かれても、そんな祭り聞いたこともない。

ググってみたら、ちゃんとウィキペディアにも載っていた。


神輿が通過する間、周囲の家々は明かりを消すため、別名を「暗闇の奇祭」というらしい。

へえー。

そんなのただ暗いだけじゃん。

なんだかいまいち盛り上がりに欠ける祭りだなあ。

わざわざ夜中に宇治くんだりまで行く価値はなさそうだな。

彼女には悪いが、俺はパスさせてもらうことにしよう。


ところが、ウィキペディアをよく読むと、こんなことが書いてある。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「俗に「種貰い祭」ともいった[2]。

家々が明かりを落としているあいだ、各地から集まりきた多くの男女は狭い旅舎、民家に雑然と混臥し、

相知らぬ男女が相接触し、妊娠すれば、神から子種をさずけられたとした。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



なん・・・だと・・・?


行きます・・・。

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西芳寺の事前予約

中国人の女の子からカウチリクエストがきた。

若い女の子の一人暮らしだというのに、彼女はこれまでにけっこうな数のカウチサーファーをホストしている。

どうやら彼女はカウチサーフィンのヘビーユーザーのようだ。


私はちょうど中国語を習い始めたところなので、

「この機会に彼女をとことん利用してやれ」、と思っていたら、

相手の方が一枚上手だった。

逆にとことん利用されている感がある。



この女の子、日本を訪れるのはこれが初めてだというわりには、かなり通好みのプランをたてている。

高野山に行きたいというので、周辺のバスの運行状況を調べてほしいという。

めんどくさいが仕方がない。

かわいい女の子の頼みだ。



さらにこの女の子、京都では西芳寺を訪れるつもりらしい。

苔寺の通称で有名なこの西芳寺、外国人にはちと敷居が高い。

事前の予約が必要なのだが、往復はがきで申し込まなければならない。

ハガキは一週間以上前に西芳寺に到着しなければならないので、短期滞在の外国人にはかなり難しい注文だ。

インターネット全盛のこのご時世にあえてこの仕打ち。

これは暗に「外国人お断り」と言っているのだろうか。


だが、カウチサーフィンを利用すればこの問題は楽にクリアできる。

人の好さそうなホスト(俺のことか?!)を見つけて西芳寺に葉書を出してくれと頼めばいい。

かわいい女の子に頼み事をされれば喜んでしっぽを振る男なんて世の中には掃いて捨てるほどいるから、西芳寺行きの切符を手に入れることはそれほど難しいことではない。


「ありがとね、マサト。この御礼はきっとするから」

と彼女は言う。


もちろん。

今度はこっちが利用させてもらう番だ。


君が京都に来たあかつきには、俺の下手くそな中国語の実験台となってもらう。

覚えたばかりでまったくでたらめな発音の中国語を「これでもか!」といわんばかりにぶつけてやる。

俺をホストに選んだことを君は死ぬほど後悔するかもしれない。


でも仕方ないだろ。

ギブ・アンド・テイクなんだからさ、カウチサーフィンは。




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推しメンはだれ?

先週にひきつづき、今週のゲストも中国から。

といってもニナはスロベニア人だったが、今度は本物の中国人だ。


彼の名前はソングリン。


正直に言って、私は中国人に対してあまりいいイメージはもっていない。

なぜだろう。

べつに中国人にひどい目に遭わされたとか、そんなことはないというのに。

マスコミの影響かな。



だがカウチサーフィンをするようになってから、これまでに数人の中国人と過ごす機会があった。

彼女たちはみな親日的で、礼儀正しく、一緒にいて心地よかった。

これまでいだいてきた中国人のイメージからあまりにもかけ離れていたため、

「おや?」と思ったほどだ。



だが今回のゲストは男。

これまでのように友好的なムードとはいかないかもしれない。

尖閣諸島の議論とかふっかけられたらどうしよう。


すこしビビりながら彼を迎えた。




(右がソングリン)


ソングリンは中国は四川省成都の出身。

この前うちに泊まったニナも成都に住んでいる。

そういう偶然もあるのだな。


ニナから成都の話はたくさん聞かされていたので、ソングリンとの会話もスムーズにいった。

複数の人間から違う角度でいろんな情報をもらえたので、今では私はちょっとした成都通になった気分だ。

ニナからもらったパンダのキーホルダーをソングリンに見せたら、「おおーっ」と喜んでいた。

その外観からは想像できないくらい彼は人懐っこい。


中国人って実はいい奴が多いのかもしれない。



カウチサーフィンを利用して日本に来る人間は、やはり普通の中国人とは違うのかな。

日本が嫌いなら日本人の家に泊まろうとは思わないだろうし、そもそも日本に来ようなどとは思わないだろう。


さらにソングリンはアメリカの大学院に通っている。

しかも誰もが名前を知っている有名大学。

こう見えてかなりのインテリなのだ。





ソングリンはおみやげをくれた。

日本でもおなじみのこのお菓子も、中国語表記になってるとなんだか印象が違ってくるから不思議だ。




彼はさらにチョコレートもくれた。

ベルギーと書いてあるが、メイドインチャイナだ。


「中国製だけど安心して食べれると思うよ」

中国産の食品は外国では評判が悪いということも、彼はちゃんと知っているようだ。



このソングリン、大の日本ファンなのだ。

今回の日本旅行に大いに感動し、

「もう中国には帰りたくない!」

とまで言っている。



「日本人が中国人のことをあまりよく思っていないのは知っている。

 俺も中国人が嫌いだ。

 このまま日本に暮らしたい」


うーむ、日本ってそんなにいい国かな。

それとも中国がひどすぎるのだろうか。



だが、ソングリンの話をよく聞いてみると、彼が日本好きなのにはちゃんとした理由があった。

日本の女の子が好きらしい。

どうやら本気で日本人の彼女をつくろうとしているようだ。


「日本の女の子は中国人の男のことをどう思っているんだ?」

うーん。いっとき韓国がブームになってたことはあったけど、中国人の男が人気があるという話を聞いた記憶はないなあ。



「どうやったら日本人の女の子を彼女にできる?」

日本人の女の子の彼女がいない俺に聞かないでくれ。




もちろんソングリンは日本のアイドルも大好き。

特に彼のお気に入りは倉木麻衣とAKB48.


「まさと、君の推しメンはだれ?」

いやいや、俺もAKBのファンだという前提で話をしないでくれ。


中国でもAKBはかなり人気で、ファンは普通に「推しメン」という日本語を使っているそうだ。

日本の文化が世界に広まっていくのは喜ばしいことだが、なぜだか素直によろこべないのはどうしてだろう。



もちろんソングリンは東京では秋葉原にも立ち寄った。

メイドカフェには感激したようだ。


「まさと、君は週に何回メイドカフェに通ってるんだい?」


日本人の男がみんな毎週メイドカフェに入り浸っているわけではないということを

どうすれば彼に理解してもらえるのだろうか。


テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
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今夜こそきっと

「マサト、あなたにもう一度会いたいの。明日会える?」

中国から来たカウチサーファー、ヴィヴィアンから連絡があった。


彼女は前回の訪問時、さんざん思わせぶりな態度をとっておいて、結局はイケメン京大生のもとへと走った。

その時の様子


ヴィヴィアンは現在、奈良を旅行中なのだが、明日、また京都に戻ってくるらしい。

てっきりまた、例のイケメン京大生に連絡をとるものとばかり思っていたのだが、

どうやら今回は私の方を選んだらしい。


ふふふ。

そうか、そうか。


ようやく俺の魅力に気がついたか。

なかなか男を見る眼があるじゃないか。



_____________________________



しかし、待ち合わせ場所に現れたのはヴィヴィアンだけではなかった。

彼女のほかに、2人の女の子がいる。


「この子たちも伏見稲荷を見たいって言うから、一緒に連れてきちゃった。

 別にかまわないでしょ?」


てっきりヴィヴィアンとふたりきりになれると思っていたのに・・・


しかし、ものは考えようだ。

今の私の状況は、「両手に花」どころか、ハーレム状態じゃないか。

むしろラッキーと呼べるんじゃないか。



それにしても、この間のファブリッツォといい、カウチサーフィンとは関係ない人と出会うことが増えてきたな。




左から、ヴィヴィアン、エリカ、アリス。

エリカとアリスは香港の人。

大阪に宿をとっていて、今日は日帰りで京都までやってきたらしい。


でも、ヴィヴィアンは中国は北京の人。

いったいどういう知り合いなんだろう?


「さっき電車の中で会ったの」

なんだ、友達じゃなかったのか。



同じ中国といっても、北京と香港とでは話す言語が異なるらしい。

私にとってはどちらも同じ中国語にしか聞こえないのだが、3人は疎通に苦労していた。

お互いの言語を多少は理解できるのだが、むしろ英語で話した方が通じやすいくらいだと言っていた。




3人とも伏見稲荷が気に入ったようで、結局すべてのコースを歩ききりました。




この神社はキツネだらけです。




きつねのストラップお守り。


カウチサーフィン(CouchSurfing):ヴィヴィアン(中国)、伏見稲荷大社

写真を撮る時、ヴィヴィアンはおもいっきり体を密着させてくれるから好きです。




4人で記念撮影した時、さりげなく腕を組んでくるヴィヴィアン。


え? まさか、まさか・・・

今夜は期待してもいいですか?



_________________________________



ヴィヴィアンは中国人なので、外見は日本人とそれほど変わらない。

だからよくお店の人なんかに日本語で話しかけられる。


そのたびにヴィヴィアンはうれしそうな顔をする。

「私って、そんなに日本人に見える?」


見えるよ。日本人になりたいの?

「なりたーい! だから日本の習慣とか、いっぱい教えてね」



彼女の希望により、さっそく 「ヴィヴィアン日本人化計画」 が始まった。


電車の中で飲食を始めようとした彼女を制止する。


「日本では、公共の場所で物を食べるのは、とても行儀が悪いことなんだよ」

「どうして? 中国ではみんな食べてるわよ。

 これ、電車の中で食べようと思って買ったのに。

 それに、せっかく温かいのを買ったんだから、すぐに食べないと冷めちゃうじゃない」


そんなに食べたいのなら、勝手にすれば。


「マサトは食べないの?」

俺はいいよ。


「どうして?

 私ひとりだけ食べるのなんていやよ。

 マサトも一緒に食べてよ。

 私のことを愛してるのならできるはずよ。

 お願い、わたしのために、食べてっ!」

 

公衆の面前で「愛してる」とか言うなよ。

あー、恥ずかし。




京阪電車の車両の中に、肉まんの匂いを充満させたのは私たちです。

ごめんなさい。




銀閣寺にも行きました。


ここで、ヴィヴィアンは中年の男性に話しかけられます。

私たちが英語で話していたのを聞いたその男性は


「姉ちゃんはどこから来たんや?

 インドネシアか?」


などとぬかします。


それを聞いたヴィヴィアンは涙目に。

「まさとー、私、日本人には見えないの?」


大丈夫だよ、ヴィヴィアン。君は日本人以上にかわいいから心配しないで。

このおっさんの目は腐ってるんだ。気にしちゃだめだよ。




下賀茂神社に向かう途中で、河合神社に立ち寄りました。


「日本第一美麗神」

とは、なんと仰々しい。



河合神社の「河合」を「かわいい」とかけているらしい。





この河合神社の特色は、何といっても「鏡絵馬」。

手鏡の形をした絵馬というのも珍しい。




なんとか閉門前に下賀茂神社にたどりつくことができました。


こちらの絵馬は神々しい。

今年の干支、「へび」です。

しかも白くてデカい。




もう日暮れに近かったので、下賀茂神社の中はガラガラ。

最後に厳かな雰囲気を味わうことができて、3人とも満足してくれたようです。




京都駅ビル内にある拉麺小路でラーメンを食べた後、エリカとアリスは大阪へと帰っていきました。

やっとヴィヴィアンとふたりきりになれた。


ふぅー。

長い道のりだったな。

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過剰防衛

中国人とカウチサーフィンをするうえでの注意事項




今日も引き続き、中国人カウチサーファーのチェンと平安神宮に行ってきました。

神苑は有料なので、いつもならスルーするのですが、

さすがに桜の季節は600円払う価値もあるだろうと思い、

今回はふんぱつしました。


しかし、遅かった。

桜のピークは過ぎてしまっていたため、全体的に迫力に欠けます。


やはり何事もタイミングが大事だね。





たとえ桜がなくても、この池はいつ見ても美しい。

フェイスブックにアップした写真を見て、「天国みたい!」と言った外国人がいましたが、

あながち彼女の感覚は間違ってはいない。

だってここは「神苑」なのだから。



以前は飛び石を伝って、この池を横断することができたのですが、

現在は禁止されています


きっと、どこかのマヌケがバランスを崩して池に転落でもしたのでしょう。

また一つ、楽しいアトラクションが消えてしまった。




私のお気に入りはこの「泰平閣」

なんか中国っぽい雰囲気が好きです。


私がそう言うと、チェンは首をかしげてましたけど。




あいかわらず、どこかよそよそしいチェン。




泰平閣の内部。

この前来た時は人がいっぱいで、写真なんて撮れませんでしたが、

今日はガラガラ。








平安神宮では、期間限定で「桜みくじ」を販売しています。

普通のおみくじとはどこが違うのかというと・・・




ピンクのおみくじをみんなが結び付けていくので、まるで桜が咲いているよう。

本物の桜はもう散り始めていましたが、

桜みくじに関しては、シーズンの終盤に来る方が楽しめるかもしれません。




写真で見ると、とてもかわいらしいチェン。

うーん、でも、どこか冷たいんだよなあ。


もしかして俺、嫌われてるのか?



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CouchSurfingは難しい。

話題選びは慎重に!




チェンは身だしなみにおそろしく時間をかける。

何をしているのかは知らないが、朝晩1時間ずつ、洗面所に入ったきり出てこない。

もちろん、シャワーを浴びる時間はまた別にとってある。

美貌を維持するためには、それ相応の努力が必要ということなのだろうか。



きれいなお姉さんは大歓迎なのだが、一つ不満がある。


外へ出かける時はばっちりキメている彼女だが、

私の家の中にいる時はまるで別人のよう。


メガネをかけるだけでなく、頭にはヘンな物もかぶっている。

外にいる時はあんなにきれいだった女性のおもかげは、どこにもない。

なんなんだろう、この落差は。




チェンとは本や映画の話をよくした。

特に小説。

二人とも東野圭吾が好きだということがわかると、話は一気に盛り上がった。


彼女が言うには、日本の小説は心情の描写が絶妙にうまいのだとか。

中国の小説で、ここまで繊細に心の機微を描いている物はほとんどないとまで言った。



確かに、日本人ほど相手の気持ちをおもんぱかる民族は他にはいないと思う。

はたして中国には、「空気を読む」という概念があるのだろうか。



「イップ・マン」という映画の話もした。

この映画は、日本軍の統治下にあった中国が舞台だ。

必然的に、日本人は悪役となる。


映画のワンシーンで、日本の軍人たちが主人公の妻にちょっかいをかけようとする場面がある。

チェンは言う。


「当時の中国人女性は、怖くて外を歩くことができなかったのよ。

 日本兵になにをされるかわからなかったから。

 どうしても外出しなければならない時は、わざと汚い格好をしなければならなかったし、

 顔だってすすや泥で汚してから出かけていたんだから。」



こういう話を聞くたびに思うことがある。

確かに日本軍はひどいことをしたかもしれない。


でも、それは日本軍に限ったことじゃないと思う。

戦争中はどこの国の軍隊だって悪いことをたくさんしてきたじゃないか。

欧米列強は植民地をいっぱい持っていたし、奴隷も酷使した。

文明や民族、国家を滅ぼした例だってある。


それなのに、なんで日本だけがいまだに責められなくちゃならないんだよ。



「あなたは何も反省していないのね。

 日本がしたことはまったく次元が違うわ。

 そんなこともわからないのなら、あなたと話しても無駄ね。
 
 この話はここまでよ」



これまで中国や韓国のカウチサーファーとは、意識的にこういう話題を避けてきた。

楽しいはずの映画の話から、思わぬ展開となってしまった。



ところでチェン。

日本の支配下にあった中国の女性は、日本兵に目をつけられないように、わざと不細工な格好をしたという話だけど、

君が俺の家の中でオシャレな格好をしないのも、身を守るためなのかい?

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平野神社の桜花祭

カウチサーフィン(CouchSurfing):チェン(中国)



平野神社の桜花祭に行ってきました。


例年ならばこの祭りが行われる頃、平野神社の桜は満開のはずなのですが、

今年はすでに見ごろは終わってしまっています。


ほとんどのカウチサーファーはこの神社のことを知らないので、

最近はなかなか来る機会がありませんでした。

でも、ここの桜は個人的にはもっとも好きな場所のひとつです。


平野神社の桜、見たかったな。

京都は桜の名所がたくさんあるので、毎年すべて見るのは難しいのです。


まあ、来年の楽しみがまた一つ増えたと思えばいいか。




午後からは時代行列があるため、境内では武将などの衣装に身を包んだ人を見ることができます。




行列行進の前に、何かの儀式を執り行っていました。




なんだか覇気のない参加者たち。

彼らはアルバイトなのでしょうか。




おっ、鬼もいます。




出発前のミーティングの様子。


「神社に戻ってくるまでは、トイレに行くことはできないから、事前に済ませておくように。

 あと、途中で携帯が鳴らないように、電源はオフにしておくこと!」


やっぱり彼らはアルバイトっぽいな。





大勢のカメラマンに取り囲まれて、放心状態のお稚児さんたち。

彼らはきっと、自分がなぜこんな格好をさせられているのか、よくわかっていないことでしょう。




きれいどころを発見!




いよいよ行列が平野神社を出発します。




軽トラって・・・

なんか手を抜いていませんか?




お稚児さんたちは、お母さんに手を引かれての行進です。

もちろんその周りには、カメラを構えたお父さんたちがウロウロ。

なんとも心あたたまる光景です。


小さなこどもに長距離を歩かせるのは酷なので、

お稚児さんの行列を見ることができるのは前半のみ。




時代行列らしくなってきました。


この写真をフェイスブックにアップしたところ、京都三大祭りの一つ、時代祭と勘違いした外国人が何人かいました。

たしかにそうも見えますが、あちらとは規模が違います。


そういえば去年は時代祭に行かなかったな。

今年は誰と行くことになるのだろう。








この馬たちは警察のものなのでしょうか。

ちょっと変わった制服(乗馬用?)を身にまとった警察官が数名、近くで待機していました。


京都の警察には、騎馬隊があるという話を聞いたことがあります。

毎月なんらかのお祭りや行事がある京都ならではですね。


もっとも、京都に住んでいて、しょっちゅうカウチサーファーと出かけている私でも、

警察騎馬隊の姿を見かけた記憶はあまりありませんが。






レクサスのオープンカー。

これはないわー。

横着しすぎ。




行列が交差点を横断する間、警察官が信号機を操作して、交通を完全に遮断していました。

それにしても、パチンコ屋の前を馬が歩いているというのは奇妙な光景だな。

数百年前に生きていた人々がこれを見たら、いったいどう思うんだろう。

数百年後、この祭りはどんなふうに変貌しているのだろう。




一区切りついたところで、平野神社に戻ってきました。

提灯も桜模様なんですね。






お琴の演奏が行われるみたいです。

舞台の上では、和服姿の女性が準備をしていました。




桜の名所として知られる平野神社。

境内には50種類もの桜があるそうです。


メインの桜はすでに見ごろを終えていますが、他にもまだまだたくさん珍しい種類の桜を見ることができます。





黄色い桜ってのもあるんですねー。

私が感心していると、

「京都にはそういう名前のお酒の会社があるじゃない」

とチェン。


え?言われてみればたしかに、清酒メーカーのキザクラは漢字では「黄桜」って書きますね。

外国人に指摘されるまで気がつかなかったとは、不覚。






「開運さくら湯」という看板にふらふらっと吸い寄せられてしまいました。

どうやらここの名物っぽい。

値段も100円と安かったので、二人とも試してみることにしました。






おっと。

祭りに気を奪われていて、チェンの写真を撮るのを忘れていた。

今日もチェンはきれいです。




これが「さくら湯」。

桜の花びらも食べることができるのですが、塩漬けにしてあったみたいで、かなりしょっぱい。




そういえば、平野神社の桜花祭に来るのはこれが初めてだな。

一緒に行こうと提案してくれたチェンに感謝。

そして、ありがとう、カウチサーフィン。




テーマ : ちょっとおでかけ
ジャンル : 旅行

「夢の天国、さくらの園」、原谷苑






















中国人カウチサーファー、チェンの強い要望により、原谷苑に行ってきました。


彼女の情報収集能力はすさまじく、京都に来る前は琵琶湖の北端にある海津大崎にまで足を伸ばしています。

理由は、今年は例年になく桜の開花が早く、京都市内の主な桜はすでに見ごろを終えてしまっていたからです。


もちろん京都では、遅咲きの桜として有名な御室桜と原谷苑をチョイス。

とても外国人観光客とは思えません。


インターネットを利用すれば、簡単に検索することができるとはいえ、

そもそも、興味を持って調べてみようという気持ちがなければ、

これらの情報にたどりつくことはできません。


現に、京都に住んでる人でも、「御室ってどこ?」という人はいくらでもいるのです。

原谷は金閣寺の近くですが、その存在を知る外国人はほとんどいないでしょう。



もう10年以上も前の話になりますが、実は私は原谷苑のすぐ近くに住んでいたことがあります。

しかし、恥ずかしながら、原谷苑を訪れたことはこれまで1度もありませんでした。


カウチサーフィンを始める前の私の生活はひどく味気なく、

季節の移り変わりや自然の美しさを感じる余裕などなかったからです。


まさか10年以上経ってからここを訪れることになろうとは・・・

しかも中国人の女の子と!



チェンは日本の文化に興味を持っていて、私を質問攻めにします。

しかし、テレビを見ない私は、ドラマやバラエティ番組のことは何もわかりません。


カウチサーフィンを利用して日本を旅行しようかという外国人は、日本の文化に興味がある人が多いので、

最低限の芸能知識は必要だな、と最近つくづく痛感しています。



チェンの興味は芸能関係にとどまらず、本やマンガにも及びます。

彼女の話によると、かなりの数の日本の出版物が中国語に翻訳されているようです。

中国の人たちがそれらを読むことで、少しでも嫌日感情が和らいでくれればいいのですが・・・




原谷苑には「源平桜」というものも植わっていました。

1本の木に、白と赤の2種類の花をつける桜です。


私が「源は源氏の源、平は平家の平で・・・」と説明しかけると、それだけの説明で彼女はすべて理解したようです。

日本の歴史にも造詣が深い、彼女の博覧強記ぶりには圧倒されっぱなしでした。


カウチサーフィンは異文化交流の場。

そのためにも、まずはもっと日本のことをよく知らねばならない。

チェンと一緒にいると、そう思わずにはいられませんでした。

テーマ : 国内旅行
ジャンル : 旅行

仁和寺の御室桜



仁和寺。

今日は「おむろ桜」を見にやってきました。




遅咲きで有名な「御室桜」ですが、今年はすでに見ごろを迎えています。

ほんとに異例ずくめの年だったなあ。




中国人カウチサーファー、チェンと。

なかなかの美少女でしょ。

はっきり言って、タイプです。




早朝、開門前に仁和寺に着いたので、我々が一番乗りだろうと思っていたのですが、甘かった。

すでに大勢の人でごった返しています。


さすが、仁和寺の御室桜は人気があるのだな。






曇り空のせいか、どうもうまく写真を撮ることができません。

せっかくのきれいな桜(そしてモデル)だというのに、残念です。


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チェン(中国)とカウチサーフィン(CouchSurfing)


先日のヴィヴィアンに引き続き、今回のカウチサーフィンもまたまた中国からのゲストです。


彼女の名はチェン。

成都の近くにある小さな町からやってきました。


彼女がくれた、中国からのおみやげはこれ、絵葉書です。







これらの写真は、チェンの住んでいる町から見える景色なんだとか。

すごい所に住んでるんだねえ。


そんな場所で生まれ育ったせいか、彼女はかなりワイルド。

山岳地帯を越えて、自転車でチベットまで旅したこともあるそうです。


また、次回の旅行ではイラクや北朝鮮を訪問する予定らしい。


イラクと北朝鮮!

普通の日本人には、かなり入国が困難な国じゃないか。


「いろいろと制約のある中国のパスポートだけど、この二つの国には簡単に行けるのよ」とチェン。

たとえ中国人でも、やっぱり危険だと思うんだけどな。


さらにチェンは10才の時、交換留学生の制度を利用して、日本の学校で勉強していたこともあるのです。

「広島にいたのは半年ほどだから、日本語はもうすっかり忘れちゃったけどね」



いろいろな意味で活動的なチェン。

カウチサーフィンをやっていると、こういう人と出会えるからうれしいです。

今回のCouchSurfingも、なかなか刺激的なものになりそうな予感がします。

テーマ : 京都
ジャンル : 旅行

銭湯の女神

ヴィヴィアン(中国)とCouchSurfing



(渡月橋を背景に)

今回のカウチサーフィンのゲストは中国の北京から。

ヴィヴィアンは北京大学卒の才媛で、現在はアメリカ系企業に勤めています。


北京大学って日本でいえば東大にあたるんじゃなかったっけ?

しかしヴィヴィアンの性格はおっとりとしていて、とてもエリートには見えません。

ただ、外資系企業で働いているというだけあって、彼女の英語はネイティブなみです。



ピークは過ぎたとはいえ、まだまだ桜は楽しめます。

天気も快晴。

そしてなにより、とびきりの美少女と歩く嵐山!


今日も楽しい一日になりそうだ。




ワンちゃんたちも京都の桜を満喫しているようです。




嵐山名物「ゆば」を使ったソフトクリーム。

ヴィヴィアンが私の分も買ってくれました。

ふたりでソフトクリームをなめながら向かった先は、天龍寺!




天龍寺の周辺には、小さなお寺がいくつか点在しているのですが、

ほとんどの観光客は、天龍寺へと一直線に向かいます。

こんなマイナーなお寺には目もくれません。




そのため誰もいないお寺は、私たちふたりだけの貸し切り状態。

なんだか、こっそりデートしてるみたいで、ドキドキするねえ。





遅咲きの桜が咲き誇っております。




現在、天龍寺は改修工事中なのですが、庭園だけでもひと目見ようと観光客が押し寄せてきます。

日本人だけでなく、台湾や中国からのツアー客もなだれこんできて、それはもう大騒ぎでした。


あまりの人混みに、写真を撮るのも一苦労。

私の前でカメラを構えていた男性がいたのですが、

なんと、一人の女性がそのカメラを「ぐいっ」と手で押しのけて通っていきました。


ヴィヴィアンが申し訳なさそうに謝ります。

「ごめんなさいね。同じ中国人として恥ずかしいわ」


その時たまたま中国人の観光客のグループがいたので、その乱暴な女性は中国人だとばかり思っていました。

しかしすぐその後で、くだんの女性は日本人だということが判明。

穴があったら入りたい。




ヴィヴィアンは天龍寺がいたく気に入ったもよう。

カメラを持って走り回っています。


そんな彼女をながめていると、なんだかじんわりとあたたかくなってきました。





カメラを向けると、にっこりと笑ってポーズをとってくれるヴィヴィアン。

こういう人と一緒にいると、何をしても楽しいもんです。




天龍寺の庭園は広く、桜以外にもいろんな花を楽しむことができます。




曹源池の対岸。

この後は竹林を抜けて、嵯峨野めぐりです。




奥の方に見えているのは、落柿舎。




「紅葉の馬場」で有名な二尊院。




足を伸ばして、ついに化野までやってきてしまいました。

このエリアは、外国人には不評なことが多いので、普段はあまり来ません。

「見る人を選ぶ」コースなのです。


ヴィヴィアンはといえば、もちろん大満足。

「あ・ら・し・やま、あらしやま~」

と勝手に歌を作って歌っています。



太陽が山の陰に入ってしまい、急速に暗くなってきました。

あれほどたくさんいた観光客たちも、潮が引くようにいなくなってます。

まだまだ嵐山を堪能したそうなヴィヴィアンですが、さすがに今日はたくさん歩いたので、ここらで休憩にすることにしました。




ヴィヴィアンは一冊の本と一緒に旅をしています。

タイトルは、「門外漢的 京都」。


もともとは台湾で出版されたものらしいのですが、翻訳されて、中国版もあります。

ヴィヴィアンが持っているのは、もちろん中国語版




この本が推奨するコーヒーショップを探してウロウロ。

丸太町通りはもう何百回も通ってますが、コーヒー豆になんか興味のない私は、こんな所にお店があることすら知りませんでした。




このお店は外国人観光客向けではないので、英語のメニューなんて置いてありません。

コーヒーの銘柄なんてまったく知らない私に翻訳しろなんて無理な話です。


でも、よくよく話を聞いてみると、ヴィヴィアンだってコーヒーのことなんてなんにも知らないらしい。

ただ本に載ってたから来てみただけなのだと。


結局ふたりとも、「当店のスペシャル・ブレンド」とかいうコーヒーを注文しました。



コーヒーができあがるまでの間、ヴィヴィアンは大きなカメラを片手に、お店の中をウロウロ。

なんの変哲もないコーヒーショップの写真を撮りまくっている彼女のことを、

他の客は奇異な目で見ています。



「みなさーん、彼女は日本人じゃないんですよーっ!

 中国から来た観光客なんですぅー!」

とふれてまわりたかったです。





お腹がすいてきたので、今度は食事のできるお店に移動です。

もちろん、彼女の本が推奨するお店。


あ、この店は知ってる!

嵐山を紹介する雑誌によく載ってる場所だ。


この店の前を何百回も通ったことあるけど、実際に中に入るのは初めてです。

カウチサーフィンのおかげで、また経験値が上がったぞ。





このお店は、もともとは銭湯だったのを、おしゃれなカフェに改装したものです。

彼女の後ろにたくさんのシャワーがあるのが見えるでしょうか。




あちこちに、その昔、銭湯だったころのおもかげが残っています。

これは水風呂の跡か?




体重計まである!

しかし、ヴィヴィアンはけっして上に乗ろうとはしませんでした。




例によって、店内の写真を撮りまくるヴィヴィアン。


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カウチサーファーと仲良くなれたかどうかのバロメーターの一つに、写真があると思います。

本当に親しくなったら、お互いに写真を撮るのが自然な流れですよね。


悲しいことに、何日も泊っていっても、私の写真なんか1枚も撮らなかった人だってたくさんいました。


その点、ヴィヴィアンは違います。

私の写真をバシャバシャ撮ってくれます。


「マサトー、ちょっとここに立ってー」

と要所要所で必ず私の写真を撮るのです。

もちろん、悪い気はしません。

彼女の思い出の一部になれるのだとしたら、こんな光栄なことはありません。



さらにうれしいことに、彼女は私のことをなにかとほめてくれます。

「まさと、足ながーい!」

「スタイルいいー。モデルさんみたーい」


たぶん目の錯覚だと思うぞ、ヴィヴィアン。

俺の体型のことは、自分が一番良く知ってるから。



そしてあろうことか、

「まさとってハンサムねー」

とまで言い出す始末。



これまでの長い人生において、女の子に「ハンサム」と言われたことなんて一度もありません。

いったい俺のまわりで今、なにが起こってるんだ?!


彼女の目はゆがんでいるのだろうか。

それとも、もしも本当に彼女の目には俺がハンサムに見えてるのだとしたら、

それは少なからず彼女が俺に好意を抱いている、ということになるんじゃないだろうか。



いやいや、あまり深く考え過ぎるな。

単なるリップ・サービスに決まってるじゃないか。


落ち着け、落ち着け、落ち着け・・・







もっとヴィヴィアンに近づいて写真を撮りたかったけれど、

ふたりの間にあるシャワーヘッドが邪魔をします。


あせることはないさ。

彼女は今夜も俺の家に泊るんだ。

時間ならたっぷりある。




食事を終えて、お店の外に出る頃には、あたりはすっかり暗くなっていました。

今夜は長い夜になりそうだ。

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テーマ : 京都旅行
ジャンル : 旅行

カウチサーフィン(CouchSurfing)とは?

CouchSurfingKyoto

Author:CouchSurfingKyoto
.カウチサーフィン(CouchSurfing)とは。

日本に観光に来た外国人の宿として無償で自宅を提供し、国際交流を深めるというカウチサーフィン。

また、自分が海外に旅行に行く時には、現地の一般家庭に泊めてもらい、その土地に住む人々の生の暮らしを体験することだってできてしまいます。

ここは、そんなカウチサーフィンの日常をありのままにつづったブログです。

「カウチサーフィンは危険じゃないの?」
そんな危惧も理解できます。
たしかに事件やトラブルも起こっています。

なにかと日本人にはなじみにくいカウチサーフィン。

・登録の仕方がわからない
・詳しい使い方を知りたい
・評判が気になる

そんな人は、ぜひこのブログをチェックしてみてください。
きっと役に立つと思います。

最後に。

「カウチサーフィンを利用すれば、ホテル代が浮く」

私はこの考え方を否定しているわけではありません。
私もそのつもりでカウチサーフィンを始めましたから。

しかし、カウチサーフィンは単なる無料のホテルではありません。
現在、約8割のメンバーはカウチの提供をしていません。サーフのみです。

だって、泊める側にはメリットなんてなさそうですものね。

「自分の部屋で他人と一緒に寝るなんて考えられない」
「お世話したりするのってめんどくさそう」

時々私はこんな質問を受けることがあります。

「なぜホストは見知らぬ人を家に招き入れるのか?」

それはね、もちろん楽しいからですよ。

自己紹介
プロフィール


こんにちは。
京都でカウチサーフィン(CouchSurfing)のホストをしている、マサトという者です。
ときどきふらりと旅にも出ます。
もちろん、カウチサーフィンで!


(海外)
2011年、ユーレイル・グローバルパスが利用可能なヨーロッパ22カ国を全て旅しました。
それに加えて、イギリスと台湾も訪問。
もちろん、これら24カ国全ての国でカウチサーフィン(CouchSurfing)を利用。

2012年、東南アジア8カ国とオーストラリアを周遊。
ミャンマーを除く、8カ国でカウチサーフィンを利用しました。

2013年、香港、中国、マカオをカウチサーフィンを利用して旅行。 風水や太極拳、カンフーを堪能してきました。

2014年、侍の衣装を着て東ヨーロッパ20か国を旅行してきました。


(日本国内)
これまでに京都で329人(53カ国)のカウチサーファーをホストしてきました(2013年6月25日現在)。

もちろん、これからもどんどんカウチサーフィンを通じていろいろな国の人と会うつもりです。



カウチサーファーとしてのカウチサーフィン(CouchSurfing)の経験:


オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、チェコ共和国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、ルーマニア、スロヴェニア、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス、台湾

シンガポール、インドネシア、オーストラリア、マレーシア、タイ、ミャンマー、ラオス、カンボジア、ベトナム

香港、中国、マカオ

スロヴァキア、ポーランド、リトアニア、ラトヴィア、エストニア、ベラルーシ、ウクライナ、モルドヴァ、沿ドニエストル共和国、ルーマニア、セルビア、マケドニア、アルバニア、コソヴォ、モンテネグロ、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、リヒテンシュタイン


ホストとしてのカウチサーフィン(CouchSurfing)の経験:


アイルランド、アメリカ、アルゼンチン、イギリス、イスラエル、イタリア、イラン、インド、インドネシア、ウクライナ、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カナダ、韓国、クロアチア、コロンビア、シンガポール、スイス、スウェーデン、スコットランド、スペイン、スロヴァキア、スロヴェニア、タイ、台湾、チェコ共和国、中国、チュニジア、チリ、デンマーク、ドイツ、トルコ、日本、ニューカレドニア、ニュージーランド、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、ブラジル、フランス、ベトナム、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、香港、マダガスカル、マレーシア、メキシコ、モルドバ、リトアニア、ルーマニア、ロシア



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